書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

息子との付き合い方で気づいた事2つ

 夏休みで、息子とずっと一緒にいるので、改めて気づいた事があり、今日はそのことを書きます。

 息子の扱いが難しいと言っても、夫ほどではなく、夫とずっと一緒にいるよりは、息子と一緒にいるほうが随分ラクです。でも、ラクとは言え、時々イライラ~っとしてしまう事があり、その理由を考えてみました。

 一つには、息子は「自分の事しか話さない」ということです。彼は、いつも機嫌よく沢山話すのですが、ほぼ自分の事だけ、です。僕は今までこうやって来たから、これで正解だよね。あの人は僕と一緒の事をやってるのに、こうならないのは何故? 来年の僕はこうなるよね。来年僕がこうなる確率は何パーセントだと思う? あの人は僕に対して、こうやってくれるよね。あの人が僕に対して、こうやってくれる確率は何パーセントだと思う? などなど。

 聞き流したくても、ちょこちょこ答えるのが難しい質問を入れてくるので、聞き流す事ができません。また、答えずらくても、答えなくてはならず、それが積もり積もると相当なストレスになってしまいます。

 息子は、今まで生きてきて、本を一冊も読んだ事がないし、映画にもアニメにも興味がありません(本は小さな頃からせっせと読み聞かせをしてきたし、映画にも連れて行き、アニメも興味を持ちそうなものを見せてきたのですが、全く興味を持ってくれませんでした)。彼は、フィクションが嫌いなのだと思っていましたが、そうではなく、自分の事にしか興味がないからなのだと、最近気づきました。本の中にも、映画やアニメの中にも、自分が出て来ないから、興味が持てないのですね。登場人物の誰かに自分を重ねる、という事が、出来ないのだと思います。

 自分、自分、自分、とずーっと自分の話ばかりするのは、発達障害者に多い特徴なので、治すのはほぼ無理だと思います。ただ、程度問題で、聞く相手を疲れさせるほど話し続けるのは駄目だという事を、分からせていかないといけません。

 具体的な方法としては、「15分以上一人で話さない」「会話はキャッチボールなので、自分が15分話したら、相手の話を15分聞く」「相手が話したくない時は、会話はそこで終える」この3つを、とりあえず身に付けさせようと思います。幼稚園児に教えるような事ですが、今だに出来ていないのだから、今更と思わず、教えていくしかありません。

 今までは、他のもっと難しい大変な問題が山積みで、それを片づけるのに必死で、こういう会話マナーについては、「問題がある」事は分かっていても、手が付けられなかったのです。が、ここに来て、やっと、他の難しい問題が一つづつ片付いていき、この会話マナーの問題に、着手できる所まで来れました。

 上を見ればキリが無いですが、目の前の事を一つづつ片づけていくしかなく、今はコレなのだと思います。

f:id:oinor-i:20190531122937j:plain

 もう1つ、息子との付き合い方で気づいた事があります。これは私が直すべき点です。

 先日、息子の自転車を買い替えました。古いのが小さくなってしまったので。近所の大きな自転車屋さんが、朝11時に開くので、11時に出かけました(息子はとにかく、一番に行きたい人なのです)。

 かんかん照りの中、直射日光がまっすぐ入る自転車屋さんで、息子と一緒に自転車を選び、登録や何かで多少時間がかかったものの、無事20分ほどで新しい自転車が購入できました。汗ダラダラ。

 かんかん照りの歩道で、今までの自転車と勝手が違う点について、自転車屋さんに教えてもらいました。特に、鍵のかけ方が少し変わっていて、しかも二か所あるので、息子はちょっと混乱していました。なので、自転車屋さんを出て、少し行った日陰で、何度も鍵のかけ方について、息子に説明しました。というのも、息子は今から自転車に乗って来たいと言うのでね。後でゆっくり教える、というのは出来なくて、今すぐこの場で、息子に、鍵のかけ方を覚えてもらわなくてはならなかったからです。

 それで、日陰で、二か所ある鍵のかけ方について、息子に教えました。が、息子は、自転車屋さんで時間がかかった事と、今すぐ乗りたい気持ちから、私の話を集中して聞いておらず、「分かった」と分かってもいないのに言って、さっさと行ってしまいました。

 案の定、帰って来た息子は「鍵がかけられなかった」と言います。やっぱりね、と思いつつ、「どうして?」と私が聞いたところ、息子は一気にワナワナし始め、「お母さん、怒らないで!」と神経質になり始めました。息子がこのモードに入るとややこしいのです。こちらの声や道理は通じなくなります。「お母さん、僕が何をしても怒らないって約束したやん」(そんな約束はしていません)「お母さん、怒らないで!」と一方的にまくしたて、こちらの声が届きません。

 「とにかく、今、自転車には鍵がかかってないのね」と確認すると、「かかってない」と言う息子。「だったら、とりあえず、お母さんが鍵かけてくるから」と私が、家を出て自転車置き場まで歩いていると、息子が追いかけて来ました。

 一緒に歩きながら「どうして鍵がかからなかったの?」と聞くと、「固くて回らなかった」と言います。新品の自転車で、あり得ないです。

 自転車の所に着いて、息子に指示しながら鍵をかけさせてみると、何の事はない、鍵は問題なくかけられました。「あれ?できる」と息子も言い、念の為に、と本人自ら、何度も鍵をかけたり、外したりを繰り返し練習しました。二か所あるので、手順が面倒というのは、確かに面倒なのです。先にこちらの鍵をかけて、その鍵を使って今度はこういう風にこちらにかけて、外す時は逆に、、、と、結構覚える事があります。

 だからこそ、さっき、日陰の歩道で、私が息子に丁寧に教えてあげようとしたのです。ちゃんと整理して覚えさせないと、混乱するだろうから。

 案の定、混乱して、教わった手順を忘れてしまった息子は、いざ自分一人で鍵をかけようとした時に、手順を忘れた事に焦って、回せる筈の鍵が、回らないと思い込んでしまったのだと思います。

 結局、忘れてしまったという焦りから、出来る事が出来なくなる。それが息子の特徴なのです。私がこの事を、しっかり意識しないといけないと思いました。

 また、私は先ほど息子に「どうして鍵がかけられなかったの?」と理由を聞いたのですが、私としては、理由を聞いただけのつもりだったのですが、息子としては、怒られた、と思い込んでしまいました。

 つまり、何か息子がトラブった時に、私は解決する為に、トラブった理由を確認しようとするのですが、息子からしたら、トラブった理由を聞かれる事は、「怒られた」と感じるようです。

 私には、息子を怒るつもりなど、1ミリもなくても、息子はそう受け取る。

 でも、トラブルの理由を確認しなければ、解決する事は不可能です。

 このへんの事も、家に帰ってから息子に説明し、「お母さんは、問題を解決する為に、理由を聞いているだけであって、怒っているわけではない。理由が分からないと、問題を解決できないからね」という事を、なんとか理解してもらえました。

 その上で。

 今後、何か息子がトラブった時は、開口一番、その理由を聞くのは止めようと思いました。私としては、一刻も早く解決する為に、と思ってしまうのですが、息子には私のその態度が負担になるからです。少し時間をかけて、ゆっくりと状況を聞きだす、特に、100%息子の落ち度である場合ほど、理由を問いただすのはやめようと思いました。

 例えば今回の自転車の鍵の件なら、息子が「鍵かけられなかった」と言った時点で、私は、「やっぱりね」と思ったわけです。

 つまり、息子が、鍵をかける手順を忘れたんだな、と推測できました。

 ならば、息子に理由を確認する必要はなかったと、気づきました。理由を確認した行為の中に、私は多少息子を咎める意識が入っていたのだと思います。

 私がさっさとすべきだったのは、息子に理由を確認する事ではなく、鍵をかける手順を紙に書いてやる事です。箇条書きにして分かりやすく。そうしてやれば、次回、鍵をかける段になって、手順を忘れてしまっても、もう焦る必要はありません。紙にかかれたもの見ながら、一つひとつやっていけば、無事にかけられるわけですから。

 そう気づいて、すぐに、鍵をかける(外すほうも)手順を書いたものを作り、鍵の箱に入れました。「慣れるまでは、コレ見ながらやれば大丈夫だよ」と息子に言うと、「分かった。そうする」と安心していました。

f:id:oinor-i:20190531122920j:plain

 ちょっとした気づきを、さらっと書くつもりが、長くなってしまいました。毎日、こんな感じで考える事が沢山あり、そうやって日々は流れていきますね。書きとめておかないと、すぐに忘れてしまいますが。。

 暑いですが、皆様どうぞ体調にはお気を付けて。私もなんとか乗り切りたいと思います。