書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

スーツケースが好き

スーツケースが好きだ。夏は毎年ちょっとした旅行に行く事にしているのだが、旅行の愉しみのナンバー1は、私の場合「スーツケースに詰める作業」だ。特に、旅行中に着る服を考えて詰めていく作業が、わくわくして震えがくるぐらい好きだ。

考えながら詰める、等というもったいない事はしない。考えるだけで楽しいので、何を持っていくか考える事に1週間ぐらいかける。ある程度決めたら、最初から何度もシュミレーションし直す。思ったより暑かった場合、案外涼しかった場合、雨がちだった場合、食事の時の服は足りているか、観光の際の日焼け対策は万全か、等々。考えねばならぬ事は際限なくあり、過不足なく持って行く服を決めるのは至難の技だ。至難の技なのがもう、楽しくて仕方ない。持って行く服の量も、スーツケース内におさまる量、と決まっているから、その制限内に収めるというハードルがまた、楽しみを倍増している。

 時々、旅行に行くのが楽しいのか、持って行く服を考えるのが楽しいのか、我ながら分からなくなる。

 最近はこの性向が高じて、普段の日々にもスーツケースを使うようになってきた。

 さすがに毎日服をスーツケースから出し入れするのは面倒なので、そういう使い方ではなく、シーズンごとに、そのシーズン三か月間に着る服を決めて、スーツケースに一旦収めるのだ。それからおもむろに取り出し、クローゼットにしまうという段どり。

 この冬(12月~2月)に着る服も、様々なシチュエーションを考え過不足ないコーデを決めて、スーツケースに一旦収めた。収めた以外の冬服は、段ボールにしまってベッド下に押し込んだ。スーツケースに収めた服だけで三か月生活する所存なのだ。スーツケースから出してクローゼットに収めると、服の絶対量が少なくてスカスカしている。まるでホテルの部屋のクローゼットみたいでとても快適だ。

 この冬の分はやってしまったので、今は、来春(3月~5月)の分を考えている。4月に色々と行事ごとがあるし、寒暖の差が激しい時節なので難しい。これから三か月間、じっくり考える事にする。愉しみだ。