書くしかできない

過ぎていく日々を書き留めています

自己言及の無限ループ、高橋さん、松本さん、岡村さん。

youtu.be

 唐突ですが、お笑い芸人のサバンナが大好きです。八木さんも好きですが、高橋さんが好きで、高橋さんのYouTubeもよく見ています。先日、高橋さんのYouTubeで「無限地獄」というのをやっていて、あまりにも面白かったので、上にご紹介しました。

 この回のテーマは「自己言及の無限地獄」。例えば、「私は嘘をつきます」と言うのは、成立しない。嘘をつく人なら「嘘をつきません」と言わねばならないし、嘘をつかない人ならやはり「嘘をつきません」と言わねばならないからです。「私は嘘をつきます」は、どっちにしても成立しない自己言及なわけです。

 「他人を否定する人間は駄目だ」というのもそうですよね。言ってる本人が、「他人を否定している人」を否定しています。

 高橋さんは、そういう例を沢山挙げてから、視聴者にこういう問題を出されました。

 紙に、以下の文字が書いてあります。

「この紙面上に書いてある数字の数を書きなさい。1は(  )個。2は(  )個。3は(  )個。1~3は(  )個」

 これ、難しいのです。。。結局私はできませんでした。絶対に成立しないんですよ。やってもやっても。でも、回答は存在します。上のYouTubeの最後のほうで、回答が出てくるので、宜しければトライしてみて下さい。回答を見ると、「うそ~なんで分からなかったんだろう??」と思いますよ。

 

 サバンナの高橋さんは、お人柄が好きなんですよね。ものすごく善人だというのが伝わるし、ただ良い人なだけでなく、必ず話にオチをつけるという心掛けがあって(言いっぱなしではないので)、芸人として意識が高い方なんだな、と思います。

 芸人と言えば、ダウンタウンの松本さんが、後輩芸人の方々に、無利子で上限100万円を貸す事にされたそうです。吉本所属の芸人さんは6000人おられるそうで、松本さんと面識のある後輩芸人さんだけでも1000人はおられるとか。関係者によると、松本さんは100万円×1000人で、10億円出す覚悟だそうです。貸付と言いながら、つまりは、返してもらえなくても仕方ない、督促は一切しない、との腹だそうです。今、全ての劇場が閉まりテレビ番組も作れなくなっているので、蓄えのない芸人さん達は困窮されている、それを救いたいという松本さんの心意気に、凄いなあと素直に感動しました。

松本人志 10億円覚悟!生活苦の後輩芸人救済、1人上限100万円無利子貸し付け― スポニチ Sponichi Annex 芸能

 お金を沢山持っていても、自分の為に使う事しかせず、それで「経済を回した」と偉そうに言う人がたくさんいますが、松本さんの爪の垢でも煎じて飲めと言いたい。もちろん私も爪の垢を煎じて飲みます、、。

 

 今話題の芸人さんと言えば、ナイナイの岡村さんもそうですね。長年パーソナリティーをつとめておられるオールナイトニッポンの4月23日の放送で、不適切発言をされました。私は、岡村さんのラジオはわりと好きで時々聞いていましたし、この不適切発言の回の時もたまたま聞いていました。さすがにギョッとしましたが、岡村さんらしい発言だと思いました。

 その発言がどういうものかというと。

「このコロナ禍で経済的に行き詰った女性が沢山出るだろう。そういう女性は、コロナが収束したら、一斉に風俗業に入ってくるはずだ。風俗は手っ取り早くお金を稼げるから。コロナが収束した後、三か月間ほどは、普段は風俗になど流れてこない綺麗な女性が流れてくるはず。それを楽しみにしよう」とリスナーに言ったのです。

 この発言に対して、モラルが低いとか、女性蔑視だとか、色々批判が上がり、今、岡村さんは窮地に立たされています。

 でも、こういう事を考えている人は、多いんじゃないかな。口にしないだけで。この発言自体が、法に触れるわけでもありません。

 ただ、他人の痛みにあまりにも鈍感である、という、その「他人を思いやれない恐ろしいほどの鈍感さ」に、世間は反応したのだと思われます。でも、もともと岡村さんはそういう人なんです。私は以前にも、岡村さんの鈍感さについて、記事を書きました。 

oinor-i.hatenablog.com

 上の記事の後半部分に書いたのですが、岡村さんはやはりオールナイトニッポンで、「不倫ってそんなに悪いことかな」という発言をされているのです。というか、「不倫が悪い事だと言う世間の風潮のほうがおかしい。不倫は正しい」的な言い方でした。その時も、周囲の人(ラジオ番組なので、ディレクターとか台本書きの人とか)誰も否定せず、むしろ一緒になって笑っておられた。私はそれにものすごく違和感があったので、記事に書いたのですが、でも、こういう価値観も含めて全部が岡村さんだし、岡村さんは絶対に変わらないと思います。

 

 話を戻しまして、風俗女性についての発言があった次の回のオールナイトニッポンで、さすがに岡村さんは、今回は平謝りに謝っておられました。申し訳なかった、を50回言ったそうです。その放送も私は聞きましたが、ただ謝っているだけだったなあという印象です。岡村さんは、ご自身の何が悪いのか、まったく理解できていないと感じました。もし理解できているなら、何故そういう発言をしたのか、どういう考えが発言の源にあるのか、そして、その源を今後はどう変えていこうと思っているのか、掘り下げて語るはずなのです。でもそういう発言は一切になく、ただ上っ面だけ粛々と謝っているだけでした。

 その回には、相方の矢部さんが来られて、岡村さんが矢部さんから説教される形で放送が進みました。矢部さんは、あえてキツい厳しい言い方で岡村さんを叱り、「そこまで叱らなくても」という、世間の岡村さんへの同情を引き出すのに成功したと思います。

 でも、そういう狙いだけでなく、矢部さんは本当に、岡村さんが嫌いなのだなというのを、私は感じました。今回ラジオに出演されたのは、岡村さんを助けるというよりは、ナイナイを救うため、つまり自分を救うためだったのだと感じました。

 冒頭から、矢部さんは、岡村さんのことを、「あんたは、、、」と呼んでいました。「岡村」でもなく、「お前」でもなく、「あんた」です。

 あんた、という呼び方は、関西でも実はあまり使いません。特に、対等な立場の人間を呼ぶ時は、名前や愛称が普通。ものすごく親しい場合で「お前」です。対等な立場の人に「あんた」というのは、とても冷たい距離のある言い方になります。例外的に、恋愛関係にある男女が、逆説的に使う場合がありますが、男女間での呼び方に限定され、同性相手に使う事は稀です。対等ではない、上下のある関係で、上の人間が下の人間を呼ぶ時には使われますが、上下関係をかなり意識させる呼び方となり、対等な関係ではまず使いません。

 たとえば、ダウンタウンさんだと、松本さんは浜田さんを「浜田」と呼び、浜田さんは松本さんを「松本さん」と呼びます。幼稚園からの幼馴染でずっと同級生で年齢も同じ二人、以前は浜田さんも松本さんの事を「松本」と言っていたのですが、40歳ぐらいから「松本さん」と呼ぶようになりました。そこには、芸人としては松本さんのほうが上だという、浜田さんの謙虚さが表れていると思います。

 それに対して、矢部さんは岡村さんを「あんた」と呼ぶ。この距離感。矢部さんは岡村さんの事を、仕事上の付き合いだと割り切り、人間的には距離を置いているのだ感じました。私の個人的な印象ですが。

 矢部さんは、出演したその4月30日の放送で、岡村さんの人格の低さを表す、沢山のエピソードを挙げておられました。なんかもう、ちょっと凄いなと思いました。思い出せる限りで列挙すると、

〇コーヒーを出してくれるADの女性に、お礼を言った事がない

〇先輩芸人からの食事の誘いは、自分ではなくマネージャーに断らせる

〇妊娠を表す妊婦ワッペンは、必要ない、と言う。

〇矢部さんに、プライベートで謝った事が一度もない。番組(仕事)では過剰なほど謝罪の言葉を言うが、いったんプライベートになると、一切矢部さんには謝らない。

 等々。まだまだ沢山ありました。

 私は、岡村さんのラジオが好きでずっと聞いているぐらいですから、岡村さんの話芸のレベルの高さは重々認めています。ですが、一芸に秀でている事と、人間性や人格とは、あまり関係がないのだなと改めて思います。

 逆に言うと、人格が低くても、そんなことは、「芸」には関係ないのだと思います。それに、岡村さんの人格は、今後も変わらないでしょう。

 岡村さんのオールナイトニッポンは、YouTubeで聞けます。