書くしかできない

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安倍首相の辞任に寄せて。

 安倍首相が辞任されるそうで。様々な方の記事を少し読ませて頂いた中で、下記の方のご意見にほぼ同意しました。

安倍首相辞めはりますか - MINITRUE

 

 しかし、いいタイミングで辞任表明されましたね。国民全員が延々続く酷暑にやられ、頭が半ばボンヤリし、願う事はただただ涼しくなる事だけ、みたいな気分な時期。面倒くさい事は考えたくない、考える事ができない時期。そして、気温が下がると同時に首相が変わる事に、さして違和感を感じない時期。国会もお休み中ですしね。

 もう安倍さんの顔をテレビで拝見し、特徴的な舌足らずな口調を耳にする事もなくなるのだな、と思うと、一抹の寂しさを覚えたりしますが、感慨と言えばそれだけです。リーダーシップがあったようななかったような、良心的であったようななかったような、賢い方であったようななかったような、どうにも掴みどころのない方でした。強いて言えば、側近や周囲の意見を素直に聞く方ではあったのでしょう。ただ、ご自身の近くに追従者ばかりを侍らす傾向がおありで、周囲に「自分とは異なる信条を持ってはいてもとてつもない切れ者」というような存在がいなかった事が、敗因だと思われます。

 次の首相がどなたになるにしても、あまり変わらないのだろうなあ。結局のところ、日本の舵取り、等という大変な仕事を、完璧にこなせる人材を見抜く力など、日本人にはないのだろうと思います。日本人の限界と言うか。教育のせいなのか、持って生まれた人種的な心的傾向か。私自身が日本人なのでよくよく分かる。小さな事をコツコツやる人、誠実で真面目な人、等は正しく評価できても、「先が読めない状況の中で、先を読む力をもっている人」を見抜き評価する力は無い。

 そんな人いるのか、と言えば、たまにいるのです。先を読み通す力が突出して強い人が。でも、その人の読みが合っていた事かどうかは結果論なので正しく評価されにくいし、そもそもそういう風に何かに突出した力を持つ人は、コミュ力が低くバランスが悪いので、首相はおろか、その側近にすらなれません。

 日本人という民族が、突出した力はあってもバランス能力が低い人、を拒絶するメンタリティーを持っている以上、誰が首相になろうと、何も変わらないと思います。小さい事は変わるでしょうが。大局的には何も変わらないのだろうなあと思いつつ、安倍首相の辞任表明を聞いていました。

 

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