書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

阿倍王子神社へ参拝

 桜井識子さんの新刊↓に紹介されている、大阪の神社を巡っております。 

神様と仏様から聞いた 人生が楽になるコツ

神様と仏様から聞いた 人生が楽になるコツ

 

  今日は、阿倍王子神社(あべおうじじんじゃ)へ参拝した時のことを書きます。

 阿倍王子神社は、阿倍野区にあります。天王寺駅からまたしてもチンチン電車に乗りました。住吉大社より遥かに近くて、たったの2駅。降りて3分程歩いたら着きました。

 駅からだと、神社の裏から入る事になるのですが、表にまわって撮りました。

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 とっても清潔なスッキリした神社だなあと思いました。表から入ると、すぐ右に社務所のビルがあって、左に手水舎。そこを過ぎると、右側に本殿があります。鳥居から本殿まで、30~40歩ぐらいです。

 まずは本殿にご挨拶しました。曇りの日で、写真暗くなってます。すみません。本当はとても清々しい神社です。

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 ここで私、気が付いたのですが、、、。大阪の神社って、どこも、本殿の撮影OKな場所ばかりだという事に。勿論ここもそうですが、住吉大社ほどの大きな神社でも、撮影OKでしたから。他の地区だと、駄目な所が多い気がします。どこでも撮影していいですよ、というこのオープンな姿勢も、大阪人気質の表れな気がします。

 桜井さんによると、神様自体は、本殿撮影も構わないと思っておられるそうですが、その神社を管理している方々が「NO」と決めたのなら、それに従うべきだと神様もお考えだそうです。ちょっとぐらい写してもいいだろう、とズルをする人を、神様はとても嫌われるそうです。なので、今まで行った神社で、ああここ撮影したいなあ、と思っても、撮影できない場所が沢山ありました。でも大阪では一つもないんですよね。

 あ。話がそれました。

 というわけで、ここでも本殿を撮影させて頂いて、気づきました。

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 お賽銭箱の横に(というか向こう側に)、棚が設置してあるのです。お参りに来た人が、自由にお供えの品を置けるように、という神社側の計らいのようです。

 こういうの、助かりますよね。私、普段はお礼参りでも手ぶらで参拝してしまいますが、とてもとても助かったという時は、お神酒をお供えに持って行きます。でも、社務所の方にわざわざ頼んでお供えして頂くのが、少しだけ敷居が高いのです。こういう棚がお賽銭箱の所にあったら、自分で自由にお供えできるから、助かります。

 配慮の行き届いた神社さんだなあと思いました。

 さて。この本殿の右側に、少し変わったものがありました。カラスの像です↓。

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 桜井さんによると、このカラスの像は、熊野の那智大社の眷属のヤタガラスさんと繋がっているそうです。なので、この像の前で手を合わせて「那智大社のヤタガラスさん、来て下さい」とお願いすると、来て下さるそうです。そこで祈願すると、その参拝者の願いが簡単なものであれば、ヤタガラスさんがその場で叶えて下さるし、難しいものであれば、那智大社まで持っていって叶えて下さるそうです。

 ポイントは、ヤタガラスさんは、いつもはこの像のところにはいないという事です。参拝者が心の中で強く「ヤタガラスさん、来てください」とお願いした時だけ、来て下さるそうです。ヤタガラスさんがちゃんと来てくだされば、願った願いはほとんど叶えてもらえるだろう、と桜井さんは書いておられました。

 というわけで、私もしっかりヤタガラスさんを呼ばせて頂き、息子のことを一つお願いしました。

 でも、桜井さんがこうやって本に書かれる前から、この土地の方々は、このヤタガラスさんがちゃんと願いを叶えて下さる事を、知っていた事に私は驚きました。というのも、ヤタガラスさんの横のところに、沢山の絵馬が掛けてあるからです。写真を見て頂ければわかるように、このヤタガラス像は、ただの置き物で、これが願いを叶えてくれるなんて、普通は思わないと思うのです。でも、沢山の願いが書かれた絵馬が、この置き物の前に一杯かかっている、、、。実績のあるヤタガラス像なのだなと思いました。そして、そういう事を、私は桜井さんに言われないと信じませんが、誰に言われなくても信じれる方が、沢山おられるという事に、なんというか、、、神様を信じる人は実は本当に多いのだなあと思いました。

 さて。このヤタガラス像の更に右には、葛之葉稲荷神社という境内社があります。

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桜井さんによると、ユーモアたっぷりの楽しいお稲荷さんだそうです。

 

 この神社の特殊なところは、もう一点あって、それは、神社の裏側のあたり(裏の入り口から本殿までのあたりに)、熊野古道の気が残っていることだそうです。

f:id:oinor-i:20190214140113j:plain裏の入り口

 

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   確かに、本殿から裏側に続く道の両側には、ほんの数十メートルの間に、何本もの大きく立派なご神木が並んでいました。見上げると、鬱蒼としていて、大阪市内ど真ん中にいるとは思えません。

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 この熊野古道の気は、表側には無いのだそうです。確かに表の鳥居から本殿までは、社務所があってスッキリした「人間が作った空間」という感じがします。それが、本殿から裏側に至る道は、熊野古道なのです。この神社は、平安時代に熊野の神様を勧請して作られたそうですが、桜井さんによると「確かにそうなのだろうなと思った」と。

 ちなみにこの神社の本殿の神様は、30代ぐらいの変わった装束をつけた男性だそうです。残念ながら桜井さんとはお話ができなかったそうです(ヤタガラスさんと、葛之葉稲荷神社のお稲荷さんとはお話できたそうですが)。どういう神様なのか分からなかったので、また阿倍王子神社には行ってみたいと桜井さんは書いておられます。ただ、良い神様である事は間違いないと思います。桜井さんは、ご自身で「良い神様がおられるな」と感じられた神社しか、著作では紹介されないからです。ただ、どういう神様なのかは、お話ししないと分からないので、今回は分からなかった、と本には書いておられました。

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 帰りは、チンチン電車に乗らず、歩いて天王寺駅まで帰りました。というのも、ハルカスがどこにいても見えるので、道を間違う心配だ無かったからです(ハルカスの一階が天王寺駅です)。歩いて30分ほどでした。いいお散歩になりました。

 とてもこじんまりした神社でしたが、なんとも雰囲気のいい、忘れられない個性のある神社でした。私は、本場の熊野古道には行った事がないのですが、ああ、こういう雰囲気なのだなあ、と分かって、嬉しかったです。

  以前にも書きましたが、桜井さんは沢山の著書で、多くの神社仏閣を紹介されていますが、大阪の神社を紹介されたのはこの新刊が初めてで、しかも7つしか紹介されていません(この新刊では全部で24の神社仏閣が紹介されていますが、大阪は9個《内お寺が2個なので、大阪の神社は7個》。残り15個は京都、奈良、滋賀の神社仏閣です)。

 あれだけ沢山神社を紹介されている桜井さんが、大阪の神社は7個しか紹介されていない、という事と、その稀少な7個の中に、この小さな神社が入っているという事に、私は感慨を覚えます。あの有名な住吉大社や、石切つるぎや神社(石切さん)と並んで、この小さな阿倍王子神社が紹介されているわけで、、。しかも本殿の神様とはお話になれなかったのにも関わらず、です。それだけ独特な魅力のある神社なのだろうと思います。また行きたいです。