書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

カズレーザーさんの魅力

 芸人さんの話の続きになりますが。カズレーザーさんも好きです。

 個性的というよりは、「一貫して個を確立しており、その個が卓出している事甚だしい」という感じ。そのへんを詳しく書いておられる記事を見つけたので、貼らせて頂きます↓。

先輩芸人にもNO忖度! 最強コメンテーター芸人・カズレーザーの魅力(ラリー遠田) - 個人 - Yahoo!ニュース

 

(上の記事から勝手ながら、一部抜粋させて頂きます)

カズレーザーは規格外の芸人である。同志社大学卒業のインテリで、テレビではいつも笑顔を絶やさないが、すべてを悟りきったようなぶっ飛んだ発言でしばしば人々を驚かせる。

大衆的なメディアであるテレビに出るタレントの多くは、多かれ少なかれ一般人の感覚に合わせた思考をするものだ。ところが、カズレーザーだけは、まるで高僧のように悟りきった態度を見せている。「周りに流されずマイペースで生きる」というのは言葉にすると簡単だが、それを実際に貫ける人はそれほど多くはない。

カズレーザーは芸人になる前からぶれていない。学生時代にはすでに金髪で赤い服装を貫いて異彩を放っていた。大学では喜劇研究会というお笑いサークルに所属して、そこに入り浸っていた。

お金のために働くのが苦手だったため、バイトはほとんどしていなかった。手持ちのお金がどれだけ減っても「ないならないでいい」と割り切っていた。自宅の家賃が払えずに住む場所を失い、大学の部室でこっそり寝泊まりしていたこともあった。そんな生活にも全く不満はなかったという。

ピン芸人として活動を始めた彼は、最初のうちは全くウケなかった。しかし、それすらも苦ではなかったという。「実力がないのだからスベるのは仕方がない」と、その結果を淡々と受け入れていたのだ。

今から約8~9年前、私はこの時期のカズレーザーをライブで見た記憶がある。この頃から今と変わらず金髪で真っ赤な衣装だった。1人で舞台に上がったカズレーザーは、独り言のようにボソボソと意味不明なボケを放ち、ニヤニヤと笑っていた。

この時点での彼は、芸人未満の「得体の知れない怪物」という雰囲気を漂わせていた。彼がネタを演じている間、客席はシーンと静まり返っていた。

どんなときにも冷静に淡々とした口調で正論を言って微笑むカズレーザーは、テレビに出ている数多くのタレントの中でも突出した存在である。その言動からは人間臭い感情の起伏がほとんど感じられない。他人に嫉妬したり、自分がどう見られるかを気にしたりすることなく、好きなことだけをやってのびのびと生きている。

(抜粋終わり)

 

 なんかもう、羨ましいほどの高人格です。彼は、一度読んだ本は二度と読まないそうで、読み終わったら人にあげてしまうそうです。私も、芸人を始めた頃のまだ売れていない時代の彼を見た事があるのですが、異様でした。まず細い。ガリガリで背が高く、傷んだブロンドロン毛で全身安っぽい真っ赤な服。「病んでるなあ」というのが第一印象で、喋りもボソボソとよく分からない。

 それが、いつの間にか発声がよくなり(訓練したそうです)、体格もよくなり(鍛えたそうです)、服装も赤ではあっても安っぽさはなくなり、髪もブロンドではあっても短くなり、売れる要素がそろい始めました。彼は、自分という個はしっかり持ちつつ、周囲を見て学び盗み向上して自分を変えていく、という事もまた、出来る人なのです。

 私が、カズレーザーさんを特に好きな理由は、思考がしっかりハッキリしていて、ほぼいつも共感できるからです。前回の記事に書いた、岡村さんのオールナイトニッポンに矢部さんが来て、岡村さんを説教した回の放送について、カズレーザーさんはこう語っています。

矢部さんがすごいいろいろメッセージされたじゃないですか。すごいすばらしいことだと思うんですけど、その、外部に対して何かメッセージがあって、それがいろんな問題に発展してしまったっていう話を、コンビ間同士っていうちょっと狭い範囲に落とし込んだのは僕はあんまり良くなかったんじゃないかとは思いますね。ちゃんと周りに対して謝罪なり何なりもっとアピールすべきなのに、最終的な落としどころがコンビの話になったっていうのはどうかなとは思いますね。

そもそも不快感を持った人はもうラジオのリスナーではないので、あのラジオの中でどう面白く転がろうがあんまりはっきりはしないと思う

 私も本当にそう感じたし、矢部さんは今回の件で岡村さんを説教するという体をとって、でも実際は、今までの岡村さんへの不平不満をぶちまけた、という印象を受けました。そこに違和感がありました。今回の岡村さんの風俗嬢に関する不適切発言の、何がどう悪かったのか、何故岡村さんはああいう発言をしたのか、その原因となる岡村さんの人格的要素は何なのか、そこを深く掘り下げて会話するなりすべきだったと思いました。

 だから、カズレーザーさんの発言には、スッキリしました。うん、そうだよね、と。

 

 蛇足ですが、同志社出身というのも、「え、嘘でしょう?」という感じがします。同志社というのは、保守的な京都にあり、関西では、関学に次ぐ「洒落系私立」。あの風貌では浮きまくっていただろうと思う。浮くというか、私は同志社近辺で、あの風貌の人を見た事がありません。今までにもいなかったし、今後もいないと思う。彼は芸人として目立つ為にあの外見をし始めたのではなく、もともとああいう人なのです。しかし、何故あれをチョイスした?というのは、私にとっては解けない謎です。似合っているとは思えないのですが。似合っているのかなあ。

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