書くしかできない

過ぎていく日々を書き留めています

「気になる」を整理する。

 以前書いた読書記録↓

「自己評価メソッド」クリストフ・アンドレ著 - 書くしかできない

に書いたのですが。

 健やかな心の状態というのは、つきつめて言えば、「何も気にならない」状態、だそうです。

 これは、身体が健やかな状態の時は、自分の身体についてあえて気にならない(健康である事をわざわざ意識しない)のと同じだそうです。

 とすれば、何かが「気になる」時は、そこに「病の芽」があるのかもしれないな、とつらつら思います。

 誰かの事が気になって仕方ない、誰かの何かの言動が気になって仕方ない、とすれば、そこに自分自身の「病の芽」があるのだという事なのかも。「病」は言い過ぎかもしれませんが。

 例えば。先日、スーパーのレジでこんな事がありました。

 私のよく行くスーパーのレジは少し変わっていて、混んでいる時は、レジが二重にできるのです。並んでいるレジの奥に、混んでいる時だけ、もう一つ臨時のレジが出現する。お客は1列に並んでいるのだけれど、その列の先に、レジが2つ縦にできる、という感じ。手前のレジと、奥のレジと。で、お客は、順次空いたレジに入っていくわけです。

 が。正直、手前のレジに対して並んでいるので、奥のレジがあいても、そっちに行くのは面倒なんですよね。手前のレジの後ろを小さくなって抜けていかないといけないので。しかも、その臨時の奥のレジをやる子は、臨時の子なので、たいていレジに慣れていなくて遅いし、打ち間違いもあるので不安なんです。

 とまあ、こういう状況だとご理解いただいた上で。

 私の前に、私より少し若い感じの奥様が並んでおられました。で、その方は、手前のレジで清算を始められました。で、その方がほぼ清算が終わり、後はお金のやり取りをすれば終了、という段階で、奥の臨時レジがあき、臨時レジの担当者が「空きました。お次の方どうぞ」の合図に、手を挙げました。私はそれを見ましたが、手前のレジがもうすぐあくのが分かっていたので、手前のレジの台に私のカゴを置きました。

 と。いきなり私の前のその奥様が、私のほうに振り向いて「奥、空きましたよ」と言ってきたのです。うまく言えませんが、好意で言ってくれている、というよりは、自分の後ろにピタッとカゴを置いた私が気に入らなかったようで、邪魔者を追い払うような仕草と表情で、ほぼほぼ嫌がらせに近い感じで「このレジの仕組み知らない田舎者かしらね。見えないの?ほら手を挙げてるじゃない。さっさと、奥にお行きなさいな」と仰った感じだったのです。しかも言葉面だけみれば「奥、空きましたよ」なので、親切心から言ったのよ、私は有能だから、周囲をいつもよく見ているの、という雰囲気も同時に出しておられたのです。

 私は、とても不快な気分になりました。一旦置いた重いカゴをカートに乗せ直して、奥のレジまで運ぶのがもう面倒だったし、手前のレジの清算は終わりかけているのだから、そんな事する必要性もなかったのですから。

 なぜ、あなたから、そんな指図を受けなくてはいけないのですか。。

 と強く思ったにもかかわらず、面倒事が苦手な私は、もくもくとカゴをカートに乗せ直し、奥のレジに進んで、奥のレジで清算してもらったのでした。

 結果。奥のレジの不慣れな担当者が、当然のように打ち間違いをしており(オレンジを八朔と間違えて打っていた。オレンジ95円。八朔180円)、清算のやり直しをしてもらう事になり、時間が余計にかかったのでした。

 一式終わってから。

 私は、自分が、唯々諾々と人の指図に従ってしまった事を後悔しました。私にはそういう欠点があるのです。「いえ、結構です」と言えばいいところを、言わない。相手の指図を拒否する事で、相手に不快感を与えるのを避けようとするのです。そして結果、自分が被害をこうむり嫌な気持ちになる。

 だから私は、「有能ぶって指図したがりなおせっかいな人」に敏感で、そういう空気を持った人が気になります。できるだけ接触したくないので、避ける為に、近くにそういう人がいないかアンテナを張るのです。と同時に、そういう人の言動を遠くから観察し、どういう状況だとそういう人から被害をこうむりやすいのか、学ぼうとします。

 「有能ぶって指図したがりなおせっかいな人」の事を、私が気になる理由を、私なりに整理するとこういう感じです。

 私には、面倒事を避けたがる性質がある為、自分に不利で理不尽な指示にも、唯々諾々と従ってしまう欠点がある。大抵の人は意地悪な指示はしてこないから大丈夫だが、「有能ぶって指示したがりなおせっかいな人」の指示だけは別で、そういう人からの指示は要注意。場合によっては面倒事になっても拒否する必要がある。

 こんな感じで整理しておけば、どういう状況で自分が失敗しがちなのか、が分かるし、分かれば、失敗を未然に防ぐ事ができるので、安心です。ただ、「あの人の事が気になる、嫌な気持ちが忘れられない」と思っているより、それが何を根拠としているものなのか、を整理する事で、有意義な思考につなげる事ができると思うのです。

 今日はこんな感じのことを考えました。はい。

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  ちなみに、今日書いた事は、心理学でいうところの「鏡の法則」とは違います。鏡の法則は、相手の中の気になる欠点は、実は自分の中にもある、ということですが、今日書いた事は、そういう話ではないのです。相手の中の気になる部分は、自分の中には無い、無いにも関わらずやっぱり気になる時、その理由を整理して考えたい、という事です。わりと最近、何でもかんでも鏡の法則で片づけがちな傾向にある気がするので、きっちり区別したいなあと思い、今日は書いてみました。