書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

佐藤弘道さん(ひろみちお兄さん)

 今週は、「お母さんといっしょ」で懐かしいレギュラー陣が出演しています。60周年記念だそうです。息子と一緒に観ながら、ほっこりと和んでおります。息子のお気に入りは、ひろみちお兄さんで、ひろみちお兄さんが出てくるたびに、嬉しそうにしています。彼はもう51歳だそうで、、、見た目が本当に若いので驚きます。

 佐藤弘道 に対する画像結果

 これは、他の番組を見ていて知った情報ですが、ひろみちお兄さんは、もともと体操選手でオリンピックを目指していたそうです。ところが大怪我をしてその道が閉ざされたので、たまたま募集していた、お母さんといっしょの体操のお兄さんに応募したのだそうです。そして大人気に。歴代最長の12年間も体操のお兄さんを務め、「お母さんといっしょ」を卒業した後は、タレントとしてテレビに出る一方、自身で幼児体操教室を開いて活動しているそうです。

 オリンピック選手になった人生より、多分、体操のお兄さんになった人生のほうが、彼には幸せな道だったのではないかと思います。まさしく怪我の功名。人生、何が吉と出るかは、分からないなあ。

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 番組では、昔の懐かしい映像も沢山出て来て、それを見ているうちに、ふと、息子の幼児期を思い出しました。

 あの頃は、本当に辛かった。

 一番つらかったのは、息子が一旦泣き出したら、泣き止まない事でした。また、泣きだす理由も、「え?そのぐらいで?」というような、よく分からないもので、防ぎようもなく。例えば、昼寝から起きた時は必ず一時間以上泣きましたし、息子のこだわり(自分がこうあるべき、と思っている事)からモノゴトが外れた場合は、必ず泣きました。息子のこだわりには、何の合理性もなかったので、予測もできなければ、完全に合わせてやる事も難しく、よって、日々、防ぎようのない「長時間の泣き」につきあわねばならなかった。例えば、何かをする段取りが、いつもと少し変わっただけで泣きだすのですが、こっちは段取りが変わった事すら気が付けませんから、何で泣いているのか、全く分からないし、分かったところで、後からやり直しても意味がないので、もう、息子が泣きやむのを待つしかないわけです。苦しかったあの毎日。

 それを、とっても和やかな「お母さんといっしょ」を見ながら、ぼんやりと思いだしていました。

 小さな子の泣き声って、大人には耐えがたいなあ、とか。

 それは勿論、大人にとって、耐えがたい思いをさせる事が、子供が泣く理由なのだから、当然なわけですが。より、大人にとって、耐えがたくなるように、子供の泣き声は、ある意味、進化を続けて来たのだと思います。

 小さな子は、自分の面倒を自分でみれないので、誰か大人に面倒をみてもらわないと死んでしまいます。して欲しい事、困っている事、つらい事、苦しい事、不快な事があれば、大人に知らせなければなりません。言葉がきちんと話せる子供ならまず言葉で言うでしょうが、言ったからといって希望が叶うとは限りませんし、そもそも言葉が話せない幼児は、泣くしか伝える手段がありません。

 耳に心地よい声で泣いたのでは、大人は動いてくれませんから、大人の精神に苦痛を与える周波数の耐えがたい泣き声を上げる必要があります。

 息子が小さい頃の私は、そういう耐えがたい泣き声を、ずーっと浴び続け苦しかったなあ、と思いだしました。逃げ場もなかったし。息子があまりにも難しい子だったので、身内すら預かってくれなかったので、他人に預けるのは絶対に無理だったし。息子のわけのわからないこだわりに、応える事は不可能だったし。泣かれるしかなかった。延々。

 どうしてアレに耐えられたんだろう?と、今になって、不思議に思います。中度の障害で小学校にも行けないと診断されていましたから、先行きには絶望しかなかったのに。

 それでも、そんな息子でも、「お母さんといっしょ」を見ている時は、機嫌がよかったのです。ひろみちお兄さんが大好きで。息子が小さい頃に、別のお兄さんに変わってしまったので、ひろみちお兄さんが出てくる録画していたお母さんといっしょを見せたりしました。

 言葉が遅い子にはテレビを見せすぎてはいけない、と言われていたので、そんなに長時間見せるわけにはいかなかったけれど、それでも、「お母さんといっしょ」があの頃の私の救いだったなあと思います。

 「お母さんといっしょ」が、というより、ひろみちお兄さんが。

 本当に本当に苦しかった子育て期に、彼の存在に救われた母親がここにいる、という事を、佐藤弘道さんは、知らないでしょう。個人的に、彼がどんな方なのか存じませんが、ただ感謝しかありません。

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