書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

嘘をついてしまう理由

 今日は、人は何故しょーもない嘘をついてしまうのか、について、つらつら考えたので、その事を書いてみます。

 私は時々アメブロを見るのですが、ある日、画面に「小川菜摘さん」のブログが紹介されていました。小川菜摘さん、ダウンタウンの浜田さんの奥様です。以前、関西ローカルの番組をされていて、気さくで明るいお人柄に好感を抱いていました。最近テレビで拝見しないので、今どんな活動をされているのだろう?と思い、ブログをのぞいてみました。

 ら。写真が沢山載っているのですが、別人なのです。私が知っている小川菜摘さんではない。あれ?同姓同名の別人のブログかな?と思ったのですが、読んでみるとやはりあの小川菜摘さんなのです。でも、顔が全然違う。面影はあるものの、目鼻が全く違う。

 小川菜摘さんの鼻は丸いかわいらしい鼻で、それがトレードマークだったし、目も丸い愛らしいものだったと記憶しています。それが、外人さんのようにスーッと高い鼻筋と尖った鼻先に変わっているし、目も大きい吊り目に変わっています。お肌も、ご年齢(50歳代)からしたら不自然なピッと張りつめた肌でした。

 少し遠目に見れば、30代で通用しそうなお顔。でも、近くで見ると、不自然なかたい感じが印象に残るお顔です。

 ああ。整形されたのね。芸能人だし、よくあること、と思って納得したのですが、でも、ブログには、整形のせの字も出てきません。整形については一切触れておられないのです。これだけいじったのなら、普通は少しは書くだろうにと釈然とせず、ネットで小川菜摘さんを検索してみたら、どうやら、整形はされたようなのですが、ご本人はそれを否定されたのだそうです。

 「整形はしていません」と、はっきり仰っているそうで。

 いや。誰がどう見ても、明らかに整形されているのになあ、なぜ、見て分かる嘘をつかれるのだろう?と、不思議に思いました。

 誰がどう見ても整形されている。ご本人が「整形などしていない」と言っても、誰もそんな事は信じません。むしろ「どうしてこの人は、そんな、しょーもない嘘をつくんだろう」と思われて、人としての株を下げてしまいます。

 残念ながら最近あまりテレビで拝見しない理由も、なんとなく分かった気がしました。

 芸能人なんだし、整形したのよと、サラッと仰れば格好いいのになあと、思います。別に珍しいことでもないし。

 せっかく、自分が良かれと思ってしたわけでしょうし。綺麗になりたくて、したわけでしょうし。なのに、他人に対して「整形なんかしてません」と言ったという事は、ご自身でも本音の部分で「整形は悪いこと、恥ずかしいこと」と考えているという事になります。

 毎日鏡を見るたびに、望んでいた綺麗な顔を見て嬉しくなるのではなく、「私は恥ずかしことをした」という思いが、胸を満たすのではないでしょうか。

 自分が良いと思ってした事なら、隠さず人にも普通に言えるはずで、他人に隠すという事は、自分でも本音の部分で、良いとは思えていない、という事になります。

 「整形などしていません」と嘘をついたという事は、ご自身の株を下げるだけでなく、ご自身の自尊心をも、低めてしまう行為だと私は思うのです。 f:id:oinor-i:20190507114239j:plain

 私の息子は発達障害ですが、私は息子の障害の事を、必要がある人には、きちんと話してきました。学校関係者や、塾お稽古関係者、親族、親しい友人などです。障害を隠し通すという選択は、しませんでした。もちろん、関係のない人達にまで大声でアナウンスする事はしませんが、息子に近い人達には、きちんと話してきました。

 それは、私自身が、発達障害を恥ずかしい事とは思っていないからだし、嘘をつきたくないからです。嘘をつくという事は、自尊心をとても傷つけるからです。私が嘘をつくという事は、息子にも嘘をつかせる事になり、息子自身に、自分の障害を恥ずかしいものと思わせる事にもなります。

 

 普通ではない事は、整形だろうと、障害だろうと、ゲイだろうと、何だろうと、一瞬恥ずかしいと感じるのは仕方のない事だと思います。人は、社会的な生き物なので、大多数と同じではない事、つまり普通ではない事には、抵抗を感じるのが当たり前だから。

 でもそこは、自分の中できちんと考えを整理して、普通ではないけれども恥ずべき事ではない、と結論づけたなら、正直に生きていきたいです。でないと、自分の首を絞める事になるから。

 

 それにしてもなぜ、小川菜摘さんは、見てわかる嘘をついてしまわれたのでしょう。 

 一つには、浜田さんの奥様として、長年芸能活動されてきた事が、大きな要因なのだろうあなと思いました。

 もし、小川さんご自身が、何の後ろ盾もなく、ご自分の力だけで芸能界で生き抜いてこられたのなら、もう少し深く物事を考えられるはずだからです。

 黒いものも、その人が白と言えば、白で通る。力がある人の場合は、往々にしてそうなりますが、小川菜摘さんの場合は、ご自身の努力でつけた力ではなく、ご主人の後ろ盾があっての力です。小川さんが、黒いものを「これは白」と言って、周囲もそれに異を唱えなかったことは、これまでも沢山あったのだと思いますが、それは全て、浜田さんに対する忖度です。小川さんご自身の努力や研鑽の結果ではありません。

 もし、小川さんご自身の研鑽の結果として、周囲が小川さんに忖度するだけの力量を小川さんがつけられたのだとしたら、小川さんはもっと謙虚に、思慮深くなられるはずです。努力や研鑽というのは、人をとても慎重に謙虚にするものだからです。

 でも、ご主人の七光りで力を得た彼女は、世間を舐めてしまったのだと思います(小川さんには失礼な言い方で申し訳ないですが)。私が「整形などしていない」と言えば、それが通ると、簡単に考えたのだと思います。

 残念だなあと思いました。そしてまた、スポイルされて生きることの怖さにも、気が付きました。わざわざ買ってまで苦労する事はないけれど、人よりも極端に恵まれて生きるという事は、実は怖いことなのだなあと思います。

 私は、息子の事だけは慎重に真剣に生きていますが、自分自身に戻ると気が抜いてしまい、時に、しょーもない嘘をついてしまう事があります。自分でもわけのわからない妙な見栄や何かで。後になって、「どうしてあんな嘘をついてしまったのだろう?」と悔いるような愚かな嘘を。愚かな嘘をつくという事は、本当に当たり前に「愚かなこと」だと、改めて思いました。もう止めようと思いました。

 小川さんの整形が個人的には衝撃過ぎて、愚かな嘘が止められそうな気がします。

  

 しかし改めて考えると(改めて考えなくても)、小川さんには失礼なことを書いてしまいました。。。小川さんと整形が、あまりにも遠くて意外だったので、驚いて色々考えてしまい、書いてしまいました。案外、小川さんご自身は、何も考えずに気にもせずに、ケロッとされているのかもしれません。どうなんだろうな。うがった見方をするならば、浜田さんの不倫がきっかけなのかもしれませんし、そもそも周囲の50代女性を見ても、若さへの未練を断ち切れない派は、一定数いるわけで。いつまでも綺麗でいたい、いつまでも若くいたい、という方々。

 それは別に悪い事ではないけれど、しんどい事だろうなと思います。そしてやはり不自然な事なので、いろいろ無理があって、周囲もしんどいかもしれません。

 結論が出ないまま、とりとめもなく終わります。嘘はつかないでいられたら、それが一番ラクで良いです。