書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

発達障害児と生きる七か条

 先日、何気なく目に入ったブログタイトルが、「発達障害児と生きる七か条」とありまして、どんなんだろう?と拝読させて頂きました。コチラのブログ記事です↓。

桜井奈々オフィシャルブログ「NANA色ゆめ日記」~発達障害児とのゆかいな日々~Powered by Ameba

 上の記事は、ブログ主様の個人的なご意見なので、外から何かを言っていくのは筋違いですし、「ああ、この方はこうなのか」と受取りました。いろんな意見があるなあ、と。

 で。

 私ならどうだろう?と思いまして、私個人の「発達障害児を育てる七か条」を考えてみました。

1.子供を理解する事を最大限努める。

 あれ? この先が出て来ません。七か条どころか、一か条でした。私は多分、これだけを考えて、息子を育ててきたのだと思われます。

 私は健常者ですので、発達障害児の息子のことは、言動もその奥の心も脳の働きも何もかも、まったく分かりません。だから、「なぜ?」「どうして?」と悩む日々でしたが、上の記事のブログ主様は「だからもう、よその星の人だと割り切って気にしない」事を選択されたわけでしょう。親自身の心を守る為には、それも一案だと思います。

 でも、私は、親が子供を理解しようとしなければ、誰も子供を理解しようとなんてしてくれない、と思っていました。今も思っています。一番近い親ですら、「この子はよその星の人間だから理解不能」と突き放してしまったら、我が子の理解者はこの世界でゼロになってしまう。

 私はそれがどうしても嫌だったのです。

 だから子供を見て、見て、観察して、同時に専門家の話を聞いたり、本を読んで勉強したり、他の発達障害児の親御さんの育児方法を聞いたりして、子供の一見理解不能な言動の理由を、知ろう分かろうと努めてきました。そして、自分が理解できた子供の事については、積極的に周囲の人に伝えて来ました。

「この子はこういう理由で、こういう事が苦手なので、こういう支援を必要としています」

「この子がこういう言動をとるのは、こういう理由からなので、こういう風に接して下さると、解決します」

「この子はこういうアプローチだとこういう風に受け取る脳機能があるので、こういう風にアプローチしてもらえると、助かります」

等々。

 私が少し息子を理解すると、少し息子が生きやすくなりました。私が理解できた部分はほんの少しでも、息子の生きやすさという効果はとても大きかったです。たったこれだけの理解、でも、障害児である息子には大きな助けなのです。また息子自身が、自分は何故こうなのか?を、自分自身で理解する事も、息子の生きやすさや、自己肯定感を高めるのに役立ちました。発達障害児自身が、自分の特性を自力で理解し解決していくのは、ほぼ不可能です。

 そのへんの事は、過去記事(発達障害カテゴリー)に書いています。

 今でも、息子の事で分からない事は沢山ありますが、分かった事も同じように沢山あります。知ろうとしなければ、絶対に分からなかったと思います。

 発達障害児について何もかも理解する事なんて絶対に無理なので、どうしても分からない部分は「仕方ない、分からない、この子はこういう子なのだ」と割り切るのも手ですが、それだけで子育て乗り切ろうとするのは、私には怖いです。上の記事のブログ主様のお子様は、まだお小さいようですが、これからずっとこの七か条でいかれるのだとしたら、どこかで大きくお困りになるのではないかと思いました。でも、困った時にまたご自身で悩み考えればよいだけの話ですし、勿論将来もお困りにならないかもしれません。

 ただ、上の記事のような事を仰っておられた方々と、今まで何人か知り合って来ましたが、どこかの時点でつまづかれ、プツンと連絡の糸が切れてしまう、という事が多かったです。今どうされているのか分からない、という感じ。お元気ならいいのですが、周囲とパタッと連絡を切ってしまうので、それも分からないのです。

 

 私はこんな風に思う、という事を、今日は書いてみました。お気を悪くされる方がいらっしゃるかな。だとしたら、申し訳ありません。

 

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 私も自粛警察みたいに、一方的な正義の押し付けで、自分の不安をごまかしているのだろうか、、。ちょっと分からないです。不安は今のところ何もないのだけれど。どうもこういう子育て記事で、私自身の考えと真逆なものを拝見すると、何か書きたくなってしまいます。こういうのも傲慢さの表れなのかなあ、、、。止めたほうがいいのかもしれないですね。