書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

目下の女性を尊重するという事

 世代間の違いなのか、各人の人間性の違いなのか、分からないのですが。

 私の身内にはわりと、目下の女性を人として扱わない人が、多いような気がします。私の叔母や母、姉等、なぜか私の血縁の女性に限るのですが、、。血縁ではない親族の人達には、そういう傾向は感じないのです。また、血縁でも男性には感じないのです。血縁の女性で、かつ、私の身近な周囲のみ。

 彼女等が目下の女性を雑に扱っている、というわけではないのです。むしろ過剰なほど世話したりもするのですが、心の中で、「目下の女性は、一人前の人間として尊重する必要なし」と考えているのが、端々で見えてしまうのです。

 例えば。

 先日、私は、私の実家のお墓に、年末のお墓参りに行って来たのです。誰かに頼まれたとかいうのではなく、私はわりと、私の実家のお墓参りに行くほうで、だいたい三カ月に一回行っています。自分が好きで行っています。

 私は知らなかったのですが、その翌日に、叔母もお墓参りに行ったそうです。叔母側の親族も入っているお墓なので。当然、お墓はきれいになっていてお花もお供えしてある。私が来たばかりなのだな、と叔母は思ったようです。というのも、親族の中で距離的にもそのお墓によくお参りするのは、私だけだと叔母は知っているからです。母は高齢でなかなか行けないし、姉は行きませんし。で、叔母はその事を、母に電話した時に、こう言ったそうなのです。

 「今日、お墓に行ったら、花がさしてあったわ」と。

 花がさしてあった、、、。

 姪である私がつい最近行ったことは、分かっていたはずで、という事は、お花をお墓にお供えしたのも私だと叔母は分かっている。

 姪が年末にお墓参りをした事を、「花がさしてあった」という表現で言う、という事に、私は背中がうすら寒くなる感じがしました。私はべつに、花だけ「さして」来たわけではないですし。夫と息子を伴って、小一時間かけて出かけ、草を抜き、墓石を洗い、新しいお水とお花を供え、お線香をたててお参りしてきたのです。自分の系列の先祖だけでなく、当然、叔母側の系列の方々にも心の中でお参りしました。それを感謝しろなどとは勿論一ミリも思っていませんが、いませんが、しかし、、、「花をさした」以外に何か言い方はなかったのかと思ってしまいました。

 私なら、もし自分がお墓参りした時に、数日前に姪がお墓参りしてくれた形跡が残っていたら、「ああ、お墓参りしてくれたんだなあ。有難いなあ」と思うし、言うと思います。間違っても「花がさしてあったわ」という表現は出て来ない。

 発達障害の息子が小さい頃、叔母側の親族の法事に連れて行ったことがあります。夫は仕事が休めず、息子を連れていくしかなかったのです。でも息子があまりにもじっとしないので押さえておく事が不可能になった私が、「子供がこういう感じなので、皆様にもご迷惑なので、先に失礼します」と叔母に言ったところ、列席者の面前で「子供が騒ぐのは当たり前。甘えるんじゃない」と罵倒され、「帰りたいなら帰ればいい」と犬でも追い払うように手の平でしっしっとされた事があります。

 なんて冷たい人なんだろう、と思ったし、私は叔母の中では犬と同じなんだな、とも感じました。

 叔母は、悪い人ではないのですが、先にも書いたように、目下の女性を、人として見ないところがあるのです。私など、二束三文扱いというか、人としての尊厳や感情など持っていないと思われています。若い頃、不妊気味で悩んでいた私に、面と向かって「ウチの家系に不妊はいないのに。どうしてなのか」と聞かれて返答に詰まりました。なんというのでしょうか、不妊に限らず、「身内が劣った特性を持つ事」を許さないというか、「劣った特性を持つ事をその人間の落ち度として責める」という事を平気でやる人で。それも、相手を選ぶのです。目上の人にはやらない。男性にもやらない。目下の女性に限り、やるのです。だから、いわゆる発達障害の人の配慮の無さ、とは別なのです。発達障害なら、人を選ぶ事ができないからです。誰にでも、不用意な事を言ってしまう。でも、叔母は、人を選ぶ。自分が失礼な事を言っても言い返して来ない人間(目下の女性)を選んで言うのです。

 言うのが悪いというか、そうお腹のなかで考えている、という事が怖いです。つまり叔母にとって、目下の女性は人ではない、尊重する必要はない、という事だからです。いざとなったら、一番に切り捨てられるのだろうなあ。

 こういう扱いを受けるのは私だけではなく、叔母なら自分の娘や姪(私含む)、職場の目下の女性達に対して、人として尊重した物言いをしないのです。なんと言ったらいいのか。本当に、犬猫のような、存在のレベルが違うもののような、明らかにマウンティング的に下である、下層であるという扱いというか。

 姉にもそういうところがあり、だから私は姉とは距離を置いています。怖いので。母にもそういう面があります。ただ、母は極端な現実主義者で「結果を出す人間」が好きなのですが、私はわりと今まで常に「結果を出して」来た為に、母から多少は人として見てもらっているようです。

 私は、目下の女性だからといって、その他の人と差をつけたいとは微塵も感じないし、何故そうするのかも正直分かりません。私にとって、よく分からないメンタリティーを持つ人達がいる、という事で、それはもう私にはどうしようもない事。

 自分の心を守る為には、その人はそういう人なのだという事を忘れない事です。そう心がけています。

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