書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

自分が抜け出した途端に。

 昨日まで自分が沼にはまっていたとします。それが、今日突然、自分の間違いに気づき、その沼から抜け出したとします。

 そういう時、人はどうするかというと、振り返って、自分が昨日まではまっていた沼に、今も尚はまっている人に対して、「あなた達、間違ってるよ。目を覚まして。抜け出して」って、やり始めるのです。

 自分だって、沼にはまっていた時は、他人からその間違いを指摘されても、まったく聞く耳持たなかったくせに。なんなら、間違いを指摘してくる人を「頭お花畑」と見下しすら、したくせに。

 同じ事を、自分が抜け出した途端に、やり始めるのです。

 多分これは、同族嫌悪というやつでしょう。

 自分が沼にはまっていたという事実に耐えられない。だから、今沼にはまっている人がいると、過去の耐えられない自分を見ているようで、しんどい。そういう人達が存在すると、過去の自分を見ているようで、腹立たしくて耐えられない。だから、気になって仕方なく、なんとかして沼から引きずり出そうと画策する。

 でも、沼から抜け出したと思っている自分は、実は別の沼に入っているのです。何重にも沼がある。自分は、沼から抜け出したと思っているのだけれど、実は別の沼にずっぽりはまってるのです。

 世の中は、単純な一重一色じゃなく、複雑な多重多色。お互いがお互いを正しい間違っているだやってみても、外から見れば全部色付き、全部おかしい、だったりする。

 なんだかねえ。人って悲しいですね、と思う今日この頃です。

 自分のことは、自分が一番分からないからこわいです。私は大丈夫なのか。

 

f:id:oinor-i:20210114135630j:plain

寒い中、でも咲く花が、ある不思議。一応五七五。