書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

病院から、軽症・無症状者は、自宅へ。

 今日もまた、つらつらとコロナ関連のことを書きますので、苦手な方はここで閉じられて下さい。すみません。。

 では。

 まず、昨晩、「小池都知事、頑張った!」と感激したのです。軽症患者を病院からホテルに移動する案を出されたから。病院での入院は、重症患者に絞ると。そうやって、新たに空きベッドを確保すると。受け入れホテルも決まったのだと。あとは、厚生労働省が細目を決めるの待ち、だそうで。それも今日明日には決まるとのこと。遅い、遅すぎるけれど、やらないよりマシで、知事が動いたことによって、厚労省の重い腰が上がったわけです。

 病床に空きが出る事によって、多少感染者が増えても医療崩壊せずにすみ(医師・看護師の確保は別として)、よって、多少とも検査数を増やすことができる。今は、感染者数を増やしたくない為に、症状があっても検査を受けさせてもらえない事により、感染者が周囲に感染を広げている現状があるので、それを多少とも防げる。

 よかった。最初の一歩がやっと踏み出せて。

 ぜひ大阪もやってほしい。大阪の一日の検査数は300。300の中から、毎日20~30、もしくはそれ以上の陽性患者が出ている。つまり、検査した人の1割強が陽性という割合。ざっくりですが。でも、実際には、熱があろうと、呼吸が苦しかろうと、それを行政に問い合わせても、実際に病院に行っても、まず検査は受けさせてもらえないのが大阪の現状。医師はどんなに酷い症状のある患者にも、検査を受けさせないのです。自分の病院から陽性患者を出したくないから。検査を受けさせてもらえない人の中にも感染者は沢山いるはずで、そこから感染が広がっているのが大阪の現状。

 症状がない人まで検査する必要はないけれど、症状がある人は全員検査できる体制を、一日も早く作ってほしい。医師の診断を必要としていたら、受けさせてもらえないから、医師を飛び越えて行政で検査できる体制を作ってほしい。それによって、感染者を見つけて隔離できるから、感染拡大を多少は防げる。

 軽症者を病院からホテルへうつす→空き病床数確保→感染者数が増えても良くなる→検査数を増やしてもよくなる→無自覚な感染者を減らす→感染拡大を防ぐ

 という流れの、まず第一歩が、やっと進み始めました。良かった。

 と思っていたら、新たなニュースが↓。

軽症者ら自宅、ホテルに 重症者用病床確保へ 新型コロナで方針・加藤厚労相(時事通信) - Yahoo!ニュース

 ええ~!?軽症者は、全員ホテルに隔離するのだと思っていましたが、自宅に戻すだけなのですね。これは駄目でしょう。

 海外の豪邸とは違い、日本はウサギ小屋。自宅で家族から完全隔離など、絶対に不可能です。家族が感染しますし、その家族は普通に外に出るわけですから(緊急事態要請が出ていない現状では)、ただただ、感染を広げるだけの処置です。

 更に言えば、自宅に帰されたら、軽症者または無症状の感染者の方々が、家でじっとしていてくれる保証などありません。家にじっといさせる強制力が、ないからです。外に出たからといって、罰則もない。モラル意識の低い人、自己中心的な人、状況の重大さがよく分かっていない人、理解力の低い人達は、平気で外に出るでしょう。自分はもう感染して治った(もしくは軽症無症状)なのだから、これ以上自分が感染する危険はない。他人がうつって死んでも別に構わない。そういう自己中心的な人間は、どこにでもいます。そんなの自宅に帰してどうするのか。どうして全員ホテルに移せないのか。

 これだけ政府が「自粛要請」を出していても、それでも、平気で海外旅行しに行き、国内の観光地を「空いているしホテルも安い。今が絶好の観光チャンス」と出歩き、繁華街に出かけ、イベントに参加し、飲み屋に行く人達です。それが日本人だという事を、どうして政府は分からないのか。

 「自宅にいて下さいね」と言えば、大人しくいてくれるわけないのは、現状を見れば分かりそうなものを。3月になっても、どんどん海外旅行に行く人達なのですよ。

 高齢者は「コロナは若い人が罹るから私達は大丈夫」と思っているし、若い人は逆に「コロナは年寄りが罹るから自分達は大丈夫」と思っている。どの世代も、「自分達だけは大丈夫」と思っていて、完全に他人事。これは、高齢者が危ないと報道されていた事があったり、若者に感染者が増えてきたと報道されたり、時間の経過とともにあれこれ出てきたからで、みんな、自分が受け取りやすい報道だけを受け取り、自分にとって都合の悪い報道は聞かなかったことにするから、こうなる。

 私事ですが、先日も義母から電話があり「コロナは若い人の病気だから、あなた達は気をつけなさいよ。私はもう年寄りだから、罹らないから大丈夫だけど」と言ってこられて、驚愕しました。どこをどう理解したら、そうなるのか。。。危ないのは他人であり、自分だけは大丈夫、とみんな思っている。ある種の心理的な作用なのでしょうが。

 都市の方々は「そうはいっても我々には十分な医療体制があるから、まだ安心。それにひきかえ、医療が少ない地方は気の毒」と思っているし、地方の方々は「この地域は感染者がいないから安心。それにひきかえ、感染者の多い都市は気の毒」と思っている。本気でそう思っているようで、驚きます。どっちも危ないのですよ。

 先日、ある地方の知り合いの女性が、言っていた事に驚いたのですが、その方「今日から子供(一歳児)の保育園のお試し保育が始まるの。一時間だけ預けるの」と嬉しそうに言っておられた。まるで今が平時のように。地方といっても、例えば静岡あたりの規模の市。静岡じゃないですが。少なからず感染者は出ている市なのですが、たった一時間のお試し保育、する必要ある?と思ってしまった。どうしても働かなきゃいけないから保育園に預ける、というならまだしも、そうじゃないわけです。たった一時間なのだから。自分達は大丈夫でコロナは他人事、と考えておられる、もしくは何も考えておられないのだなあと思いました。

 こういう人は本当に多いんだなあと思った。そういう人に対して、私は何も言う言葉がないし。そういう人に対して、一個人が出来る事は何もない。

 

 こういう国民を束ねて感染を防ぐには、見張りをつけて感染者を完全隔離するか、外出に対する罰則を設けるか、どちらかしかないです。今まで病院に隔離できていたけれど、今後は彼等は自由。周囲にうつし放題。

 一応、大阪は、ベッド数3000床を確保しているそうだけれど、厚労省がこういう政策を出してきたら、大阪も、軽症・無症状の感染者が街に溢れるようになるでしょう。

 トップがこういう悪政策しか出さないから、個人で自分達の身を守るしかないです。とにかく外に出ない、これしかないなあ。

 

 本気で感染拡大を防ごうとするなら、

①全国民に検査をし、症状の有る無しに関わらず感染者を完全隔離し、全員が陰性になるまでそれを続ける。

もしくは、

②医療・最低限のスーパー等を別として、それ以外の人は罰則を設けて外出禁止を最低でも3週間続ける。

のどちらかしかないですが、どちらも日本では無理。だから、感染拡大は防げない。いずれ、都会・地方関わらず、感染者が激増することにより医療が崩壊するので、コロナ以外の病気や怪我での来院が不可能になるし、今通院している人も治療が受けられない薬がもらえない、という日が来る。施設という他人に預かってもらっていた老人・障害者も、預け続ける事が不可能になり、各家庭に帰される。そういう日が来ると思います。帰る家のない人達はどうなるのか、私には分かりません。

 自分はたとえコロナに罹っても重症にならないからいいや、と思っている人も、他の病気や怪我にはなる可能性があるわけで、その時、病院に行けないことで、苦しむことになるのだから、みんなが他人事ではなく自分の問題として考えるべきなのだけれど、そういう人は本当に少ないと感じます。

 これから半年ほどは、コロナに気を付けるだけでなく、怪我もできないし、その他の病気にもかかれない。本当に慎重に暮らさないといけないのだと改めて思います。