書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

油断すると不幸になっていく

 前から思っていた事ですが、最近、「やっぱりそうだな」と改めて感じた事があるので、今日はそれを書いてみます。

 人は、自分の現状に「しんどさ」があると、そこから目をそらしたいが為に、他人の事情に首をつっこみたがるものです。私も勿論そうです。他人の事情に首をつっこんでいる間は、しんどい自分の事情を、意識から外す事ができるからです。

 私は、「自分の事情から目をそらす為に、他人の事情に関心を持つ」事、そこまでは、OKだと思います。

 ただ、関心を持って、首を突っ込み、頼まれてもいないのに他人にアレコレ指南するのは、それはNGだと思います。

 頼まれてもいないのに口を出す事、それ自体もNGですが、それだけでなく、「自分の事情から目をそらす目的で」他人の事情に関心を持つ時、「何か不備を見つけて、指摘してやろう」というスタンスになる事が多いからです。ただ、淡々とほほえましく他人の事情を眺めるだけでは、自分の苦しい事情を忘れる事ができません。もっと強烈なモチベーションがないと、自分の事を上の空にする事はできないです。

 「他人の不備を見つけて指摘する」事は、とても強いモチベーションになります。自分のマウンティング欲、自己顕示欲が満たされるからです。

 つまり、自分の事情から目をさらす目的で他人の事情に首をつっこむ時、そこに別段不備はないにも関わらず、無理やり不備を探し出そうとしがちなのです。

 相手にとっては、えらい迷惑で、その行為は人として「よくない事」になります。だからNG。よくない事をやってしまうと、「宇宙の神様」(運命、でも何でも名称はいいのですが)から、ペナルティーが下されます。

 で。これは私の個人的経験ですが、この手のNGを犯してしまうと、わりと早い段階ではっきりと分かるペナルティーが下されるように思います。笑えるほど明確に、「あ、ペナルティーくらってしまった。やばい」と分かります。

 今までに何度もペナルティーをくらってきたのに、それでも私は、この手のミスを、まだまだやってしまいます。

 今日は、私の例を書いてもいいのですが、たまたま先日あった夫の例を書いてみます。

 その朝。夫は私に「今日は僕、夕食はいらないし、明日の朝はパスタ食べるから、お米炊かなくていいよ」と言いました。

 いえいえ、私や子供は食べるからね、ご飯。と思いましたが、言い返すと面倒なので「分かった」と答えておきました。ら。私の答え方がぞんざいだったのが気に入らなかったようで、夫は更に、「分かった?今日はお米炊かなくていいからね。君はいつもお米炊きすぎて無駄にしてるから。今日はいらないからね」とくどくどしつこく言ってきました。

 だから。私と子供は食べるから。それに、私、炊いたご飯を捨てた事などないんですけど、、。夫はいつも、暇さえあれば炊飯ジャーを開けて、中に残っているご飯の量をチェックしては「また、炊きすぎてる」と注意してくるので、本当に不快なのです。

 私、ご飯、捨てた事、ないですから。それ、食べますから、絶対。

 何度もそう言い返したのですが、信用していないようで、彼の頭の中では、私はいつもご飯を炊きすぎて無駄に捨てている、と思っているようです。

 夫は、出勤間際まで「今日は炊かなくていいから、分かった?」としつこくしつこく言って、出かけました。

 はー、行った。

 と私がリビングで溜息をついていたら。

 15分程したでしょうか。玄関がガチャッと開き、夫が帰って来ました。携帯を忘れて、とりに戻って来たようです。気の毒に、、、。

 台所関係は私に任せてくれたらいいのに、夫はいつも首を突っ込んでは、私のミスや落ち度を細かく指摘して、改善させようとしてくるのですね。私も、間違っている時は直しますが、間違っていない時でもしつこく言ってこられると、疲れます。あと、どっちでもいいだろう、と思うような事を、しつこく言ってこられるのもしんどいです。例えば、卵は丸いほうを上にして保存しろ、とかね。そのほうが長持ちするそうなんですが、正直、重い買い物袋を下げてスーパーから戻って来て、とにかく冷蔵庫にしまうところまでやらなきゃって、必死にやっている時に、卵の上下なんか気にしてられないですよ。いいやん、どっちでも。そんな事まで「完璧に」しなきゃならないんだったら、家事なんかできないですわ。

 夫は、会社で部下の仕事を管理指導するのと同じ要領で、私の仕事(家事)も管理指導せねばならない、と思っているようです。でも、家事は私の領分なので、夫に口出しされる謂れはないし、口出しされると本当にやりにくいんですよね。お米を何合炊くかなんて、私に任せて欲しいし、炊いたはしから何度もお釜の中をチェックされて、米粒一つまできっちり食べきれないと怒られるのであれば、もう、料理なんてやってられないです。だって、誰がいつどれだけ食べるかなんて、私に完璧に把握する事は無理ですもん。炊いたはいいが、息子が案外食べなかったり、私が食欲がなかったり、って事は当然あって、それで残ったら怒られるとなると、もうしんどいことこの上なし。

 夫がこうやって私の家事に首突っ込んでくるのは、きまった週日で、週末は何も言わないのです。つまり、会社の仕事のストレスを忘れる為に、私の領分に首突っ込んでアラ探ししているのですね。私の不備を探して見つけてしつこく改善を迫っている間は、夫は、仕事のストレスを忘れていられるのだと思います。だから、平日だけ、言ってくる。土日は会社が休みなので、何も言ってこないのです。

 でも、それは、私には凄いストレスで。己れのストレスを紛らす為に、他人にストレスを与える事は、「良くない事」ですから、当然、運命のペナルティーが課せられるわけで、私に「お米炊くな」としつこく言って家を出た夫は、相当歩いてから携帯を忘れた事に気づいて家に戻る羽目になったりするわけです。

 まあこれは、他人の事に気を取られて、自分がすべき事がおろそかになった結果、と考える事もできますが、私は、ペナルティー説を取っています。夫の場合、他にも例が沢山あるので。

 とはいえ。自分のストレスを紛らす為に、他人の事に首をつっこみ不備を探して回る、という事、私もよくやってしまいます。油断していると、ついやっていて、「あ、まずい」と気が付く、という事がよくあります。気が付くのが遅れ、ペナルティーを受けて初めて、「あ、やってしまった」と気づく事もあります。

 油断すると、ついつい、易いほうに流れてしまい、不幸を自ら招いてしまう。気を付けようと、改めて思ったので書きました。

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