書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

ポジティブ主義とガン

 どんなに悪い事が起こっても、いい方にいい方に考えるポジティブ主義。病気になっても「この程度で済んで良かった」とか、遅刻しても「そのせいで事故を未然に防げたかも」とか。ネガティブな事があっても、速攻で、ポジティブ変換する。

 徹底している人になると、「絶対にネガティブな事は言わない」と決めているとか。

 それはそれで、その人の自由だから良いのですが、私個人としては、あまり行き過ぎたポジティブ主義は、怖いなと思います。

 たまたま運が悪かった、という場合に、その運の悪さをグズグズ引きずらず、パッと明るい方に気持ちを切り替えるのは、良いと思うのです。でも、運のせいではなく、完全に私自身に落ち度があって、悪い事が起こった時、その事をきちんと反省する事なく、悪い事を無理やり良い事に解釈で変換してしまうのは、良くないと思う。

 なぜならば、私が反省し改善しなければ、同じ悪い事が、いつまでも繰り返し起こるから。

 例えば、病気になってしまった時。原因が、私の不摂生だったり、生活習慣だったり、ストレスの多さだったりした場合、そこを改善しない限り、治しても治してもまた病気になってしまいます。

 病気になってしまった時、「ああ、この程度で済んでラッキー」と考える前に、「どうしてこんな病気になってしまったのか」を自分なりに考え、自分が変われる部分は変えていく事を決める必要がある。その上で、「この程度で済んで良かった」とポジティブ変換するのはOKだと思います。

 ただ、人によっては、少しでもネガティブな事が起こると、とても気に病んでしまい、気になって気になっていつまでもその事を考えてしまう、という場合があります。そういう人は、どんな場合も、無理やりにでも速攻ポジティブ変換したほうがいいのかもしれません。下手に反省したりすると、更に気持ちが落ち込んでしまい、改善するよりも自分責めに耽溺してしまうからです。自分責めするくらいなら、無反省でポジティブ変換したほうがマシですから。

 つまり。

 あまりクヨクヨ考えないタイプの人は、ネガティブな事が起こった時に、一旦その事を見つめてしっかり反省し、改善策を打った上で、ポジティブ変換するのが一番安全だと思います。

 逆に、クヨクヨしてしまうタイプの人は、ネガティブな事が起こったら、速攻でポジティブ変換して忘れてしまう、くらいのほうが良いのでしょう。

 徹底してポジティブ主義を謳っている方々は、もしかすると、もともとの性格はクヨクヨしてしまうタイプなのかもしれません。ユーチューバーの石井あみさんなんかは、極端なポジティブ主義の方なのですが、確かに繊細なご性格が伺えるので、そうなのかもなあと思います。石井あみさんは大好きなのですが。

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 話はいきなり飛びますが、ガンについて、不思議な事を言っておられる方がおられたので、ついでに書いておきます。

 日本人の寿命が延びたせいもあり、一生でガンになる人の割合も増えて来たわけですが。「我慢が貯まるとガンになる」と発言しておられた方がいたので、「ええ??」となりまして。

 ちょっとしたゴロ合わせのおつもりなのかな?とも思ったのですが、「我慢するとガンになるから、皆様、気を付けて」と仰っておられたのですよねえ。。

 我慢しないで生きていく事なんか、無理じゃない?と思いますが。

 勿論、程度問題ですけど、生きていくのに我慢は絶対に必要で、必要悪と言えば言えるかもしれないけれど、とにかく、我慢せずに生きていく事は無理なのに、「あなた、我慢したから、ガンになったのよ」と言われてしまったら、やるせないなと思います。

 どの程度我慢したらガンになるのか、せめてそこを明らかにしてから発言してくれたらいいのに、と思いました。たとえば、「一週間、夜寝れないぐらいストレスがたまったら」とかね。

 あと、自分が我慢するのを止めたら、その我慢は、周囲の人に押し付ける事になりますから、自分はガンを免れても、周囲の人をガンにしてしまう事になります。

 なんかおかしい。

 私は、親族に医師が多いのですが、患者さんのタイプを見ていてよく言われるのが「頑固な人はガンになりやすい気がする」という事です。ガンの患者さんには、治療の説明なんかをしても「自分はこうしたい」「これはこうあるべき」というお考えから一歩も譲らないタイプの方が多いのだそうです。

 なので、私は、「我慢する人がガンになる」説ではなく、「頑固な人がガンになる」説を支持したいなあと思います。

 できるだけ考え方を柔軟にすること。人から注意された時に、すぐ反発するのではなく、一旦受け止めて冷静に考えてみる事。A案に固執せず、B案、C案、D案、、、と、様々な方法を模索する習慣をつける事。等々。

 頑固に生きると、ガンにならずとも、自分が損することは多いので、1つの考え方に固執しないように、できるだけ気を付けようと思います。

 

 何でも速攻でポジティブ変換するというのも、考えてみると多少頑固な生き方かなと思ったりします。結果的にポジティブ変換するにしても、すぐにする必要はなく、アレコレ考えたり方向転換したりする、思考の幅を持つほうがいいだろうと思ったりする、今日この頃です。

 大阪は今日も暖かい晴天です。

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