書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

あえて競争を避ける大切さ。

 最近はまっていて、よく拝読しているブログがあります。テーマは毎回様々ですが、他で読んだ事がない視点の記事が多く、内容も時間をかけて工夫して書かれている事が分かります。商売気抜きなのに、よく練られて考えて書かれているのが凄いなと毎回思います。で、今回もまた、「なるほど!」と膝を打つ内容だったので、勝手ながら引用させて頂きます。2記事連続の記事でした。コチラです↓。

ピーター・ティールに学ぶ、競争を避けることの大切さ - 俺の遺言を聴いてほしい

すごい人と競争してはいけない - 俺の遺言を聴いてほしい

 

 こちらの記事は、「ピーター・ティール世界を手にした反逆の企業家の野望」という本を参考に書かれているようです。私、ピーター・ティールさんという方、全く知りませんでしたが、この記事を読んで、とても興味が湧いてきました。この本も読んでみようと思います。

 ですが、この記事のテーマは、ピーター・ティール氏について、ではなく、あくまでも「競争を避けることの大切さ」について、でした。

 いや、なんとなくは分かっていた。競争なんて不毛だという事を。でも、この記事を読んで、「ああ、本当に本当に競争なんて無駄でしかないな」という事がハッキリと分かりました。

 勝手ながら記事から引用させて頂きます。

大勢が競い合っている場所は魅力的だ。そこで勝てばモテそうだし、名誉も手に入りそうに見える。人から「羨ましい」とか「すごい」と言われたい欲求が僕たちを競争に駆り立てる」

「競争は人間を疲弊させる。 本来の目的を見失わせ、周りの競争相手を打ち負かすことだけに集中してしまう」

「競争は負け犬がするもの。まわりの人間を倒すことに夢中になってしまうと、もっと価値があるものを求める長期的な視野が失われてしまう」

「ステータスや評判だけを基準にするな。ステータスに惑わされて下した決断は長続きせず、価値がない」

「競争しない、独占を目指す、という2つを意識するだけで、大げさに言えば人生のポジション取りが変わってくると思う」

 

 ピーター・ティール氏自身が、人生の前半を競争であけくれし、そこで頂点を極められなかった為(幸運にも)、別の人生を模索し結果大成功を収めたそうです。彼は結果的に「50万ドルの投資で17億ドルを得た」と、記事には書いてあります。17億ドルと言えば、約2000億円。1億円でもひえ~となるのに、2000億円って、、。しかも元値が50万ドルって。。

 「私は人と競争はしない」と明言している人でも、日常の些細なレベルでは、人に対して折れなかったり、マウンティングしていたり、知らず知らずのうちに自慢していたり、相手を貶めていたり、するものです。何故そうしてしまうのかというと、おそらくそれが、私達の煩悩だからだと思います。そういう事の全てが「無駄」であり、そういう事の全てを避ける事で、人生はうまく行き始めるのだと、この記事を読んで改めて思いました。

 

 競争を避ける事の大切さはよくよく分かったものの、では実際に、どうやったら競争を避けられるのか。それが二つ目の記事に書かれています。

 そちらからも、勝手ながら少し引用させて頂きます。

シンプルなのは、すごい人と専門をずらす戦略だ。すごい人は人気の分野に集まる」

「自分の専門分野を狭く取る。その専門分野に需要がある限り、その人は食っていくことができるはずだ」

「10000時間で何かの専門家になり、それを3つ組み合わせたら唯一無二の人になる、みたいな論調で、一日10時間を3年間毎日続けて一つの専門を極める。それを3回繰り返せば10年経つ頃には3つの専門を究めることができ、オリジナル人材になれるらしい」

「僕はやりたくないし、みんなやりたくない。でもそういう道を躊躇なく選べる人がやはり勝つのだ」

 

 とても説得力のある論旨なので、読み終わった時に過不足なく内容が頭にスーッと入って来ました。私自身はもう、仕事だとか競争だとかは無縁の世界で生きていますが、息子にはぜひとも教えたい内容です。

 そもそも息子は発達障害なので、何をやっても行動が人とかぶることはあまりなく、今まではそれが集団から浮いてしまう為に、マイナスに働いていました。

 これから専門分野を学んでいく段階で、あえて人と違うもの、人と違う分野を選ぶ事は、息子には自然な事だと思うし、それが社会に出て有利に働くのなら、嬉しいなあと思います。来年からやっと大学生になるので、社会に出るのはまだまだ先ですが、学生の間はマイナスに働いていた彼の障害特性が、社会人になったらプラスに転じる可能性があるのであれば、有り難いなあと思います。

 

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(先週、生國魂神社にて。若干の紅葉の兆しとパステルとしか言いようのない空の色)