書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

薬師寺に参拝

 今朝あたり、ものすごく寒いですね。涼しいを通り越して、もはや寒い。大阪の最高気温は25度だそうです。もちろん最低気温は10度台。ついこの間まで最高気温35度だったので、ノースリーブからいきなりセーター生活です。お片づけブログを見習って、衣服整理をやっておいて良かったです。長袖もセーターもパパッと取り出せました。

 さて。先日、涼しくなった日に、奈良の薬師寺に参拝してきました。

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 薬師寺は、桜井識子さんが著書「人生が楽になるコツ」で、「このお寺の薬師三尊像はとても強い仏様で、強大な力をお持ちです」と書いてあり、以前から行きたい行きたいと思っておりました。また、このブログを読んで下さっている方が、以前行かれたと書いておられて、ああ私もぜひ行きたい、と思っており、満を持しての参拝です。

 その日は快晴。奈良の最高気温は29度。とても過ごしやすい気持ちのいい日でした。

 薬師寺は大阪からだと、近鉄奈良線大和西大寺駅まで行き、そこから近鉄橿原線に乗り換えて二駅目、西ノ京駅で降ります。1時間かからない。西ノ京駅を降りた目の前が薬師寺でした。いやいや、近い。こんなに近いならもっと早く来るんだった。

 西ノ京駅を出た所で目に入る景色↓お花と空が綺麗。道の奥に薬師寺の境内地図が。

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 境内地図↓

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 道を進んで駐車場を抜けた所が冠木門↓

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冠木門の奥もとても素敵な道↓

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 でも、私が目指すのは薬師三尊像のある「金堂」なので、ここで右に曲がります。

 右に曲がるとすぐに興楽門が↓。f:id:oinor-i:20190919140159j:plain

 拝観料は、すべての御堂を見ると1600円、限られた御堂だと1100円でした。私は、金堂さえ見れたらそれでいいので、1100円をチョイス。

 境内に入りました。なんとも美しい。そして広い。

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西塔です。青空に映えて、胸がスカッとします。f:id:oinor-i:20190919135809j:plain

西塔の左に、目指す金堂がありました↓。

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遠目に、薬師三尊像が見えます。人の背丈と比べて、どれだけ大きいか分かります。全ての戸を開け放っておられ、清々しい。近づいてみます↓。

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入り口にあった説明書き↓。f:id:oinor-i:20190919135643j:plain

ここから先は撮影禁止なので、文章だけで説明します。

 靴は脱がず、履いたままで入ります。階段が何段かあったと思います。入ってすぐに、迫力の三尊像が目の前でした。

 一組、先客の方がおられましたが、私が中央の薬師如来像に近づいていくタイミングで、帰られたので、広い御堂内は、私一人になりました(左奥の授与所に係りの方がおられましたが)。よかった~と思い、ゆっくり真言を唱えてから(とうとう覚えた)、ご挨拶をして参拝しました。

 薬師如来像は、大きいにも関わらず、とても柔らかい印象でした。自分の事を一杯お話ししましたが(心の中で)、いつまでも話していられる(聞いて頂ける)気がしました。金堂自体は過去に焼失して建て直していますが、この薬師三尊像は、なんと、創建時代のままずっと健在なのだそうです。680年に天武天皇が建てたそのままが、2019年の今、私の目の前にある、ということ。この間、どれだけの戦争が国内外で行われたか、どれだけの災害があったかを考えると、奇跡だと思いました。戦禍も天災も超えて、今そのままあるという事に、感動です。

 とはいえ、薬師如来像からはそんなゴツい無粋さは一切感じられず、あくまでも柔和でした。優しい仏様だなあ~と思いました。

 

 薬師如来様から離れて、両側の日光菩薩月光菩薩像の前に移動しました。少し小さ目ですが、それでも十分は神々しさです。同じように真言を唱えてお祈りしました。

 こちらの仏様方は、立っておられます。その立ち方が不思議で、ゆらゆら~と揺れておられるような立ち方なのです。腰を片側に寄せて、反対の手でバランスを取っているような、優美な立ち姿。いや~、私、この仏様方好きだなあととても思い、またしても真言を唱えて心の中でお話ししました。

 一心にお話していると、涼しい風がずっと吹き続けている事に気づきました。改めて思い出すと、この金堂に入ってから、とても涼しいのです。空気が新鮮で、風がずっと吹き続けている高原にいるようなのです。戸が開いているからとはいえ、普通、御堂というのはもう少し、暗くて空気が淀んでいるものではないでしょうか。次に行った大講堂は、同じく全戸が開け放たれていましたが、御堂独特の暗さがありました。

 でも、この金堂だけは、まるで広い戸外にいるように、空気が新鮮で風が常に吹き抜けていて清々しいのです。やっぱり仏様の力としか思えません。

 気持ちいいな~と思いながら菩薩像を見ていたら、一際強い風がビューっと吹き抜けていって、菩薩像の前のろうそくが消えてしまいました、、、。おっと。

 さて。十分に金堂を満喫し、外に出ると、目の前が大講堂です↓。

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 上の金堂の写真や、この大講堂の写真を見て頂いたら分かるように、御簾はそこまで翻っていませんから、この日はそこまで強風の日ではなかったです。

 でも、この大講堂の写真を撮ったのは、金堂を出たすぐの廊下(階段の上の所)で、風がとても気持ちよく常に吹き続けていました。もう声に出して「気持ちいい~」と言ってしまったぐらい気持ちよかったです。あまりにも気持ちよかったので、10分ぐらい、その金堂の階段の上に建っていました(目の前がこの大講堂の景色)。

 平日だったせいか、人もあまりおらず、薬師寺独り占め(笑)、みたいな。空は快晴だし、言う事ないなあ。

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 この後大講堂に行ったのですが、一つだけ心残りが。大講堂の中の授与所の前あたりに、おみくじがあったのです。あ、引きたい、ととても思ったのですが、この後独立した授与所の建物に寄るつもりだったので、そちらで引こうと思って、ここでは止めたのでした。ですが、独立した授与所のほうには、おみくじがなく、、。もう一度大講堂に戻るには体力が尽きていて、諦めたのでした。教訓。引きたいと思ったら、その時に引こう。

 何故体力が尽きたかというと、帰ろうと思って外に出て、やっぱりもう一度金堂に行きたいと、もう一度金堂に戻ったからでした。境内、結構広いのです(涙)。真昼間で太陽燦々ですからさすがに暑いですし。でも、金堂に入ったら、やっぱり別世界みたいに涼しい、でも明るくて清々しい。最初来た時は目に入らなかったのですが、右側に、長椅子が沢山置いてあるのに気付きました。有難い~、と思いつつ、一番前の席に座り、三尊像を眺めておりました。

 どのぐらいいたのかなあ。気が済むまで座って、それから帰りました。帰り際確認したら、菩薩像の前のろうそく、また火が灯っていて、ホッとしました。消えたままだったら、なんか辛いので。。授与所の方が付けて下さったのだな、きっと。これだけ風が吹き抜けていたら、一日何度も消えるだろうから、何度も付けるのだろうな。像の前には色々お供えやらお花やら飾りやらありますし、それを避けてろうそくまで辿り着くのは大変だろうと思います。お寺のお世話は大変ですね。私が思いつかない厄介さが一杯あるのだろうなあ。

 帰り道、沢山の蝶(写真撮れず 涙)と、可愛い小鳥に会いました。小鳥の写真↓。

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鳩よりも二回りほど小さくて、尾がとっても長かったです。写真撮る間待ってて~と心の中で願ったら、じっとしていてくれて、写真撮った直後に、パーっと飛んで行きました。

 お花も綺麗で和みました

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大門から写経道場などのある方を見た所↓広いです。

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広い場所を歩くと、心まで広々しますね。私は普段、都会の隅っこで窮屈に暮らしておりますので、こういう広い場所が何よりの癒しです。

 お目当ての薬師三尊像にはたっぷり会えたし、お天気も最高によくて、本当に気持ちのいい参拝でした。さすが、世界遺産。ほんの1時間で行けてしまうことが、有り難いです。

 行きも帰りも、まあ電車のスムーズだった事。ホームに行った瞬間に電車が来て、乗ったらすぐに発車という繰り返し。待ち時間ゼロ。そして全て座れて足的にも助かりました(私は足が悪いのです)。車中は今回もまた、ずっと持参したウォークマンをシャッフルで聞いていたのですが、気持ちにぴったりくる曲ばかりで、心晴れ晴れ。

 薬師寺、またぜひ行こうと思います。お寺はお寺なのですが、あまりお寺お寺してないというか、抹香くさくないというか、広い公園に遊びに行ったような参拝でした(^_^)。

 ああそうそう。境内を帰ろうと歩いていたら、後ろから数人の人の楽しそうな話し声が聞こえてきました。どこのフードコートが美味しいか、みたいな話題で、「いや、〇〇はあかんやろ。新しい△△がいい」みたいなのを熱心に。お昼時だし、帰りに寄るお店を相談しているのかな、と思っていましたら、私を追い抜いていったその方々、白黒の袈裟を颯爽とお召しになったお坊さん三人組でした、、。いや、いいんですけど、なんか面白かったので。。入り口の拝観料を払う所の係りの女性も、とても親切で、帰りも丁寧に挨拶して下さったし、薬師寺って、世界遺産を鼻にかけてない腰の低さというか、肩のこらない気楽さがあって、一気にファンになりました。