書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

見えない世界はあるんだなと改めて思った事。

 以前書いたかと思うのですが、私の母は、妹(私から見たら叔母)と縁を切っております。原因はよくある話で、財産分与のゴタゴタです。母は、母から見た見方しか教えてくれないので、客観的に見て母と叔母、どちらの言い分に筋が通っているのか、私には分かりません。

 ただもう5年以上、音信不通で通しています。

 先週の土曜日の事です。母が電話して来て「今日、お墓参りに行ったわ」と。今年のお盆は暑くてお墓に行けなかったのを気にしていて、早々に行きたかったとのことで。

 そのお墓には、亡くなったウチの父だけでなく、ウチの親族の何名かが入っています。

 母がお墓に着くと、なんと、縁を切っている叔母も、来ていたのだそうです。

 縁を切っている二人が、お墓の前でばったり鉢合わせしたそうです。

 でもまあそこは姉妹ということもあり、また、仲違いしてから時間が経っている事もあって、別段双方こだわることなく、一緒に仲良く墓参りを済ませ、その後食事に行って喋ったりしたそうです。叔母の家のほうが遠いので、母は叔母を、新幹線の駅まで見送ったのだとか。また、家に着いた叔母が、「無事家に帰ったから」と母に電話までしてきたそうです。

 実際、「縁を切ります」と言いだしたのは叔母からだったので、まあ、叔母のほうが折れたのかなという感じがします。

 母いわく、これでまた仲が戻るとかどうこうはないけれど、死ぬまで会わないと思っていたから、会えてよかったとのこと。

 でも、母も叔母も高齢で、お墓参りの頻度も下がっていますし、日時を合わせて行ったわけでもないのに、お墓の前でばったり会うというのは、相当な偶然だなと思いました。お彼岸より早め、しかも雨予報の日だったのに。亡くなった父が「そろそろ仲直りしたらどうだ」と、縁をとりもってくれたのではないかと感じました。

 というわけで。人は死んだら終わりではなく、見えない世界はあるんだなあと、そこに父はいて、私達を見ていてくれているんだなあと、改めて思った出来事でした。

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