書くしかできない

過ぎていく日々を書き留めています

発達障害児と勉強⑤(理科・社会)

 かなりインターバルがあいてしまいましたが、勉強記事の続きを書きます。これは以前書いたもののリライトです。残りは理科・社会・国語の三教科で、今回は理科・社会を書きます。

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 理科・社会は全く同じパターンで勉強した。

<私の予習>

1.「まるごと」や「くわしい」等の参考書で、その単元(範囲)の要点を把握する。

2.参考書を元に、私がオリジナルで「説明書」を作っておく。

3.教科書をコピーし、教科書と全く同じコピー本を一冊作る。学校のノート、学校でもらったプリントも同様にコピーし、同じものを1セットづつ作る。

4.教科書・ノート・プリントの、各々のコピー本で、重要な語句や、覚えるべき箇所を、ホワイトで消していく。

5.「教科書ガイド」を一通り解いておく。

 

 

<子供に教える>

1.私のオリジナルの「説明書」を使って、その単元の要点を理解させる。

2.教科書とコピー本を交互に読みながら、ホワイトで消された部分を覚えさせる。ノートやプリントでも、同じ事をやる。

3.コピー本だけを使って、覚えにくかった箇所を再チェックする。

4.「教科書ガイド」をさせる。

 

以上。

 これで、定期試験は平均点プラス10点ぐらいは取れた。文中にはホワイトと書いたけれど、ホワイトするのは面倒だったので、実際は黒マジックで塗りつぶす方法をとった。

 理科・社会は暗記科目だから、ただ暗記していけばそれで何となる、と思いがちだが、そういうわけにはいかなかった。やはり、まず最初に、「理解」がなければ、「暗記」する事もできない。普通のお子さんなら学校の授業だけでも「理解」できるのだろうが、我が息子にそれは無理。また、子供自身に勉強の段取りを考えだす力が無いので、私が勉強の段取りを「決めて」やる必要があった。

 つまり、一斉授業で説明された内容を「理解する」事と、何をどういう段取りで勉強していくのか「決める」事、この2つが私の息子には困難だったのだ。

 なので、息子に理解しやすいオリジナルの「説明書」を私が作り、勉強の段取りを決めてやると、持ち前の根気の良さと一切疲れない不思議な性質、そして、記憶力の確かさで、面白いほど成果が上がった。

 「理解」と「勉強の段取り」が整えば、後は暗記していくだけだ。

 特に社会は、教科書の丸暗記で十分点が取れたと思う。教科書以外にも分厚い便覧等の学校教材はあったが、そういうのは一切目を通さなかったが問題なかった。ただ、教科書は文章だけでなく、左右の余白部分の地図や注釈まで覚える事がポイントだと思う。地図や注釈の全てを覚えきるのは難しいので、ここは親の勘が活かされる所。「これ、出そうだな」とピンときたものをホワイトしていったが、ほぼ当たった。

 理科は、暗記だけでは太刀打ちできない分野があった。実験や観測に対する理解度を求められる問題である。似たような実験や観測が多いので、ただ漫然と実験結果を暗記しても、問題を解く事は難しい。それで、「説明書」で、似たような実験や観測をまとめて一覧にして、各々の目的や材料や注意点、データ等を、覚えやすくクリアに書きだした。それを見ながら子供と「これはこうだから、こうだよね」という風に会話しながら抑えていくと、子供の頭に定着しやすかった。

 理科・社会は、数英とは違い積み上げ教科ではないので、最初から頑張らなくても(長期休暇等で一気にやっても)何とかなる、とよく言われるが、なかなか一気にやれるものではなかった。やはり、数英と同じように、習った時に都度都度仕上げておく必要があった。

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「オリジナルの説明書について」 

 これは、理科社会だけではなく、英語と数学でも作った。英語は文法をまとめたもの。数学は公式や計算方法、図形などをまとめたもの。理科社会はここに書いたように、単元毎のまとめ。A4のコピー紙に書いて、勉強机の前の壁に貼っておいた。なので、息子の勉強机の前の壁は、いつもオリジナルの説明書が一面貼ってある状態だった(というか、今もそう)。

 息子に、いつも紙が目に入って、目がチラチラしてうっとおしくないか?と聞いたら、別に大丈夫、との事だった。

 説明書を貼っておくメリットは、普通、問題を解く際、覚えていない箇所や理解が不十分で曖昧な箇所は、いちいち参考書で調べて書かないといけないが、目の前の壁に貼っておけば、その「いちいち参考書で調べる」という手間が省ける事だ。問題を解いていると「あー、これ、何だっけなー。どこかに書いてあったなー。どこだったかなー。探すの面倒くさいなー」となる事がとても多い。ここで嫌になって勉強嫌いになってしまう。ポイントを全て目の前の壁に書いておけば、パッと見て、あ、そうだった、と分かり、サクサク問題に取り組めるので、勉強に対するストレスが軽減される。その分時間も短縮できるし、勉強時間以外でも、部屋でぽーっとしている時に、何気なく目に入っているので、ついつい覚えてしまうようだ。 

  この「説明書」を作る事で、私自身の理解も進んだし、考えをまとめる助けにもなった。また、この説明書がある事で、息子に教える時に、とても短時間で要領よく教える事ができた。一度作ってしまうと、受験前の見直しの際にも役に立ったし、知り合いのお子さんにちょっと勉強を教えてあげる時にも、そこから紙を抜き出してくれば教えやすい。過去の単元など私はさっぱり忘れてしまうのだけれど、自分で作った説明書を出してくると、すぐに思い出せるのだ。

 この説明書は、私のように親が作ってもいいが、子供自身でも作れると思う。参考書やノートや教科書は、他人が作った他人目線の説明書だから、自分の知りたい覚えたい事がまとまっていない。自分オリジナルの、自分の為だけの説明書を、自分で作る事は、面倒くさいけれど、それなりに成果が上がる勉強方法だと思う。これから時間がある夏休みなどに、一度試してみられたらと思います。