書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

人を助けるという事

 先日の記事の逆を書くような感じなのですが。

 先日、息子がこんな事を言ってきたのです。ネットニュースを見て。

「高校生が吐いた人にワイシャツをあげたら表彰されたんだって」

 なんのこと?と、息子が見ている画面を読んで、詳細が分かったのですが。この記事です↓。

乗客が嘔吐 とっさにワイシャツ脱ぎ処理 救護の高3に感謝状 - ライブドアニュース

 

 車内で吐いてしまった人を見て、嘔吐物を自分の着ていたワイシャツで拭いてあげた高校生が、駅から表彰された、というニュースです。この時期なので、ワイシャツの下にヒートテック等の下着シャツを着ていたと思うので、ワイシャツを脱いでも裸になってしまう事はなかっただろうとはいえ、自分のワイシャツをパアにしてしまう覚悟ですし、そもそも他人の嘔吐物を拭くという行為は、犠牲的行為だと思います。吐いてしまった人も、次の駅まで嘔吐物がそこにあるより、ワイシャツである程度拭き取ってもらったほうが気が楽だろうし、何より、この行為により駅での車内清掃が短時間で済んだおかげで、電車の遅延が最短で済んだとのこと。

 

 この記事が、息子の心をおおいに刺激したようで、わざわざ私に知らせてきたのです。「僕も、こういう風に、誰かを助けたい」と、大真面目に言う息子。

 そうだねえ。いつも他人様に助けて頂いてばかりの彼ですが、だからこそ本当は、助ける側に回りたいのだろう。よく分かる。

 人を助けるという事は、人から助けてもらうよりも、ずっと嬉しい事だと思います。

 その為には、人を助けるだけの能力と余力のある自分でいる事が、必須なのですが。自分の事を何もできないでいて、他人を助けようなんてのは、十年早いわけで。

 それでも、人は、人を助けたいものなのだ、そこから喜びを得る生き物なのだ、と、と息子の言葉を聞いて感じました。

 

 息子の大学受験が終わり、私の子育ても一段落。今までは、とにかく発達障害の息子をなんとか自立できるまでに育て上げねば、と、それだけに必死で、他の事をしたいという欲が出てきても、全部封じ込めて子育てだけに専念してきました。

 でも、来年からは、私自身の人生の為に、何かを始めたいと思っています。働くという事は、大なり小なり、人助け。子供の成長以外の喜びを、私の人生に再び取り入れる事ができると思うと、今からとても楽しみです。

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