書くしかできない

過ぎていく日々を書き留めています

発達障害→精神疾患→スピにはまる、という流れの存在。

 先日、ある方の発言に「えええ?」と驚いてしまったので、今日はその事を書きます。人様の発言にアレコレ言うのは何ですが、これがスピにはまる一つの要因かもしれない、と思ったので。多分、長いです<(_ _)>。

 その方(仮にAさん)は、小さいお子さんをお持ちの主婦なのですが、「私は、本当に普通の主婦。地味で目立たないセレブでも何でもない普通の暮らしをしているのに、収入は右肩上がりでお仕事も順調。収入をふやす為に何か突拍子もない非常識な事をする必要は全くなく、普通の暮らしをしたままで、マインドさえ変えれば、劇的な変化を起こす事ができる。その証拠が私」と、仰っていました。

 なんかもう、つっこみどころが多すぎて、驚くというか、恐怖すら感じました。

 まず、Aさんのメインの「お仕事」というのは、遠隔ヒーリングです。この仕組みを最初知った時、私は、「そんなのを申し込む人がいるの?」と思いました。が、かなりいるらしいです(Aさんの発言を信じるならば)。

 遠隔ヒーリングがどういう仕組みかというと、ある日にちと時間を設定し、その時間になると、Aさんが自宅にいて、申込者の事を考えながら、ヒーリングの念を送る。申込者もまた、その時間自宅にいて、Aさんからのヒーリングの念を受け取る。その後、Aさんは、「あなたについてこんな事が視えました」という文章を、申込者にメールで送るのです。「白い大きな羽が視えました。遠慮せずに飛び立つ時です」みたいな、具体性の欠片もないメールを。これが、遠隔ヒーリングの仕組みで、1回1万円。

 この遠隔ヒーリングには、個人ヒーリングと、一斉ヒーリングがあって、個人のほうはその人だけの為にメッセージが送られ、一斉のほうは、同時に申し込んだ全ての人に同じ内容のメッセージが送られるのだそうです。一斉ヒーリングの人数に上限はなく、お値段は半額の1回五千円。

 最初、ヒーリングと聞いて、Aさんがクライアントと会って手かざしかなんかわからないけれど、そういう方法で気を送ったり、悪い気を取り除いたりするのかな、と思っていたのですが、そうではないそうで。Aさんとクライアントさんは、物理的に離れた距離で(各々自宅にいて)、Aさんはクライアントさんの事を直に見る事もなく、ただ申込みで書かれた名前だけを頼りに(住所もないそうです)、クライアントさんに念を送るのだそう。

 いや。

 確かに。

 そういう事が出来る人もいるのでしょうが、しかし、あまりにも乱暴な話だなと思いました。

 私は個人的に、この人は本物だなという霊能者を知っています。この人は、先に起こる事をいつも見事に当ててくれるので、大事な事は相談に行っていました。残念ながらご高齢で、今は相談は受け付けていないのですが、その方ですら、相談者を視る時は、必ず直に会います。どうしても会えない時は最低でも電話で話します。その方は、病気療養の祈祷もされていますが(僧侶なので)、祈祷の場合も、会った事の無い人の場合は、最低でも名前、住所、生年月日、写真、入院している病院、手術するなら執刀医の名前、等々、詳しい情報をお知らせします。名前だけでポンと祈祷してくれ、というのは、聞いた事がないです。本物の霊能者の方ですら、そうなのです。

 いや、神社仏閣の神様仏様に祈願する時も、私達は必ず、名前と住所は最低限言いますし、細かい情報もお知らせします。神様仏様にすらそうなのです。

 ネットで申し込まれた名前だけで住所も分からない、会った事もない、離れた場所にいる人に、念を送ったり何らかの透視を行ったり、できるものでしょうか。ましてや、相手が一人ならまだしも、集団で、となるともう、完全に私の理解を超えます。

 不可能なんじゃないのかな、というのが、正直な感想です。 

 ですがAさんは、常識で考えて完全に不可能だと思われるその遠隔ヒーリングを、「お仕事」にされているわけです。名前も顔も出して。そして、このお仕事によって、収入が右肩上がりに上がっていると。

 それはそれで、いいのです。私は申し込みませんが、Aさんを信じて申し込む人は、それはその人の自由なので。そこについては、私は何も言いませんし思いません。個人の自由です。

 でも、そういう「常識離れした事」を主たる収入源とされているAさんが、「私は普通の主婦です。収入を増やす為に非常識な事をする必要はないですよ。普通の暮らしをしたままで、マインドだけ変えればいいのです」と仰るのは解せません。  

 Aさんのお仕事は、一般常識から言えば、眉唾モノです。信じている人が自発的にお金を払っているのだから、とやかく言うつもりはないですが、詐欺に近いものだと思います。そういうお仕事をされていながら「ごく普通のまっとうな人間面」するのは、図々しいのではないでしょうか。

 

 私はAさんは、どこか半分シャレで、そのお仕事をされているのだろうなと思っていたのです。こういう仕事って、ちょっとヤバいよね、でもラクしてお金になるから、まあいっか、みたいな。シャレと計算、半々な感じでやっているのかな、と思っていました。また、申し込む方も、半分シャレ、半分は「私にとって嬉しい事を言って欲しい」「誰でもいいから私にだけ注目して欲しい」そういうお姫様願望を叶える為に、申し込んでいるのだろうな、と思っていました。お金払うんだから、厳しい事は絶対言われない、と分かっていて、でも「私に必要なメッセージ」がもらえるという「私、自分にいい事してる」願望が叶えられる、というか。まあ、そんな感じなんだろうと思っていました。

 百歩譲って、何の意味もない行為に対して、お金を払ったのだとしても、「遠隔ヒーリング」を「一種のエンターテイメント」として楽しむ、という考え方は当然あります。効果云々ではなく、「遠隔ヒーリング受けちゃった!」ということを楽しむ、という。イメージの世界で遊ぶ、というか。それはまあ、有りかな、と思うのですが、それに対して1万円という値段設定は、「普通」とも「常識的」とも思えません。やっぱりちょっと詐欺っぽい、と思えます。

 

 でも、Aさんの発言を聞くと、どうも違うのです。彼女は、おおマジで、自分が視えている聞こえている、と考えているようなのです。

 Aさんは、ご自身が、詐欺師に近い、という事に、気づいおられないようなのです。

 Aさんの主観としては、「申込者の名前を頭に浮かべながら念を送る」という事や、「その時浮かんだイメージをメールで送る」という事を私はしている。自分の頭を使って念を送ったし、浮かんだイメージもメールした。労働に対して報酬をもらっている。だからこれはレッキとしたお仕事だ、という風に考えておられる。

 でも、客観的に見れば、本当にその「念」は、申込者に届いたのか。本当にそのメッセージは申込者に必要なものなのか。という疑問が湧きます。これを検証する方法は無いのです。

 

 それでも、Aさんご自身が、ご自分はちょっと眉唾なお仕事で生計をたてておられる、という事を分かっておられるならいいのですが、Aさんご自身は、ご自身のお仕事を、あくまでも「まっとうで普通の仕事」と思っておられる事に、私は驚くとともに、怖くなったのです。

 この人、もしかすると、精神的にちょっと、病んでおられるのかもしれない、そう思ったからです。

 スピにはまり、それをお仕事にされる方の多くが、ある種の精神疾患に罹っておられるという事を、最近知りました。視える、聞こえる、というのは、精神疾患の幻覚症状であるのだそうです。

 本物の霊能者と、まがい物のスピ先生との見分け方は、とても簡単で、本物の霊能者は、確実に先の事を言えるのです。予言できる、というか、将来に対する質問に対してクリアに答えられるし、それが当たるのです。予言能力だけが霊能者の能力ではないですが、一般人にハッキリ証明できる能力は予言だけです。それ以外の、例えば祈祷で病気が治癒する、というのだと、本当に祈祷で治ったのか、たまたま治ったのか分かりません。繰り返し当たる予言だけは、たまたま、ではありえなく、確実な客観的な能力の証明になるのです。

 一方、まがい物のスピ先生は、予言ができません。先の事を聞かれて、ごまかす先生は、まがい物だと思って間違いないと思います。

 そういう意味では、Aさんは、間違いなくまがい物のスピ先生なのですが、本人がそれを分かっていてやっているのならいいのですが、分からずにやっているのかもしれない、と気づき、私は怖くなったのです。

 Aさん本人には、確かに、「声」が聞こえて「神」が視えているのかもしれません。まがい者にも関わらず、本当に視えて、聞こえているのなら、それは幻聴幻覚で、Aさんは何らかの精神疾患に罹っているという事になります。

 

 何故、私がこんな事をだらだら書いているかというと、Aさんが発達障害者だからなのです。そして、お子さんも発達障害の可能性があります(診断は受けていません)。Aさんは発達障害なため、数々の仕事についても長続きせず、自己肯定感は低く、人間関係もあまり上手ではない人なのですが、負けん気はとても強いので、「私は凄い人間だ」という事を、周囲にアピールしたがるところがあります。そのせいで、余計に人が離れていき、仕事が長続きせず、という悪循環に陥り、何度かウツにもなり。離婚もし、再婚もし、そんな中である日急に、「神様の声が聞こえる、視える」と言いだし、スピの先生になったのです。

 「普通の主婦の私でも、マインドを変えるだけで、高収入」と謳うAさん。いや全然、普通じゃないですし。十分怪しいし、危険ですらあります。顔出しもしているので、お子さんが可哀想でもあります。

 

 発達障害が原因で、精神疾患になる人は多いです。自分が発達障害である場合もあれば、子供が発達障害である、という場合もあります。そこまでは私もよく知っていたのですが、今回、改めて周囲を見渡し、色々聞いてみたところ。

 発達障害精神疾患→スピにはまる、という流れが存在している事に気が付きました。スピにはまった人は、最終的には、必ず、スピの先生になろうとします。「一般人には分からないけれど、私には分かるスピ的世界があるので、それを、一般人に教えてあげる」というスタンスで。

 スピでは必ず「ワクワクする事を仕事にする」「本当に楽しいと思える事を仕事にする」という事が推奨されます。発達障害精神疾患→スピにはまる、というコースを辿った人にとっては、スピの先生になる以外の「ワクワクできる仕事」は無いのです。

 スピの先生になれば、無知な一般人に教えを垂れる事ができ、尊敬され、元手も努力もしんどさもなく、簡単にお金が手に入る。「私は特別で凄い人間なのだ」という事を周囲に認めさせることができる。

 また、他人と対等な人間関係は築けない発達障害者でも、スピリチュアルの先生とクライアント(生徒、患者)、という関係なら築けるのです。スピの先生とクライアントには、圧倒的な上下関係があり、スピの先生の言う言葉は常に絶対的に正しいという暗黙の了解がある。たとえ、理屈で考えたらおかしな話でも、スピの世界では通ってしまう。しかも、言葉は先生からクライアントに一方通行で流れるだけで、対等な立場でのコミュニケーションを取る必要はない。発達障害者にはうってつけの環境と言えます。

 途中ですが、長くなりましたので、続きは次回に書きます。

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