緊急事態宣言の期間が、おそらく一か月延びるそうで。まあ、そうでしょう、と思う一方、「ああ、やれやれ」と感じるのも事実。
やれやれと感じる理由が、愚痴になってしまうけれども、やはり政府や行政トップの対応のまずさに起因しています。私の場合は。
対応のまずさ、って言う言い方はまだ優しいほうで、正直、「怠慢」と言いたいぐらいなのです。
政府や行政トップの怠慢のせいで、つまりは上の人間がサボっているせいで、国民がしんどい目に遭っている、そういう風に感じるので、やるせないなあと思うのです。
私は、今だに旅行する人や、パチンコ屋さんに通う人を見ても、別になんとも思わないのです。こういう人達は、一定数必ずいるものなので。100人いたら、10人ぐらいは、集団のルールに従わない自己中心的個体が存在するものなのです。だから、仕方ない、とすんなり諦められる。彼等から感染が広がる事はもう、止められないし、止めたいと思えば、社会主義国家にでもなるしかない。
でも、政府や行政のトップは別で。彼等はものすごいお給料を取っていて、日頃は国民を見下して偉そうにしているのに、有事になったら役立たずって、いったいどういう事?と思ってしまうのです。
とはいえ。
安倍さんを見ていると、最近はとても低姿勢になり、一生懸命頑張って下さっているのが分かるので、「ああ、どうしようもないのだなあ」と肩を落とすしかないわけですが。
私が、一番彼等の怠慢さを感じる部分は、なんと行っても、PCR検査の数の少なさです。どうして増やせないのか、その理由は今だにハッキリされていません。一か月前、安倍さんは、一日二万件やる、と言ってましたが、今だに一日九千件。半分にも満たない。宣言した事が達成できていないのだから、その理由を言うべきなのに、それも言わない。でもって、国民にだけ、「あと一か月自粛しろ」と言う。
確かに8割自粛が達成できなかった国民も悪い。でも、2万PCR検査達成できなかった政府も悪いんじゃないの?緊急事態宣言期間が延びた理由は、8割自粛ができなかったせいだけじゃなく、2万検査できなかったせいもあるんじゃないですか?国民だけが悪いんですか?と詰め寄りたい気分です。
今だに東京では、症状が出て検査を希望した人の、1割しか検査してもらえない状況が続いているそうです。志村さんも岡江さんも、検査してもらえなかった。岡江さんのケースは絶対にすぐに検査すべき(高齢者で癌患者)だったのに、してもらえず5日放置された。すぐに検査していたら命を落とすことはなかったと、医師がテレビで言っていました。
ある埼玉の50代の男性は、症状が出て保健所に電話したのに繋がらず、5日間電話し続けて繋がらず、電話が繋がらないまま自宅で亡くなりました。こういう人は、「検査を希望した人」の数にもカウントされません。だって、電話がつながらなかったのだから。ひどい話です。
保健所の職員の方々は、本当に懸命に頑張って下さっている、でもマンパワー不足で検査が出来ないわけです。(保健所に電話が繋がらないなんてのは、まさしく人手不足)。そりゃ、考えてみたらそうでしょう。保健所の職員さん方の人数は、平時に合わせたもの。有事に足りなくなるのは当たり前なのです。
急に職員の数を増やす等という事は出来ない(民間ならやるだろうけど、公務員には無理)というなら、もう、PCR検査関係は、保健所でやらない事に決めてしまうしかないと思います。
PCR検査機関、という独立したものを作って、検査受付から検査自体から感染者対応から管理から、一式、その機関がやる事にする。保健所はPCRから解放してあげて欲しい。職員さん達がかわいそうです。
むしろ、最初の最初に、PCR検査の窓口を保健所に決めた事自体が、ナンセンスだったんですよね。武漢の爆発的な感染状況を見たら、とても保健所だけで対応できなくなるのは明らかだった筈。なんで窓口を保健所にしたの? 決めた人に理由を聞きたい。
最近では東京でも、医師会が、PCR検査機関を独立して作る方向で動き始めたそうです。やっとです。やっと。動き始めた段階だから、いつ本格的に稼働するかは分かりません。来年とか?(やけくその笑)
軽症者はホテルに行ってもらい、病床を空けるという策は、ある程度進んでいるし、PCR検査ができる民間会社には、まだまだ余裕があるようです。稼働率5割ということなので、倍は検査可能だそう。
だから、PCR検査が出来ない理由は、本当に、「保健所のマンパワー不足」だけなんですよね。窓口の人手不足で、長~い列が出来ている。列の順番が来るのを待っている間に、どんどん感染が広がっていく。どれだけ自粛しても、これじゃあ意味がない。
あとは、システム作りですね。検査、結果、陽性陰性、そういう日々刻刻上がってくるデータを一括管理する定型フォームを作るべきで。どうして今だにそれが出来て来ないのか、分からない。もう2か月以上前から、作れ作れとみんな言ってるのに。保健所では今だに手書き管理だそうです。ホワイトボードに書いていく、みたいな。それじゃあ、集計だけで時間がかかって仕方ないでしょうに。定型フォームを作って、一回入力したら、複雑な陽性率の計算も全部、全部ぱーっと出せるシステムを作るべき。
って、書いていたら、疲れてきたので、もうやめます。
繰り返しますが、現場で第一線で頑張って下さっている方々には、本当に頭が上がらないし、感謝で一杯なのです。でも、どうしてもこうも、うまくいかないのか。韓国も台湾も、収束しているのに、何故? かの国々より、日本の第一線の方々の働きが、悪いわけではないと思うのです。むしろ、どの国よりも一生懸命頑張って下さっていると思う。やっぱりシステムが悪いとしか思えない。
安倍さんは、自分がやると言った事が、どうして実現しないのか、わかっていないのでしょう。実現しないのはまずい、という事は分かっていても、じゃあどうしたら実現できるのか、が分からないのだろうなあ。そして、側近の誰も、責任取るのが嫌で、本質的な問題は触らない、逃げ回っている。だから大事な部分は何も改善されないままで、時間だけが過ぎていく。
国民はひたすら耐えるのみ、なんですねえ。こういう事を書くと嫌味ったらしくて申し訳ないのですが、幸い大阪はきちんとシステムが出来上がっていて、陽性率も毎日発表され、保健所に電話が繋がらない等という事態にもなっていないそうです。PCR検査も希望すれば受けられるらしいです。同じ日本国内でも、できる自治体と、できない自治体がある。でも、大阪だけが収束できても、首都圏が収束しなければ意味がない。一旦収束して、また再発した北海道がいい例です。首都圏が収束しなければ、この緊急事態宣言は終わらないのです。独自の頑張りで収束した自治体も、首都圏にお付き合いして、程度の差こそあれ、ある程度の自粛は延々続けないといけないのです。その間に、国民の心が死んでしまわない事を祈ります。特に子供達。
まあ、もうひと頑張り致しましょう。一ヶ月は長いぞ~。私はもう心を閉じてしまって、世界=この狭い我が家だけ、みたいな心持ちを作って生活しています。
我が家だけ、を見れば、今のところ別段困りごとはないので。もうね、外の世界を見ると腹立つので見ない。さあ、休憩は終わって、家事の続きをします。