書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

コメ兵で指輪を売る

 先日、コメ兵で指輪を売って来ました。プラチナ台にエメラルドやダイヤ等がのった指輪を3個。なかなかのお値段(3個まとめて6桁)をつけて頂けて、良かったです。

 この指輪、実は私のものではないのです。数年前に亡くなった、従妹の指輪をもらったのです。形見は何も受け取りたくなかったのだけれど、従妹のお母さんから、どうしても何かもらってくれ、と半ば強引に渡されたのが、この指輪だったのです。

 従妹の写真は私の部屋に飾っているのですが、指輪はどうしてもつける気になれず、ずっと宝石箱の中に寝かせていました。このまま私が死ぬまでここにこうやって置いておく事に何の意味があるんだろう?と思っていたところ、使えない遺品は売って、そのお金を法要に使えばよい、とお坊さんから聞き、それで今回売る事にしたのです。

 従妹の指輪はとても良いもので、従妹が楽しんで買い、楽しんでつけていたことが想像できます。少々早くあちらの世界に帰ってしまいましたが、生きていた間は、人生を十分楽しんでいたのだろうと察せられて嬉しく思いました。もう彼女が使えなくなった指輪はお金に換えて、お坊さんに読経してもらう際に使います。

 ところで。

 初めてコメ兵を利用したのですが、とても親切で分かりやすく説明してくれました。最初に運転免許証で個人登録するのが少々面倒でしたが、後はとてもスムーズで、査定してくれた方も丁寧な方で、良心的な値段をつけて頂いたし、これからも何か売るものがあれば、利用しようと思いました。最近はネット査定というのもあるそうですが、実際に店舗に持っていくと、一つひとつの査定の根拠も教えてもらえるので(プラチナの相場が今いくらで、この石はこういう値段づけになって、というような)、自分が納得できます。

 コメ兵のご担当の方は、「今、コメ兵では、金の買い取りを積極的に行っています。よそ様よりもかなり勉強させて頂きます。小さいものでも半端ものでも結構ですので、ぜひお持ち下さい」との事です。片方失くしてしまったピアスとかでも金なら買い取って下さるそうです。

 逆に、あまり高い値付けができないのはファッション関係のものだそう。どうしても流行り廃りがあるようで。今回私はたまたま一緒に、もう使わなくなったブランドのスカーフを数点持って行ったのですが、ほぼ新品同様の品だったにも関わらず、今流行りのブランドではないということで、値段がつきませんでした。が、一緒に持って行った指輪が良いものだったので、サービスで一枚500円の値付けをして引き取って下さいました(本来なら引き取ってもらえないところを)。買った時はウン万円だったものが、、、。時間がたっても値崩れしない宝飾品と違い、ファッション関係の品は、場合によっては二束三文になってしまうようです。

 まあでも、これは当たり前かな。良い宝飾品は、何世代にも渡って使い続ける事ができますもんね。だから何?という事でもないのですが、いつまでも価値の変わらないものを身の回りに持っている事は、安心につながるなあと、改めて思ったのです。

 どうせ贅沢品を買うなら価値の落ちるスカーフではなく、きちんとした宝飾品を買ってつけて楽しみ、売りたくなれば売ればお金に換えられる。例えば不動産も、どうせ買うなら価値の落ちないものを買って、住んで楽しみ、売ればお金に換えられる。そういうのが、楽しくて、かつ安心な生き方だなあと、思ったりしました。