書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

人に注意するという事

 このテーマで何度書いてきたことか。人に注意する、という事は、私には本当に難しいです。

 極論を言えば、人には注意などしない、という方針が一番安全なのです。注意されて不快にならない人はいないので、どれほど的を得た注意だろうと、されたら誰しもが嫌な気分になるもので。つまり、どれほど的を得た注意だろうと、したら恨まれるのは良いほうで、言い返されたり、不機嫌になられたりして、こちらが辛い立場に追い込まれます。

 だから人に注意なんて、しないほうがいい、とずっと思っているし、普段はそれを貫いています。

 ただ。家族に対してだけは、つまり、夫と子供に対してだけは、注意しないでそのままだと、こちらが困る事態になる場合があり、そういう時は注意する弊害を覚悟の上で、注意します。そして、とても辛い立場に追い込まれ、ストレスまみれになるわけですが、それでも、注意しないで困るよりは、注意してストレスまみれになるほうがまだマシなのです。

 例えば本日。

 私はある件で、息子の担任の先生宛に手紙を書かねばならなくなり、それをパソコンで書きました。かなりデリケートな内容なので、言葉には最大限気を遣い、かつ、言わねばならない事は確実に相手に伝わるように文章を組み立てました。休日で夫がいたので、他人の目にチェックしてもらうべきだろうと、パソコンの画面を夫に見せてチェックしてもらいました。「悪いけど、例の件で学校に提出する書面作ったから、内容をチェックしてもらえる?これで分かるかな」と。

 すると。

 夫は、内容を読む前に、パパパッと書面の体裁を整え始めてしまいました。日付は宛名より上で、ここはセンタリングして、行頭が揃うようにインデックスをセットして、単語が途中で切れて行替えにならないようにセットして、あれやこれや、、、。

 私は内心「ひや~!」と悲鳴を上げました。書面の体裁を整える作業を、夫に頼んだわけではないのです。内容を読んで、内容にチェックを入れて、と頼んだ。全体の体裁を整えるのなんて、私にも出来るし、ごくごく簡単な事。難しいのは、適切な文章を作り上げる事のほうです。過不足のない文章を完成させる事です。それから後、書面全体の体裁を整える、というのが正しい順番です。文章が完成していないのに、簡単な体裁整えを先にやる必要はないし、おかしな事になってしまう。

 私は慌てて「やめて、体裁を整えるのは後でいいから。内容を直して」と言いましたが、夫はやめてくれません。私が体裁を整えられるのを嫌がっている、つまり、私が夫からダメ出しをされて怒っている、と思ったようで「だって、これだとおかしい。直さないと」と言って、どんどん直していきます。やめて、と言ってもやめてくれません。

 仕方なく、私は、少しキツい口調で「やめてってば。体裁を整える前に、内容を読んで直して欲しいって言ってるでしょう」と言いました。

 私にキツい口調で言われた夫は、ムッとして手を止めました。そして、ものすごく怒って「じゃあ、自分でやればいいよ。人にものを頼んでその言い方はないだろう」と言ってきました。そして、そのへんのものをバンと叩いて、怒りを露わにしました。

 私はパソコンを取り戻し、画面を見ました。自分でもう一度読み直してみて、自力で文章を書きなおそうとしたのです。ですがなんと、下手にインデックスが入っている為、書き直せなくなっていました。文頭も、一行下げようとしても、下がりません。何をどういじったのか知りませんが、文章を一部変えようとすると、単語の途中で行替えされてしまったりして、触れなくなってしまっています。

 心の底から溜息をつき、まあ、夫は怒るだろうなと思いながら、「文が直せないんだけど、インデックスかなんか、外してもらえない?」と言いました。夫は憮然として、また画面をいじり始めましたが、何故か直りません。不毛で不快な数分が過ぎ、なんだかもう、元には戻らないんだという事が分かったので、私は「もういいわ」と言って、夫からパソコンを取り戻しました。これは消去して、同じ文面を、新たに書くしかない。そしてもう二度と、夫にチェックは頼むまい。

 ここで一言いうべきかどうか逡巡したものの、同じ事が以前にも何度もあった事を思い出し、ここで注意しないとまた繰り返されるなあと思ったので、ちゃんと言っておく事にしました。

 「私が頼んだ事と違うことを、勝手にやらないで欲しい。頼んだその事をやって欲しい。違う事をされたら困る」と言ったところ、ものすごくキレられました。私がキツい言い方をするのが悪い、と夫は言うのですが、普通の言い方では止めてくれないからキツい言い方をせざるを得ないわけです。普通の言い方で改善してくれたら、私も、わざわざキツい言い方をする必要はない。

 息子がいなかったので(息子は夫と私が言いあいするのを極端に嫌がるので)、今回はキッチリ夫に言っておきました。夫は当然、ものすっごく不機嫌になっていましたが、このぐらい徹底してこちらの言い分をキッチリ伝えないと、彼は改善しない人なので。不機嫌上等。言いたい事があるなら、言い返せばいい。今回、さすがに夫は言い返してきませんでした。今後は、自分がやりたい事ではなく、こちらが頼んだ事を、的確にやってくれるようになるといいのですが。

 基本的には、私が、「夫の得意な事(夫がやりたい事)以外は夫には頼まない」ことを徹底すればいいのです。99%それで通し、頼む時は、どうしても夫に頼まねばならない事だけを、厳選して頼む事にします。

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 それにしても。

 夫には本当に、一切の注意ができないので困ります。

「使ったものは元に戻しておいて」と言うと「いつもはやっている。たまたまやっていなかった時を見つけて責められるのはおかしい」とか「今、戻そうと思っていた。自分のタイミングで戻させてくれ」とか。

 いつもやっていたのだとしても、今厳然としてやっていないのだから、今のその事について注意されても仕方ないと思うのだけれど。今やっていない落ち度はいつもはやっているという理由で清算される、という考え方はどうかと思う。今やっていないのだから、今やっていないその件をピンポイントで反省して改善して欲しいのだけれど、そこが夫には通じない。だいたい、いつもはやっていると言うその「いつも」の割合は、よくて5割。たいていは2~3割なのです。「いつもやっていないけれど、たまにやる」というのが正しい。たまにはやるんだから注意してくんな、というのが夫の言い分のようで。

 また、「自分のタイミングで戻したい」って、それっていつ?って話で。当然、使い終わったら戻す、これがワンセットなわけです。使い終わる、数日たってから戻す、というのはおかしい。一人暮らしなら構わないけど、同居家族は、夫が戻す気になるまで、「これ、邪魔だなあ。早く元に戻して欲しいなあ」というストレスを我慢しなくてはならない。どう考えてもおかしい。

 おかしいとは思うのですが。注意してキレられるデメリットのほうが大きいので、こちらが我慢するほうを選ぶ事が多いです。たまには注意しますけども。家の中では、「両方ともストレスだけれど、よりストレスが小さいほうを選ぶ」そんな二者択一で生きております。

 

 今日も良いお天気ですね。皆様はどうぞ良い休日をお過ごしください。 

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