書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

何故学校に遅刻したら怒られるのか。

 本題に入る前に。

 昨日の記事、下書きに戻しました。身内のことだからいいかな、と思って書いたのですが、身内といえど悪口は悪口なので、やっぱり自分が嫌になってしまい、、、。半日ぐらいアップしていた間に、有り難いスターをつけて下さった皆様、申し訳ありません。

 実は、あの記事、続きも書いたのですが、結局アップしないで下書きのままです。いつか一瞬アップするかなあ。。もし自分が嫌にならなければ、アップするかもしれません。なんだかグズグズしていてすみません。悪口は基本的に書きたくないのですが、書きたくなる時もあり、、、。自分の中で矛盾していて、アップしたり引っ込めたりしてしまいます。すみません。

 

 さて。気を取り直して本題に入ります。

 あるブログを拝読していて、え?と思ったので、今日はその事を書きます。そのブログは、20歳ぐらいの男性が書いておられるのですが、「どうして学校に遅刻すると怒られるのか、本当に理由が分からない。誰かに迷惑かけるわけでもないのに。誰か教えて欲しい」と書いてありました。その方は発達障害をお持ちで、高校は退学し、二年程引きこもりだそうです。

 その方は、本当に本気で分からないようでした。ブログに書く前に、親とかに聞けばいいのに、と思ったのですが、過去記事を少し拝見すると、ちょっと大変なご両親のようで、何かを尋ねるという事が不可能な親御さんのようでした。なのでその方は、ずっとその疑問に答えが得られないままで、生きてこられたのだと思います。

 どうして学校に遅刻したら怒られるのか。

 私がその方の親なら、小学校1年の時に教えてあげるのに、、、。同じように疑問に思っていて、でも誰にも聞けない人がいるかもしれないと思い、私が考える答えを、ここに書いておきます。

 

 学校は、1クラス40人(位)の生徒が、一緒に生活する場所(個別塾ではない)。40人の生徒に対し、教師は1人。1人の教師が、40人を指導し動かさなくてはいけない。40人がひとかたまりになって、タイムスケジュール通りに動いてくれればいいが、そうでないと、とても1人の教師では統率できない。40人の生徒にバラバラに動かれると、1人の教師では対応できない。

 例えば、1人の生徒が、1時間遅刻してきたとする。そうすると、その生徒は、その一時間に教師の話した内容を知らないし、配られたプリントももらっていないことになる。後に、「それは聞いていない」「そんなプリントはもらっていない」という事に絶対になる。困るのは生徒だけれど、遅刻が増えると当然、その生徒の困りごとが増え、困りごとが増えた生徒は集団から外れていく。

 教師は、生徒に集団から外れられると、指導しづらくなるのは、前述した通り。

 なので、できるだけタイムスケジュール通りに生徒には動いてもらって、できるだけ集団を維持してもらいたい、というのが教師側の事情。

 教師側は、生徒に遅刻されると困るので、怒ったり、内申を下げたりして、できるだけ遅刻させないように努めるが、そんな教師側の事情など知ったことか、というなら、別に遅刻しても構わない。怒られるけれど、謝ればいい。実社会と違って学校で怒られても、会社をクビになるわけでも、警察に逮捕されるわけでも、罰金をとられるわけでもない。

 ただ、これは義務教育の学生の間だけの話なので、義務教育が終わったり、また社会に出たら、遅刻は許されない。一般社会は約束で回っているので、時間を守る事が求められるし、守れない人間は排除されてしまう。そういう意味では、社会に出て困らないように、義務教育の間から時間を守る癖をつける事は、無意味ではないと思われるが、それは個々人の判断。なぜ一般社会が約束で回っているかといえば、そのほうが便利だから。誰も約束を守らない社会より、みんなが約束を守る前提で作られた社会のほうが、暮らしやすいから。

 もし、小学校から個別塾のように、授業料は生徒持ちで、1人の生徒に1人の教師、という贅沢な教育スタイルであれば、生徒が遅刻しても、教師は困らない。電話一本で「一時間遅れます。その間の授業料は払います。よろしく」ですむ。生徒である自分が、一時間分授業を受けないのにお金だけ払って損するだけなのだから。逆に教師側は、授業せずにお金だけもらえるのだからむしろラッキー。怒るどころの話ではない。でも、義務教育で授業料は税金で支払う以上、生徒40人に教師1人が精一杯。一人の人間が40人の人間をとりまとめる教育スタイルを取らざるを得ない以上、生徒がバラバラに登校する(つまり遅刻する)と教師が困るのは当然。困るから怒る、のも当然だと考えられる。

  

 私は以上のように考えます。うちの息子は、こういう質問は私にしてこなかったけれど、もししてきていたら、こう答えたと思います。

 無料で教育を受けられる事が当たり前と思ってしまうと、どうして学校を遅刻したら駄目なの?という疑問も生れるのかもしれないけれど、教師が学校にいる事自体に費用がかかっていて、その費用は他人が働いた税金から出ている、というシステムを考えたら、遅刻するという事は、他人が働いた税金を無駄にしている、という事になるわけで。義務教育の間は、授業料は他人(の税金)に支払ってもらっていて自分が払っていないので、遅刻すると(授業料を)無駄にしてしまう損してしまう、という意識が持ちにくいのだと思います。

 もちろん、学校に行かない、勉強しない、という選択も可能だけれど、それはまた別の話です。

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