書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

虎の威を借る狐的生き方

 先日、三連休について愚痴を書いたところなのですが、今朝二度寝から起きてきたら、夫がキッチンの洗い物を済ませてくれていました。私がリビングに入っていくと、それまでつけていたテレビも消してくれました。どうした事でしょう。夫が家にいるのに、静かで居心地のいい朝を過ごせました。

    まあしかし、トイレに行ったら便座が上がっていて、便座の保温ができていなくて冷たくなっていたので、その事を夫に伝えたところ、「いつもはちゃんと便座は降ろしている。100回に1回降ろし忘れたからって責められるのは腑に落ちない」とキレられました。別に責めてないのに、、。言っただけなのに。というか、彼が便座を下ろすようになったのは、私がキレられてもキレられても注意しつづけたから。まるで自発的にやってるように言うのはおかしいし、黙ってたら、まだ便座上げっぱなしにするじゃん、、、。たちまちリビングの居心地が悪くなり、自室に避難。まあ、我が家はこんなもんですな。

 

 さて、本題に入ります。

 力のある人に寄っていって、特別扱いしてもらう為に色々尽くし、その人の力の域内に自分も立とうとする、そういう寄生的な生き方をしている人が時々います。コバンザメ的生き方というか、虎の威を借る狐的生き方というか。

 自分の足で立つのではなく、誰か力のある人のその力で立とうとする。自分の言葉で話すのではなく、誰か力のある人の言だという体で自分の言葉の正当性を主張する(「これは私の意見じゃなく、〇〇さんがそう言っていた」という風に)。

 私の姉もそうなのですが。女性に多いと思います。わりとよく見ます。

 私はそういう寄生的な気質がとても苦手で、見るたびに嫌~な気分になります。何故かと言うと、そういう生き方は、不幸になることが見えてしまうからです。

 例えば姉の例で言えば。姉はいつも、誰か「寄生できる力のある人」を探して、姉自身の家庭などそっちのけで、その人に尽くします。つい最近までAさんに尽くしていましたが、一つ前はBさんで、その前はCさんでした。何故同じ人がずっと続かないかというと、一定期間尽くすとその人から裏切られる(切られる?)からです。

 例えばBさんの時も、姉は、力のあるBさんの所に、足しげく通って依怙贔屓してもらおうとしていました。Bさんから特別扱いしてもらい、Bさんの威光で姉自身にも価値があるように、周囲に認めさせようとしていました。Bさんに尽くしている時の姉は、誠心誠意良心でBさんを助け、そこだけ見れば「良い人」なのですが、姉は家庭の主婦なのにも関わらず、家を放り出しているのです。子供も夫も放ったらかしで、Bさんの所に通い詰めBさんのお世話をする姉。その結果がどうなったかというと、1年ほどたった頃、Bさんが姉をぞんざいに扱うようになり、失礼な事を沢山言われるようになり、姉は辛い思いをさせられBさんから離れる事になりました。以後、姉はBさんの事はまったく口にしなくなりました(それまでは、二言目にはBさんが、Bさんが、と言っていたのに)。

 その後、時間を置かず、今度は姉はAさんに寄っていくようになりました。Aさんも力のある成功者の一人です。姉は、同じように家庭を放ったらかして、Aさんを助けるようになりました。姉としては、自分はAさんの片腕である、という気持ちだったのだと思いますが、Aさんは別に姉のことなど何とも思っていなかったので、ある時手ひどく姉を裏切るような事をしました。姉はまたしても深く傷つき、それ以後、Aさんの事は口にしなくなりました。

 なぜAさんやBさんが姉に助けてもらいながら、最後には姉を裏切るような事をするのかというと、彼等にとって、「取り巻き」などものの数に入らないからです。成功者というのは、ひたすら上を見て周囲を利用しなぎ倒して成り上がっていく人達ですから、上の人にはとりたててもらえるように必死ですが、自分を頼ってくる下の人間は、利用価値が無くなれば、もしくは自分の機嫌や気分で、八つ当たりのように切る事に躊躇などしないのです。

 だから、虎の威を借る狐的に、成功者に寄生して生きようとしても、最後にはてひどく裏切られて終わるのです。

 姉は、何度も何度も同じ事を繰り返していて、それでもまだ、この事に気づいていません。私が言ったって聞く耳持たないどころか、自分への批判は一切受け付けない人なので、「それは不幸な生き方だよ」と教えてあげる事もできません。ずっと家庭を省みていないので、夫や子供達からはさじを投げられていて、家庭の中でも孤独だし、この人はと思って尽くしても最後は傷つけられて終わるので、気の毒なのですが、全て自業自得でどうしようもありません。

 私も、すごいなあと憧れる人の存在が、悪いとは思いません。でも、ことさらに近づいて自分の存在をアピールし、特別扱いしてもらいたさにやたら尽くすような事は、不幸だと思います。憧れる人がいれば、観察して学ばせてもらえばいいだけの話で、自分の存在を相手にアピールする必要はまったくありません。

 常に自分の足で立つという事は、とても大事だと思います。自分の力など下の下で、ペーペーであるならそれが自分なのだから、そこで立つべきです。誰かの力を利用して自分の価値を上げるのではなく、自分の「正味の位置で」立つ事が大事だと思います。

 

 これは、権力のあるご主人を持つ奥さんや、力のある親を持つ子供が、偉そうにする事と少し近いかもしれません。あれは見ていて不快というか、こちらが恥ずかしくなりますが。でもあれはまだ、家族なので最後に裏切られる心配はなく、ただ「周囲から見たら恥ずかしい行為」というだけですみます。ですが、赤の他人の力に寄生するのは、恥ずかしいを通り越して不幸です。こういう事を姉に言えないのは、なんともつらいです。まあ、仕方ない。聞いてくれないのだから。あらら。今日もまた愚痴でした。すみません<(_ _)>。

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