書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

家事を福祉サービスに頼んで、自分は外で働く事。

 少し前に、気になっていて拝読したブログがあるのですが、今日はその事を書きます。

 ブログ主さんは、ADHDのお子さんを持つお母さんで、ご自身も軽度ではあるもののADHD

 お子さんは、今年から小学生です。平日昼間は特別支援学校に、平日の放課後と土曜日は、放課後デイサービスに預けていますので、その方がお子さんと過ごすのは、平日の夜から朝にかけてと、日曜日です。

 この方はADHDのせいで家事が苦手だそうで、福祉サービスの公的ヘルパーさんが毎日来てくれて、ご自身の代わりに家事(料理や掃除)をしてくれるそうです。

 で、この方、今年から、お子さんが小学生になったのを機に、パートに出ようと考えて、パート探しをされているそうです。

 さら~っと聞くと、別にどうってことないように聞こえると思うのですが、私はちょっとひっかかってしまいました。

 どこにか?といえば。

 「主婦なんだけど、発達障害があるので家事が苦手なので、福祉サービスのヘルパーさんに家事をやってもらっている。また、子供は発達障害児なので、学校のない時間や日も、無料のデイサービスに預けている」、これによって自由時間が出来るので、「外に働きに行こうと思っている」というところなんです。

 普通、他人に家事をやってもらう為にヘルパーさんを雇えば、お金がかかります。でも、この方は障害故に、無料で(税金で)ヘルパーさんに毎日来てもらっている。子供は、通常預けるならお金がいるところ、これまた障害故、毎日無料で放課後デイサービスに預けている。

 その結果、精神的にも肉体的にも時間的にも余裕が出来るので、外に働きに行く。

 これ、いいの?と私は思ってしまったんです。

 なんか、どっかおかしくないだろうか。

 この方が、障害故家事が出来ない、だから福祉サービスのヘルパーさんを利用する、というのは良いと思うし、お子さんも障害故育てにくい為、福祉サービスを利用して預ける、というのも良いと思います。

 でも、普通なら、それらは、お金を払って利用するものです。その方が無料で利用できているのは、誰かが払った税金で賄っているから、利用できているのです。

 外に働きに行けるぐらい余裕があるのなら、毎日来ているヘルパーさんを、隔日にするとか、すればいいのに、、、と思ってしまった。そしたら、同じように福祉ヘルパーさんを求めている別の人が、隔日で利用する事が出来るから。今はこの方が独り占めしているヘルパーさんを、誰かとシェアすれば、他の人が助かる。福祉サービスは有限です。出来るだけみんなで分け合って利用しないといけないのに、「私は障害なんだから、息子は障害児なんだから」と、なんでもかんでも使えるだけ使う、というのは、どうなんだろ。

 いえ。そうしなければ生きていけない、ギリギリなのだ、というなら、毎日福祉ヘルパーさんに来てもらってもいいと思うのです。でも、福祉ヘルパーさんに家事をやってもらって浮いた時間を利用して、外に働きに行く、というのは、どうなんだろう?外で働く余裕があるなら、福祉サービスを利用する権利はないんじゃないだろうか。

 私の考え方は、厳しすぎますか。

 私は、発達障害の息子を育てる中で、様々な支援を利用させてもらってきましたので、それらが有限だということ、一人が利用すれば、誰かが利用できない、というシビアな「福祉の取り合い」がある事を知っています。

 それでも、必要な人は遠慮せずに福祉サービスを申請すべきですが、余裕がある人が独り占めしてよいものではない、と思います。

 本当は、北欧のように、潤沢な財政が福祉支援に費やされる国であればいいんですけど。そういう福祉に豊かな国なら「余裕がある人は申請しちゃ駄目」みたいなケチくさいことは言わず、福祉はみんなが遠慮せず利用できます。本来それが理想です。でも、日本は貧しい国です。本当に貧しい。福祉にまわってくるお金は、微々たるものです。誰かが使えば誰かが使えない。だから、本当に必要な人のみが申請してほしい。

 特に、発達障害のように、外から見て分かりにくい障害において、福祉を乱用するのは、止めて欲しいなあというのが、私の個人的意見です。乱用っていう言葉はきつすぎるかもしれませんが。

 その方は、ご自身はADHDなので、外で働く事は出来るが家事は出来ない、のだそうです。う~ん。外で働く事が出来る程度の、軽度のADHDなら、外で働いて自費でヘルパーさん雇えばいいのに、と思う。外で働いて、そのお金は自分のものにして、税金でヘルパーさんを雇う、というのは、なんかどっかおかしいと思います。

 こういう風に考えてしまう私は、やはり心が狭いのだろうか。他の人は、全然気にならないのだろうか。でも、「私は障害だから出来ません」と言ったもん勝ち、「しんどいんです。助けて助けて!!」と大声出したもん勝ち、みたいなことは良くないと思うんです。フェアじゃない。

 障害児を育てる事は大変だと思うし、出来るだけお金を稼いで、子供の将来に備えたいという気持ちがあるのかもしれないけれど。それでも、やっぱり、自分の家の家事を福祉サービスで他人にやってもらって、浮いた時間で自分は外で働くというのは、それが発達障害を理由とするものであれば、ルール違反ではないかなあと思います。

 この方がシングルマザー(ファザー)であれば、話は別ですが。主となって稼いでくるご主人がいて、奥さんが外で働かなくても(家事だけしてても)暮らしていける経済状態で、その家事を福祉にやってもらって、外に働きに行くは、違うかなあと思う。

 いや、違わないのか。これで正しいのか。混乱してきました。とにかく、気になっていたので、ブログに書いてみましたが、結論は出ないです。

 この方自身は、微塵も疑問を感じていないようで、だから堂々と「パートがなかなか決まらないのがストレス」とブログに書かれています。

 また、お子さんがこの方にだけ異常に我儘を言う事を、よく愚痴っておられるので、読者の人が「お子さんにこういう風に接したら、我儘は減るかも」といったアドバイスを書かれます。そういうアドバイスを、この方は十派一絡げで「クソバイス」と呼んでおられ、「私は、アドバイスを全て拒否するわけじゃない。『日曜日や祝日、お盆休み、お正月休みも預かってくれる放課後デイサービスが、どこどこにあるよ」みたいな有意義な情報は、聞く。クソバイスは不要」と仰る。

 うん、福祉的な情報は、みんな、喉から手が出るほど欲しいよね。みんなそう。

 子育てについてのアドバイスは拒否し、少しでも子供と離れられる福祉的手段を探し、今、その方は、普通の発達障害児の親からしたら、とても羨ましい状況にあります。にも関わらず、「やばい、苦しい、しんどい、辛過ぎる」と書き続けてもおられます。

 徹底的に福祉を使い、子育ても家事も目いっぱい外注して、それでも「苦し過ぎる」日々って、いったい何なんだろう。

 発達障害児の親の一人として、考えてしまいます。