書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

私の悲観的な予想。

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 今日はけっこう寒いです。お天気は曇りの予報でしたが、小雨もぱらついています。こういう天気の日は、自然と家にいよう、という気分になるもので。天然の自粛要請、のようなものだなあと感じ入ります。近所の桜はもう五分咲きですが、スーパーの行き帰りに、歩きながら愛でるに留めました。

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 さて。

 上に貼らせて頂いた記事を読みまして、色々思うところがあり、今日はその事を書きます。

 上の記事を書かれた方は、イギリス在住の日本人主婦の方。三週間前のイギリスの状況と、今の日本の状況が似ていると指摘し、「だから、日本、気を付けて!」と警告されています。

 確かに、感染者数だけを見ると、三週間前のイギリスと、今の日本は、ほぼ同じ(1800人ぐらい)。でも、上の記事を読むと、三週間前のイギリスの状態と、今の日本の状態は、けっこう異なる点も多いのです。

 例えば、記事によれば、

イギリスでは、先々週まで人々はごく普通の生活を送っていました。

一部の注意深い人たちは、中国やイタリアの状況を気にしていたために、 手を洗う回数を増やしたり、パーティーや飲み会をキャンセルし始めました。

ところが多くの人は、「航空券が安くなっているからイタリアに遊びに行こう」とか、「春先のイベントはどうしようか」という話をごく普通にしていたのです。

子供の学校の行事だって、ごく普通に行われていました。

私の5歳になる子供は、同級生達とお城に遠足に行ってきたばかりでした。

普段と違うことといえば、その遠足に参加した子供の何名かが週末に激しい咳をするようになったこと、学校を欠席する子供が増え始めたことです。

しかし「よくある風邪を引いただけね」と言っている人が大半で、新型肺炎と結びつける人は誰もいなかったのです。 

新型肺炎のことを気にしてパニック状態になっていたのは、イタリア人の親だけでした。この人は、親たちの間では「大げさな人」と扱われ、激怒した彼女が保護者用メーリングリストに投稿した内容は、「大変無礼だ」という風に扱われていたほどでした。彼女は、危機が迫っていることを多くの人に訴えたかっただけでした。

しかし当時は、誰もまともに取り合おうとしなかったのです。 

その親たちの中には現在、新型コロナウイルスの患者を受け入れている病棟で働いている医師もいました。つい2週間前までは、医師でさえマスクも何もつけずに、他の人と50cm以内の距離で大声で話していたのです。子供の誕生会やディスコパーティーを盛大にやる人達もいました。ディスコパーティーに子供を参加させなかった我が家は、「変わった家族」という扱いをされました。

イギリスでは、中国やイタリア、フランスで起きていることは全く他人事で、 「新型肺炎は東洋の変わった病気」という認識の人しかいなかったのです。

 との事(記事より引用させて頂きました)。

 今の日本の状況とは、かなり異なる事が分かります。今の日本は、三週間前のイギリスより、はるかに危機感を持って暮らしているからです。

 ただ、こんな状況でも、今だにこの日本に、平気で海外旅行に行く人がいたり、海外旅行から帰って来てそのまま、自粛もせずに仕事や何かで人中に出て行ったり、という方がいますし、比較的小人数だからといってイベントや集会を止めない人もいます。パチンコ店をはじめ、どう考えても今必要ないだろうという百貨店やモールが営業し続けているし、外食産業も閉店している所はむしろ少数。昼間など都会でもガラガラの電車が、時刻表通り動いている。

 だから、そういう所に働いている人達も、働きに行く。特に、サービス業やアルバイト系のお仕事には、女性が多いわけで、子持ちの方はお子さんのお世話が出来ないから、保育所や学童も今だに開いている。子供むけお稽古も開いている。塾も開いている。学校がずっと休校になっていても、これじゃあ、意味がないです。学校を休校にするなら、学童も保育所もお稽古も塾も全部やめないと、意味がない。

 その為には、生活に不可欠な職業以外は、今は一時的にストップすべきだと私は思います。 

 確かに、生きるのに必要なもの以外の全ての経済活動を止めてしまうのは、会社や店を倒産させてしまう事になるのでしょうが、そんなこと言ってたら、間違いなくパンデミックになります。病院、薬局、スーパー、そして物流・鉄道・銀行の一部を残し、後は全部活動停止で良いと思います。これを一か月もやれば、急激なパンデミックはひとまず防げるはずです。

 多くの企業を倒産させるほうを選ぶのか、日本にパンデミックを起こすほうを選ぶのか、今残されている選択はこの二択です。今の経済状態を維持しつつ、パンデミックを防ぐなどという芸当は、絶対に無理だと私は思います。

 そういう私達に対して、上の記事は有益な警告を与えてくれていると思います。

 三週間前のイギリス人よりは、今の日本人は危機感を持っているけれど、まだまだ生ぬるいし、不徹底極まりないので、おそらくこのままだと、パンデミックは防げないでしょう。私を含め、もともと弱い個体は死んでいき、強い個体は生き残る。いずれにしても、経済は大打撃を負うでしょう。どっちにしたって、日本経済は死ぬのです。

 春節マネーとオリンピック開催景気を諦められず、曖昧な対策しかしてこなかったツケが来てしまいました。もうこうなってしまったら、日本経済はいったん死ぬことは間違いないと思います。厳しい自粛指示と主要都市封鎖による経済打撃で、もしくはパンデミックによる国家としての機能崩壊で。いずれにしても、日本経済はここでいったん終わりです。もし私が株を持っていたら、とりあえず全部売るでしょう。円の価値だって今後どうなるか分かりませんが。ただの紙切れになるかもしれませんが。

 まあ、私のこの悲観的な予想が、当たらない事を祈ります。

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 蛇足ですが。

 上の記事を書かれた主婦の方は、三週間前のイギリスにおいて、すでに強い危機感を覚えておられた。周囲からは「神経質な日本人」と揶揄されながらも、外で食事する時は消毒ジェルできちんと消毒し、勿論食事前には手を洗う(イギリスにはこの習慣がない)。自分だけでなく、子供達にもそれをさせ、家族の命を守っていたのです。

 ものすごく、共感しました。私も、イギリスにいたら、絶対に同じことをしていたと思います。「神経質。過剰反応」と揶揄されても。

 今、ここ日本にいて、上のような悲観的な予想を言うと、同じく「神経質、過剰反応」と揶揄されるわけですが、揶揄されても、言うべきことを言いたいと思います。それ以外に、自分や家族の命を守る方法はないからです。

 常に最悪の事態を想定して動くことが、逆説的ですが、今を安心して過ごすことに繋がります。日本経済はいったん死ぬ、これを想定し、今自分がしておくことは何か、考え備えておくべきでしょう。そうすれば、どんな事態になっても、自分と家族は大丈夫、と思え安心できます。もちろん、今まで以上に、個人的にはコロナに感染しないように気を付ける事は言うまでもありません。

 

 *こんな記事が入って来ました↓。半年先かあ。。。コロナをなめていたツケは大きいようです。

外出禁止、完全解除まで半年以上=英政府、段階的な見直し必要—新型コロナ(2020年3月30日)|BIGLOBEニュース