書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

雰囲気のいい人。

 同じ年齢の女性でも色々だなあと思ったので、今日はそのことを。

 ご自身の外見にとても気を遣ってお手入れその他もろもろ頑張っておられる方が、会う人会う人に外見を誉められる(お若いですね、お綺麗にされてますね、等)事を指して、「人は見た目で判断されるから、外見は大事」と仰っていまして、うん勿論そうだな、とは思ったものの、なんだかちょっとね。

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 そうねえ、外見ねえ。

 いや、大事なんですよ。人から褒められるのも嬉しい事だし。まあでも、私はそこまで外見に固執はしないかな、と思いました。

 理由は一杯ありますが、一番大きな理由は、外見(の美しさ)が全て、という価値観があまり好きではないから、です。

 外見にこだわるなら。綺麗、とか、年より若い、と言われるより、「雰囲気がいい」と言われたほうが嬉しいし、私自身も、雰囲気がいい人が好きです。あからさまな美人・イケメンさんとか、あからさまに年より若く見える人とか、あんまり好きではない。

 外見は、まあ、ご自身に沢山時間を割く事にこだわらなければ、なんとでもなるから。

 一方で、その人が醸し出す「雰囲気」というのは、外見を磨く事に時間をかければ出せる、というようなものではなく、その人の今まで生きてきた全てが自然に出てくるものなので、それが「いい感じ」な人が好きだし、自分もそうなりたいなと思います。

 「雰囲気がいい」というのは、だから、外見なようで外見ではなくて、感じ取れる人には感じ取れるけれども、感じ取れない人には感じ取れないもので、相性もあるし、かといって外見的要素がゼロかと言えばそうでもなく、「雰囲気」の中には当然、外見的要素も含まれる。複雑なものですね。

 例えば、白髪を染めてない少し年上の知人がいるのですが、彼女はとても雰囲気がいいのです。いつも肩までの半白の髪を襟足で軽くまとめていて、シンプルだけれども趣味のいい服を着ていて、スーパーとかで会ってもいつもどこか洒落ていて、ご自身に満足して生きておられるのだなあと伝わってくる佇まい。彼女がいる周囲だけ、スーパーが美術館に見えるのです。

 白髪を染めない=老けて見える、かもしれないけれど、彼女に関して言えば、老けて見えるとかそんな事は別に関係ないのです。

 (趣味の悪いことかもしれないけど)、先に書いた「若く見えて綺麗な知人」と「とても雰囲気のいいこの知人」を比べるならば、明らかに格が違うのです。

 顔も髪も服装もピカピカに磨き上げて「私を見て見て」という女性より、半白髪で趣味のいい服装のシュッとした知人のほうを、私はずっと見ていたいのです。

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 「クレイジージャーニー」という番組が好きで、よく観るのですが。

 この間、「時計職人」の男性が出演されていました。時計をネジ一本から手作りするそうで、一年に一本の時計しか作れないそう。でも一本二千万円の値がつくほど、その世界では評価の高い方だとか。

 番組の男性MCは、松本さんと設楽さんで、松本さんも設楽さんも芸人さんの中ではイケメンさんの方だと思うのです。一方、時計職人さんはただの素人さんで、地味なシャツに、適当に分けた髪。

 でも、私は圧倒的に、時計職人さんの佇まいに惹かれました。時計職人さんの醸し出す雰囲気が、とても素敵に見えたのです。俗な表現をするなら、知的で物静かで芯があり、自分の枠をきっちり守って、そこで精一杯人生を生きている、というそんな空気が漂っていました。堂々と、且つ、淡々とされていました。

 ネットで少し情報を拾いましたが、この方は高卒で自衛隊に入られたのだそうです。そこで上官の時計を見て、時計に興味を持ち、そこから時計職人への道を歩き出したのだとか。現在は、AHCIという国際的な時計組織の会員(会員数ごく僅か)で、AHCIにはかのフランク・ミューラーも会員だったのだとか。

  ネットで画像をお借りしました。 

「クレイジージャーニー 時計職人」の画像検索結果

  高卒で自衛隊、そこから独学で時計作りを学び、日本でただ一人の(そして世界でも代表的な)時計職人になられた彼。時計作りに関する事は全て書籍から学び、それら書籍は全て英語版しかなく、高校英語レベルでそれら分厚い専門書を読破する事の、それだけの困難さを考えても、とてつもない信念の強さです。

 雰囲気のいい人というのはきっと、ある種の強さを持った人なのだと思います。息子にも、この時計職人さんのような強さが備わっていますように。泣きたいような気持ちで、そう願いました。

 女性から話が外れましたが、今日はまとまりのないまま終わります。