全世界を見てみると、今尚、女性の生理を忌避すべきものとする風習が続いています。上の記事など、その最たるもの。生理中の女性を窓1つない離れ小屋に閉じ込めて水も食料も十分に与えない。初潮を迎えた女の子は2週間、狭いひと部屋に閉じ込めて同じく飲食を欠かす。こういう風習は、後進国だけに見られるのかと言えばそうでもなく、ここまでひどくなくても英国にも生理中の女性を差別する風習があるそうです。
一方で、大阪梅田の大丸百貨店で、昨年、生理バッジなるものが現れました↓。
「生理バッジへの批判は覚悟していた」 それでも大丸梅田店が店員の生理をオープンにした理由 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
****(記事より抜粋)***
大丸梅田店の一部の売場で生理中の女性スタッフが「生理バッジ」を胸に着けて接客を行っているのだ。バッジをつけるか否かはスタッフ個人の判断に任されている。生理バッジの取り組みを開始したのは大丸梅田店に11月22日に新しくオープンした「michi kake(ミチカケ)」という売り場。「月のみちかけのように、あなたのリズムに寄り添う」というコンセプトで、アパレルや美容アイテム、コスメ、漢方茶といった女性の身体と心の変化に寄り添った様々な商品が並ぶ。
生理バッジは生理をテーマにした漫画「生理ちゃん」のキャラクターが描かれており、名札の下に取り付けられるようになっている。
大丸梅田店の今津店長はミチカケのねらいについてこう話す。
「性や生理といったテーマはこれまでタブー視されオープンにはされてこなかったが、昨今のフェムテック等の拡がりにも見られるように、もっとオープンに語られてよいものに変わってきた。百貨店に存在価値があるとすれば、百貨店がそういった新しいテーマを取り上げることでメッセージを発信し、世の中ごと化できる点だと思う」
一方で、生理中の女性を隔離小屋に閉じ込め死なせてしまう国もあれば、生理を自然なもの大切なものと扱いオープンにしていこうとしている国もある。現代の日本に生まれて良かったなと素直に思いました。この生理バッジは、さまざまな意見が出て、今は一旦やめているそうですが、その精神は活きている。
女性の生理がなければ、人間は生れて来れないのですが、それが理解できない人達が、この世界に沢山いるという事に驚きます。どうしてそういう思考になるのかなあ。やっぱり教育でしょうね。シンプルに「知らない」という事なのだと思う。
以前、世界にはまだまだ「奴隷制度」が残っている、という記事を書きましたが↓。
これも、知らない、という事が原因でした。教育がない、という事。
教育の大事さを改めて感じるし、また、子供にあらん限りの教育を受けさせてあげられる自らの環境に、改めて感謝します。
教育は、学校任せにするのではなく、親も親として教えられる事を面倒がらずきちんと教えていかねばならないですね。「知らない」という事が、結果大きな不幸へと繋がることを思えば。
しかし。何故、女性の生理がこんなに忌避されるのでしょうね。血液が、なぜそこまで「汚い」という印象を与えるのだろう、、、。不思議だなあ。男性にだって、血は流れているだろうに。皮膚を切れば血が出てくるだろうに。