書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

蝶々結びができるようになった話

 ウチの息子(高3)は、発達障害で手先が不器用な為、細かい作業が苦手です。蝶々結びもずっとできません。

 長年教え続けているうちに、とても長い紐なら、蝶々結びもできるようになったのですが、運動靴の紐のようにギリギリの長さしかないもの(というか、長いと踏んで危ない)は、無理で。

 普段のスニーカーは、マジックテープのものを探して、そればかり買うようにしているので問題ないのですが、学校指定の体育の運動靴は当然のように紐タイプ。仕方なく、紐は私が緩めに結んでやったものを、解かずにそのまま脱ぎ履きする事で、しのいでいました。

 それが、先日、学校の運動靴を、わざわざ持って帰って来たのです(いつもは学校のロッカーに入れています)。どうしたのかと思ったら、「蝶々結びが出来るようになったから見て欲しい」と。

 どれどれ、という事で見せてもらうと、確かに、危なっかしい手つきながら、短い紐をうまく蝶々結びできるようになっていました。

 「どうして出来るようになったの?」と尋ねると、「体育の先生が、『こういう事は絶対役に立つから、出来るようになったほうがいいって言って、教えてくれた』」と息子。

 どうも、体育の若い女の先生が、御親切に、つきっきりで蝶々結びを練習させて下さったようなのです。有難いことです。

 私も勿論、ずーっと教え続けてきましたが、息子も私と練習する時は、甘えが先に立つので、「もっと短く持って」とか「くくった所のすぐ近くに輪っかを作って」と教えても、「出来ない」「無理」と言って、教えた通りにしません。長~い紐のど真ん中あたりに、ゆったりと輪っかを作って、もう一方の紐にもゆったりと輪っかを作って、その輪っかどうしをくくる、みたいな超自己流のやり方でしか、蝶々結びが出来ませんでした。

 それが、他人である先生が教えて下さると、違うのですね。言われた通り、やりにくくてもギリギリ短く持って、正統な方法でやらなきゃいけない、と自然に甘えが消えるようです。

 他人様が教えて下さるという有難さ。

 蝶々結びごときで大袈裟なようですが、これが出来ると出来ないでは、今後の人生、大きく変わってきます。

 私の知っている発達障害児君(さん)達の多くは、スニーカーの紐を固結びして解かずに脱ぎ履きしていますし、スウェットのウエストの紐は最初から親が抜いています。蝶々結びができないので、だらーんと下がって邪魔なのです。ウチもずっと、紐は抜いていました。ウエストが緩い場合は、むりくりゴムを入れて調節していました。

 これからは、スウェットを買っても、紐は抜かずに絞って履けるんだなあ、嬉しいなあと思います。先生のおかげ。そんな優しい先生のおられる高校も、あと数か月で卒業です。なんか寂しくなってきました。

 

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 先日外出中に妙に暑い日があって(更年期?)、甘くて冷たいものが食べたくなり、久しぶりにパフェなど注文してみました。でも、この量でも多過ぎて、半分しか食べれなかった、、、。いいのか悪いのか。