書くしかできない

過ぎていく日々を書き留めています

子供が前向きになる秘訣

 先日、義母が電話をして来られまして。お盆休みに息子が義母家に数日お泊りさせて頂いた時の事を、お話しになりまして。「あの子は偉い。あの子は頑張ってる。あの子は本当に前向きで明るい」と、何度も自慢げに仰る。

 義母は息子をとてもかわいがって下さっているので、感謝です(とってつけ、笑。でも本音でもあります)

 息子が「偉い子だ」「頑張る子だ」という事を、私自身は小さい頃から変わらず信じてきたし、それをサポートし良さを伸ばせるよう努めて育てて来たわけで。まあそれが(息子の本質が)、やっと周囲にも分かってもらえるようになってきたのだなあと、感慨深かったです。

 この夏休みも、高校生の息子は、毎朝7時にパッと起き、朝ごはんを沢山食べ、午前中しっかり勉強し、午後からパーっと遊びに行く、という日課を、当たり前に送っています。

 たまに人から「どうして〇〇君は、そんなにいつも前向きなの?」と聞かれるのですが、答えは1つしかないと私は思うのです。

 「息子の把握できる未来が、幸せで、現実的だから」だと。

 今現在と確実に地続きの、手が確実に届く(と思える)未来が、幸せなものであれば、誰しもそこに向かって、普通に歩いて行くのではないかと思います。そしてそれを、人は「前向き」と呼ぶのではないか、と。

 なので、子供が前向きになる為に、親ができる事は、子供に「確実に現実的に手の届く幸せな未来像」を、提示してやる事ではないかな、と思うのです。

 漠然と、あなたは偉い、あなたは幸せになれる、あなたを信じてる、と言うのではなく。

 もちろん、この場合、子供が幸せになれなかったとしたら、その責任は、100%親にかかってきます。となると、親も必死です。

 ちなみに、「現実的に幸せな未来像」を、子供に提示する方法については、子供の年齢によって変わってくると思います。

 幼児であれば、ただ毎日楽しく笑える日々を送れていれば、子供はそのまま未来も明るい楽しい、と思うでしょう。少し物事が分かってくる小学生の頃は、世の中の仕組みについて教え、どうやったら幸せに生きられるか一緒に考えてあげる事が大事だと思います。中学生以上になると、将来の職業について、具体的に考えられるようになるので、どういう職業が子供に向いているか、その仕事をする人生について、具体的に教えてあげる事、また、子供の不安や悩みを、具体的に解決してあげる事が、大切だと思います。発達障害児の場合、子供の将来について、子供任せにするのではなく、親が先導して調べ考え答えを出し、子供に提示していく必要があります。発達障害児は、先を読む力がとても弱いからです。そして、徹底的に子供の声を聞き、子供の不安に耳を傾け、解決していくこと。子供が将来について、一ミリの不安も持たなくなるまで、丁寧に言葉を惜しまず答え続ける事。それが、子供に「現実的な幸せな未来像」を与える事になると私は思います。

 

 また、この「現実的な幸せな未来像を子供に与える」事以外にも、子供が前向きになる秘訣があると、私は思っています。それは「子供が前に進む際のブレーキになる事を減らす」という事です。

 これについては、具体例を挙げて説明したほうが分かりやすいと思うので、少し長くなりますが、書かせて頂きます。煩雑になるので、この具体例の部分、飛ばしてお読み頂いてもいいです。青文字で書きます。

 例えば、子供が「さ、今日も頑張ろう」と思い、朝一で、英語を始めたとします。

 その日の単元は、「接続詞としてのthat」だったとします。

 (ここから細かい話をします。具体的に説明したいので、些末で読みにくいかもしれませんが、すみません)

 thatには、様々な使い方があり、高校生ぐらいだと、関係代名詞のthaになじんでいるので、接続詞としての使い方は理解しずらい所があります。少しハードルが高いのです。なので、そこはキッパリと、関係代名詞としての使い方と、接続詞としての使い方の「違い」を明示してやることを、大人が勉強の最初にしてやると、子供はすんなりその日の勉強に入る事ができます。

 逆にこれを大人がしてやらないと、よほど賢い子でない限り、つまずきます。分からないので、勉強するのが嫌になるのです。

 ネットでこれを調べる事は、勿論、可能です。「関係代名詞のthatと接続詞のthatの違い」と検索すると、沢山出てきます。試しに一つ開いてみて下さい。説明文の長さに驚くと思います。。ただ、「関係代名詞のthatと接続詞のthatの違い」というたった一つの事を知るのに、こんなに読まないといけない。沢山の説明文と、沢山の例文。それもそこそこ英文法の専門用語が出てきます。英語が得意な子でも、読み進むのにうんざりするのではないかと思います。少なくとも私は読めません。苦手な子だと、最後まで読んで理解するのに、半日かかるのでは?。

 しかもネットで調べるという手段は、自分のつまずきポイントが「関係代名詞のthatと接続詞のthatの違い」への不理解から来ている、と分かっている子にだけとれる手段で、「なんか分からない。どこが分からないのかも分からない」という子だと、調べる事すらできません。

 誰か大人にさくっと教えてもらえば2分で終わる事が、子供が自力でやると半日かかってしまいます。それもうまくいけば、です。しかも半日かけて分かったのが「関係代名詞のthatと接続詞のthatの違い」だけであればもう、英語に前向きになれ、と言われても、まあ無理な話じゃないかと私は思います。

 朝一では、前向きに「勉強しよう」と思っていたのに、やる気が失せてしまうのです。

 そうならない為に、やる気のブレーキになる「子供のつまずきポイント」を、最初に大人が説明してやる。そうすれば、子供は集中して勉強に入っていくことができ、サクサク「接続詞のthat」の勉強を進めていけます。勉強、楽しいわけです。

 ですが、ある時点でまた「分からない」所が出てきます。たとえば、that節の時制です。前節に合わせるのか、原形なのか、shouldを付けるのか、未来形にしていいのか、そのへんの事が、曖昧になっていると、接続詞のthatの勉強は苦痛です。とくにso that節を、未来形にしていいのかどうか、悩む。条件を表しているようだから、if節と同じで現在形なのかな、と迷うのです。

 結論から言うと、so thatは未来形にしていいのですが、ここはやはり大人が、キッチリと説明して(丸暗記ではなく、何故そうなのか、を説明して)あげる事が、必要だと私は思います。でないと、子供は英語が嫌いになります。

 ちなみに、こちら「so that節は未来形か?」という質問に対する答えは、ネットでは出てきません。質問がニッチ過ぎるのだと思います。英語では山のように出てくるこういうニッチな疑問に対する答えは、自力でネットで調べる事は不可能なのです。分からない所が分からないままになる、というのは、誰にとっても、気持ちの悪い事です。こういう所からも、英語嫌いが生れるのだと思います。

 なので、親が教えられれば親が教えればいいし、塾に入れる、家庭教師を付ける、等でもいいと思います。要は、よっぽど賢い子供出ない限り、勉強を子供任せにしていては、子供は必ずつまずく、という事です。英語なんか本当に、地雷だらけですから。子供一人では絶対にできません。塾や家庭教師も、子供に合った方を選ばないと、意味がないです。塾に入れているから大丈夫、と考えるのは危険です。

 以上が、「子供が前に進む際のブレーキになる事を減らす」具体例です。

 勿論、「子供が前に進む際のブレーキ」は、何から何まで減らす、という事ではなく、ブレーキになっても必要な経験だと判断すれば経験させてあげる事も有りだと思います。また、たまたま勉強について、書きましたが、勉強以外でも全ての事について、言えることだと思っています。

 

 私も、何から何まで親が子供の面倒を見る事が、正しいとは思わないし、面倒みなくてもいいなら、そのほうがいいです。ですが、例えば勉強に関する事で言えば、今の日本の教育環境の中では、親が子供の面倒を見なければ、よほど賢い子でない限り、普通の子供が前向きな気持ちを維持する事は、難しいと思います。

 勉強する内容とカリキュラムに段差があり過ぎるし、受験制度もに無茶だし、そもそも勉強というものは、40人からの集団で学べるものではないからです。

 自分の事は自分でさせる、これが子育ての基本だとは思いますが、それをさせてやれないのが、日本の教育環境なのですから、手伝ってやるしか仕方ないと、私は思っています。

 現実を無視して、親が自分のポリシーを押し通したら、子供が前向きになる事は、難しいと思うのです。

 勿論、勉強以外の事でも何でもそうなのですが、子育ての理想は理想としてあって、でも、現実がそれにそぐわない時、親が理想の子育てを押し通したら、現実との齟齬によるしわ寄せは、子供に行ってしまいます。それが、子供から「前向きな気持ち」を奪い、人生を諦めたり、適当にやればいいさ、と投げやりになってしまったりする事に、繋がると思うのです。

 理想と現実との齟齬は、親が埋めてやらなければなりません。

 私はずっと、子供が小さい頃から、こういう考え方で子育てしてきました。以前は、自分のこの考え方が正しいかどうか確信が持てなかったし、むしろ、相当偏っているなあと思っていました。今も、相当偏っているなあとは思いますが、少なくとも息子には合っていたかもしれない、と思うようになりました。

 義母から電話をもらって、先日はそんな事を考えました。今日もまた、偉そうな記事になってしまいました。

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