書くしかできない

発達障害の息子、夫、私。過ぎていく日々を書き留めています

「我らがパラダイス」林真理子著

 同年代(50代)主婦の間で、面白いと評判だったので、読んでみました。林真理子さんの「我らがパラダイス」。長編ですが一気読みできます。確かに面白い。

 テーマは「介護」。でも、林真理子さんの手にかかると、「介護」のシビアさはリアルに、でも、決して「大変だ」「しんどい」「苦しい」だけのお話に終りません。と言っても、お涙ちょうだいのわざとらしい人情話にはもちろん寄せてはいきません。「介護」を、エンタメとして描いている、と言えば言い過ぎでしょうか。でもそれぐらい、ノリのいい活きのいい小説だと思いました。

 場所は広尾の超高級介護付きマンション。そこの受付係(48歳)、介護士(54歳)、ダイニングの給仕係り(52歳)、この3人の女性が主人公です。彼女達自身もそれぞれ介護問題を抱えています。

 たとえば、受付係・細川邦子は、実家の父親の介護に翻弄されています。父親は、邦子の兄家族と、父親自身の家で同居していました。同居の際、将来、父親の面倒は兄嫁が見る、という約束で、邦子は実家の財産放棄をしています。にも関わらず、父親がいよいよ年をとり、呆けはじめると、兄嫁はさっさと逃げ出してしまいます。約束など反故にし「退職金の半分をもらって離婚したい」と邦子の兄を脅します。邦子の兄には仕事があり、呆けた父親の面倒などみれません。ヘルパーは毎日は来ないし、来ても1時間。となると、邦子が仕事を辞めて父親の面倒をみるしかないわけですが、経済状況がそれを許さない。兄は、兄嫁に言われて、父親を邦子に押し付けます。押し付けられても、邦子の家にも家族はいるわけで、スペース的に父親を住まわせる余地がない。

 絶対絶命。

 と、このような状況が、他の2人にもそれぞれありました。みんなが親の介護に頭を抱えていると分かり、3人は相談して、ある策を練るのです。

 非現実的、と言われればそうかもしれませんが、このぐらい思い切った事が書ける、介護ですら面白いと思わせる事ができる、林真理子さんの腕はさすがです。

 ただ、、、今現在、介護に苦戦されている方のお役には立たない本かもしれません。介護に興味のない人に、介護に関心を持たせる一助になる、そういう方向の本です。

 

我らがパラダイス

我らがパラダイス

 

 

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 話は変わりますが、GW中我が家に滞在していた義母が、無事にお帰りになりました。機嫌よく滞在して頂けたようで何よりです。本当に肩の荷がおりました。

 どんな事も、時間がたてば終わるんだなあ、と当たり前の感慨にふけっております。渦中にいると、永遠に終わらない気がするんですが。

 おかげさまで、私は、蕁麻疹が再発する事もなく、例年と違い十円禿もできませんでした。良かったです。

 ご心配して下さった方がもしおられましたら、有難うございました。無事に終りました事、ご報告いたします(^_^)