今日はなんだか段取りの悪い日で、本当はもっと楽しく過ごせたはずなのに、一日中バタついて終わってしまいました、、。ああ、残念。
どうしてバタついたかというと、息子の病院関係に行っていたのですが、もっとうまく立ち回れたところを、考えなく行ってしまって、多大な時間をロスしたのです。
息子はアレルギー体質なので、小さい頃からあちこちの病院にかかっております。
花粉症や鼻炎があるので、定期的に小児科（今は内科）で花粉症の薬をもらっています。また、アトピーもあるので定期的に皮膚科で漢方薬をもらっていますし、喘息もあるので、定期的に喘息の病院で薬をもらっております。最近ここに、発達障害のお薬も加わりました。喘息の薬だけは二か月分一度に出して下さるのですが、他は二週間分だけなので、結構頻繁に取りにいかないといけません。薬だけなので、私が取りに行っても出して下さるので有難いのですが。
で、今日もお薬をいくつかの病院に取りに行ったのですが、時間の見極めをしくじって、とても混んでいる時間帯に行ってしまって、薬だけのわりにはけっこう待たされたものですから、思っていたように一日が過ごせなかったのです。
こういうの、地味に疲れます。
自分の読みが甘かったせいなので、自分が悪いので誰のせいにもできないのですが、夜になって、「ああ、今日はもっと楽しい日のはずだったのに」とクヨクヨしてしまいました。
疲れた理由は多分、自分の為の薬ではなく、すべて息子の為の薬を取りに行っていたせいだと思います。息子の為の用事で、一日を上手に過ごせなかった、、、という悔やみ。自分の用事だったら、ここまで落ち込まないのです。
少し話が変わるようで、実は変わらないのですが、私が姉からよく言われて、イラッとする言葉があります（距離を置く事にしたので、もうこの言葉を聞かなくてすむのでホッとしますが）。それは、
「あなたは、家族が一番。子供が命より大事な人。私はあなたとは違う。私は申し訳ないけど、自分が一番かわいいの。自分が一番大事なの」というもの。
つまり姉は、様々な自分勝手さの正当化に、「だって、私は自分が一番大事な人だから、仕方ないでしょう。自分が一番大事じゃない人（子供が一番大事な人）には分からないのよ。子供が一番大事な人は、子供を大事にすればいいじゃない。私は自分が一番大事だから、自分を大事にしてるだけ」という理屈を言いたいわけです。
でも。
私だって、私が一番大事なのです。子供より、私が一番大事です。というか。自分が一番大事ではない人なんか、この世にいません。お釈迦様だって「長く丁寧に自分の心を観察してきたが、やはり私は私が一番かわいいのだ、という事が分かった。人は、我が一番かわいい、というところから抜け出せないことが分かった」と仰っております。お釈迦様ですらそうなんだから、私なんか当たり前に、自分が一番に決まってます。
私が一生懸命子育てしているのは、子供が一番大事だから、ではなくて、それが親としての私の責任だから、です。
それを、「あなたは子供が一番大事な人だから、一生懸命子育てしたらいいわよ。私はそうじゃない人だから、そんな事はできないの」的なことを言われると、「違うのにな」と思うわけです。
みんな自分が一番大事ですよね。でも、それでも、他者を大事にするのは、責任感だったり、思いやりだったり、の気持ちからです。
きつい言い方になりますが、分かりやすく言うなら。自分が一番大事、という煩悩は私も姉も、同じだけ持っている。私と姉の違いは、自分の煩悩を抑えて、他者を助けようという気持ちを持とうとするか、しないか、だけだと私は思うのです。
それを、「そもそも性格が違うから、人生観が違うから」というご都合主義の説ですり替えられると、何か違う、と思ってしまいます。
姉だけではなく、こういう事を言う人は時々おられて、そのたびに「違うのにな」と思います。たとえば「私は子育てが苦手な人だから、子育ては他人にお任せ（外注）しているの」と仰る人がおられましたが、「いやいや、子育てが大好き大得意、な人なんかいないでしょ。みんな頑張ってやってるだけだよ」と心の中で思います。
向き不向きで、何でも片づけるのは、止めて欲しいなあと思うのです。たいてい、しんどい事は誰しもがしんどいし、嫌だなあと思うことは誰しもが嫌なものです。しんどい事を頑張ってやっている人がいたら「ああ、頑張っているんだな」と普通に思って欲しい。「あの人はあれが向いているからやっているだけ。私は向いていないからやらないだけ」みたいな屁理屈は、やめて欲しいなあと思います。
いや。別にいいんですけど。そこまで強くは思わないのですが、それでも姉から「あなたは子供が自分より大事だから、子供の為に自己犠牲できるだけの話」みたいに言われると、、、やりきれない気持ちになります。
いつもはこんな事、いちいち考えないのですが、今日のように、子供の用事で一日棒に振ってしまった日など（段取りが悪かった私が悪いのですが）、こういう事も、外から見たら、ただの向き不向きで片づけられてしまう事なんだろうなと思って、疲れがいや増すのです。
別に「お疲れ様でした」と誰かから言って欲しいわけではないのですが、少なくとも、私が「子育てに自己犠牲する事をしんどいとは感じない人間」ではなく、他の人とまったく同じで「子育てに自己犠牲する事はしんどいと感じる人間」だという事。その中で頑張ってやっているだけのことなのだ、と誰かに言いたくなるのです。
アメリカに住んでいた時に、人種差別主義の白人が「黒人は痛みに鈍感だから危険な仕事が苦にならないのだ」と言っており、酷いなあと思ったのですが、「あなたは自分より子供が大事な人だから、しんどい子育ても苦にならないのだ」という言葉には、それと同じ理不尽さを感じてしまいます。
もう子供みたいで情けないのですが、私だって好きでやってる訳じゃないのだー、と、誰かに言いたくなったので、書いてみました。気がすみました（笑。
