書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

やっと平常運転、と、実家の整理。

 長い長いお正月休みが終わり、やっと日常が戻って来ました。今日はお天気も良く、あたたかいす。あ~清々しい!

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 さて今日は、お正月休みの時のお話を書きます。例年通り、お年始を兼ねて私の実家に家族で行って来ました。わりと近いのでいつも日帰りです。

 実家には81歳の母が一人で暮らしています。かなり元気で、病気もなく、頭もしっかりしています。父が15年ほど前に亡くなったので、母の一人暮らし歴も長く、それが母の健康を支えている気がします。母と同年代の女性を見ると、やはり、夫に先立たれた方は皆様いたってお元気なので。まだご主人様がおられてそのお世話で翻弄されている方は、息も絶え絶えな感じの方が多いです。こればっかりは運命ですが。

 で。その元気な母ですが、やはり少し変わったな、と思ったのは、表情がなくなってきたこと。もともとにこやかな方ではないのですが、今回はいつもと違う怖いというか、怒ったような表情で固定してまして。別に本人は怒っているわけではないですが、なんだかちょっと、今までの母じゃなくなってきたな、というのを感じました。笑う時は笑っていましたが。

 お昼はみんなで美味しい天ぷら屋さんに出かけ、夜は実家でお寿司を食べました。こういうパターンだと、母は何もしなくていいので、いいかなあと思います。お寿司だと洗い物も少ないですし。母には「何も用意してくれなくていいよ」と言っておいたのですが、それでも、おぜんざいを作ってくれていました。あと、お漬物も二種類作ってくれていました。こういう所は、母はあいかわらずマメです。私はすっかり慣れてしまっていますが、冷静に考えると、有り難いことです。

 日中は、夫と息子が電車であちこち出かけに行ったので、家には私と母だけが残りました。ちょうど良かったので、気になっていた事を片づける事にしました。

 それは、母のこまごまとした書類の場所を確認する事、です。

 一応、書類棚というものがあり、そこに収めているそうなのですが、かなり大きな棚で、ファイルや封筒がぎっしり入っています。母にもしもの事があった時、ここから必要な書類をひっぱり出すのは不可能だなあと前々から思っていたので、今回、必要なものがどこにどういう形で保管されているのか、確認する事にしたのです。

 この作業、ほんと、面倒くさかったです、、、。

 母としては、どこに何があるのか分かっているので、それを私にいちいち説明するのが面倒なようで、「あれはここにあって、それはここで、あとこれはこれで、、、」と、早口でパパパッと言って終わろうとするのですね。

 でも、それじゃあ私には分からないし、分かってもそんな感じで説明されても、私はすぐに忘れてしまいます。

 なので、ノートを取る事にしました。

 書類棚の絵を描いて、棚に番号をふって、何が何番に保管されているのか、分かるように書いていきました。と、同時に、スマホで撮影もしていきました。

 例えば、銀行関係のカードや通帳や印鑑は1番の棚。病院関係の診察券や保険証は2番の棚。土地の権利書は3番。住所録は4番。法事関係は5番、、、という風に。

 実際はこんなふうに順序立てて整理されているわけではなく、あちこちに分散して置いてあるので(通帳は13番、印鑑は25番、キャッシュカードは4番、それらのまとめを書いたメモは9番、という風に)、本当に煩雑で、頭がごちゃごちゃになりながらも、それでも書いていくうちにだんだんと整理がついてきて、なんとか最後まで仕上げる事ができました。あ~やれやれ。

 母に聞きながら書いたので殴り書きで読みにくかったので、家に戻ってから別の紙に書き直し、更に写真も貼って分かりやすくまとめを作りました。

 以前からとっても気になっていた事なので、まとめが作れてホッとしました。でも、疲れました~。

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 これでもし父がまだ生きていたら、様々な書類はもっともっと煩雑で、母もここまでまとめきれていなかったと思います。幸か不幸か、父が亡くなって財産関係が母一人に集約できたので、かなりシンプルになり、整理しやすくなりました。父がまだ生きていたら、私もこれらの書類を把握するのに、一回や二回では無理だったと思います。

 でもすべてがスッキリしたわけではなく、まだ積み残しがあります。それは、「母が一人暮らしが出来なくなった時に入るケアホームをどこにするか案件」と「遺言状」です。

 母が一人暮らしが出来なくなった時点で、もし息子が一人立ちしていたら、我が家で引き取ってもいいのですが、おそらく無理だろうと思います。私は、息子の世話と母の世話を同時にはできませんし(キャパオーバー)、姉はそういう事はしない人。また、母の母(私の祖母)も、晩年はずっとケアホーム暮らしだったので、母の晩年もケアホームである、という事は、我が家ではもう統一見解になっています。

 でも、このケアホームをどこにするか?を、母はまだ決めていないのです。もう81歳ですから、いつ何があるか分からず、早く決めて仮申し込みぐらいはしておきたいのですが、母はなかなか決めてくれません。なので、この案件が第一の積み残し。

 第二の積み残しが、遺言状です。財産を、姉と私に対し、どういう風に分配するのか。そこをハッキリと書いておいて欲しいのですが、母はまだ書いてくれていません。

 実は、母の親(私の祖父母)も、遺言状を残してくれなかった為、母と叔母は財産分与で長い間もめて、不仲になりました。今は縁を切っています。なので母は、親が遺言状を残さずに死んだ場合、残された子供がどれほど迷惑するかを、実体験としてよく知っているのです。それでも、いまだに書いていない。という事は、多分、書く気がないのだろうな、と思います。

 ケアホームを決める事についても、遺言状を書く事についても、そこに対面すると、母は自らの死を強く意識せざるをえず、それが嫌なのだろうと思います。

 嫌な事を母に無理やりさせる、というのも、私も嫌なので、この2点の積み残し案件は、積み残したままでいいかな、と私は思っています。

 ケアホームについては、いざとなったら私が短時間でパパッと決めてしまおうと思っています。本人がゆっくり時間をかけて自分の好みのところを決めておいてくれるのが一番いいのですが、いくら頼んでも本人がそれをしてくれないのだから、仕方ない、と割り切ります。不本意な所になってしまっても、それは本人のせいなので。

 遺言状については、姉とずっと良好な関係を続けておき、二人で相談して平等になるように財産分与しようと思います。もしかしたら私が少し損するような結果になってもそれでもいい、と割り切っておけば、もめる事もないでしょうし。そういう意味でも、姉とは良好な関係を続けておく事が何よりも大事だと、思います。姉に対しては言いたい事は沢山あるのですが、絶対に言わないようにしなければ、と今、改めて思いました。

 まあまあでも、とにかく気になっていた母のほうの整理がついたので、今はとてもすっきりした気持ちです。やるべき事はやったので、後は母には一日でも長く、元気で機嫌よく暮らしてもらいたいと思います。

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 ちなみに、義実家のほうの整理については、私は完全にノータッチです。財産分与も一切いりません、と言ってあるので、とても気がラクです。