書くしかできない

発達障害の息子、夫、私。過ぎていく日々を書き留めています

夫に関する愚痴再び

 昨晩、「明日は出張だから、いつもより遅めに出る」と夫が言ったので、「何時?」と聞いたら、「9時」と返ってきた。

 ちなみに彼は、毎朝7時30分に家を出る。起きるのは5時半だ。

 2時間も何をやっているのだろうか?と私など思うのだが、かっちり2時間、彼は自分の事しかしない。私なら30分で余裕でやれるだろう事を、やたら間延びさせて段取り悪くやっている。しかもやたら神経質に「時間に追われているフリ」をするから腹立たしい。「会社に行く時間が迫っているから、何でもかんでも僕が優先されてしかるべき」と言外に匂わせ、彼の進む方向は誰にも邪魔させない。我が家の狭い廊下を夫があちらから歩いて来ると、私はどこかの部屋に入って道を譲らないといけない。ほんの一秒かけて体を横にしてすれ違う、という手間を、彼は絶対にしないからだ。洗面所でもキッチンでもトイレでも、私が先に使っていても彼が来ると途中で切り上げて場所を譲らねばいけない。「時間ないから、アレもコレもやっといて」と私に投げてくるのも日常茶飯事。私は彼の代わりに、彼が飲んだビンをリサイクル用のゴミ箱に捨てる、脱いだスリッパをスリッパ立てに戻す、脱いだ靴を靴箱に戻す、着なかったコートをかけ直しておく、etc。

 とにかく。夫が家にいる間は、傍若無人そのものなのだが、いちいち腹をたてていると身がもたないので、適当にやり過ごす事にしている。何故なら、毎朝7時半になれば、彼はいなくなるからだ。ああ、有り難い。

 ところが。今朝は彼は、9時までいると言う。もう、朝目が覚めた時から、気分はどんよりした。9時までいるのか、、、。憂鬱。

 夫が家にいる事が憂鬱なのは、彼が傍若無人だから、だけではない。彼は、意地悪く私を見張る癖があるからだ。以前も、彼が朝、遅めに家を出た日があった。夫の事は気にせず、私はいつもの通り朝の家事をこなし、一段落したところでてコーヒータイムをとっていた。ら、夫が鬼の首をとったように「見たぞ!僕が外で働いている時に、君はこうやって家で怠けているのだな。バレてしまったな」と嫌み百連発言われて、唖然とした。

 言い返すのも面倒だったし、心底疲れ切ってしまったので、飲んでいたコーヒーをシンクに捨てて腰を上げ、家事の続きを始めた。

 それから、夫が家にいる間、つまり、平日の朝と夜、と週末の二日間、は、私は夫の前では絶対に休まない。こまねずみのように動きまわり働き続ける事にしている。

 でも、そういう状況が楽しいはずはないから、毎朝時計をにらみ、時間が少しでも早く過ぎてくれることを願っている。早く7時半になってくれ~、そしたらコーヒーが飲めるから~、と。

 それが、今朝は9時までお預けになってしまったのだ。

 まあ、仕方ない。日頃できなかった家事に手をつけるいい機会だと思い直し、自分の仕事を淡々とこなして9時になった。

 が。夫はまだ家にいる。まだパジャマから着替えてすらいない。

「あれ?9時に出るんじゃなかったの?」と私が尋ねると、「あ、9時半で間に合うから」と答えるではないか。うんざり、、。

 気を取り直して、更に日頃できなかった家事を探して淡々とこなす。

 そして、9時半になった。

 が、夫はまだ家にいる。リビングのテーブルのど真ん中に座り、机の上にPCを広げて何やらやっているので、リビングが片付かない。彼は着替えも終わっていないので、寝室も片づけられない。朝一で片づけたい場所が、彼が家にいるせいで、いつまでも昨夜を引きずった散らかりようだ。

 「もう9時半だけど?」と声をかけると、「あ、よく確認したら、あと20~30分は家にいても大丈夫だった」という答え。

 なんですと???

 9時だと言っていたが、実際には10時じゃないですか。それなら最初から10時と言ってくれたらいいのに。心の負担が全然違うんですけど!

 心の中でイライラマックスになりながら、家事をこなし、彼が家を出た瞬間には、ほーっと大きな溜息が出た。

 そういえば、夫の母親(義母)が、私に、こんな愚痴を言った事がある。夫には弟がいて結婚後、夫の実家の近くに住んでいるのだが、休みになると実家に入り浸るのだとか。義母いわく「家では針のむしろみたいで居心地が悪いのだって」と、暗に、義弟の奥さんを責めるような言い方をしていた。

 だが、私は尋ねたい。

 義弟が家に居ずらいのは、義弟の奥さんのせいなのでしょうか?と。

 義弟自身にも問題があるからじゃないでしょうか?と。

 家にいると家族に負担に思われるから、家にいると居心地が悪くなるんじゃないですか?と。家にいても負担に思われないのなら、「どっか行け」光線は、浴びせられないはずだから。

 話を我が家に戻しますが。

 夫は外にいる時も、若干うっとおしい。というのも、何かと電話をかけてきて「アレやっといて」「コレやっといて」と私に言いつけるからだ。納豆買っといて。クリーニング出しといて。〇チャンネルを〇時から録画予約しといて。。。

 まるで私が彼の会社の従業員かのように、買ってきた家電品かのように、「使わねば損」「遊ばせといたら損」と言わんばかり。

 そう言えば、昨日も夫から「ビール冷やしといて。銘柄は〇〇で、どこそこに入ってるから」と指示の電話が入った。それに応えていた私の声を聞いて、息子が、「お母さんって、お父さんからの電話の時は、とても嫌そうに出るね」と言った。私は、「だって、お父さんからの電話は、100%、お母さんに用事を言いつける電話なんだもん。この電話に出たら、また、面倒くさい用事が一個増える、と思ったら、うんざりするのよ。しかも、お父さん、用事を言いつける時はものすごくしつこく何度も繰り返し言うくせに、帰って来てお母さんがそれをやっているのを確認しても『有難う』って絶対言わないから」と答えた。 

 息子は「それは嫌だ」と言っていた。夜、家に帰って来た夫は、やはり私にお礼を言わずに、冷蔵庫からビールを取り出して美味しそうに飲み始めた。それを見た息子は、私にこっそり「やっぱりお父さんは『有難う』を言わないね。あれは駄目だね」と言った。

 夫の悪口をわざわざ息子に言う趣味は、私には無い。息子は夫の事を、尊敬して育つほうが良いと思うからだ。

 でも。夫に落ち度があるのを、わざわざ隠す趣味も、私には無い。ありのままの夫を息子は見て、彼なりに色々考えて育っていけばいいと思っている。

 うちの夫のように、妻を買って来た家電品か、よくて家政婦のように思っているご主人は多いのだろうか、少ないのだろうか。いずれにしても、私は、家電品や家政婦扱いされる事については、それほど嫌ではない。むしろ主婦業を職務として割り切れる分、気楽だとも言える。だが、「お礼を言われない事」については、それは無いんじゃないかと感じてしまう事はある。私にもまだまだ甘えた感情が残っている。ここをもう一歩、意思の力で乗り越えられれば、イライラもしなくて済むのだろう。頑張りたいところだ。

 ちなみに。

 こんな風に、夫の愚痴を書くと、「そんなに嫌なら離婚したらいいのに」と思われる方もおられると思う。もっともなご感想だ。

 だが。離婚の面倒くささを考えると、私にはとてもとてもできるとは思えない。私はこの結婚生活を、「間違って入ってしまった厳しい部活」ぐらいに捉えている。辞めようと思えば辞められなくもないけれど、まあ、頑張れる限りは頑張ってみよう、と。

 限界がくれば辞めるしかないけれど、それまでは頑張って続けてみようと思っている。嫌な事も沢山あるけれど、それと同じくらい、「続けていて良かったな」と思う事もあるからだ。

 また、別の角度からのご感想で、「嫌な事があれば、我慢せずに、相手に言えばいいのに」というご意見もあるだろうと思う。それも正論だ。

 そして私は結婚して20年以上、夫に言うべき事は言ってきた。結果、夫が変わったかと言えば、変わらない。「これは困るからやめて欲しい」「これはこうして欲しい」私が要望を夫に告げるたびに、夫からは殺意に近い憎悪が悪感情という波に乗って私に届けられる。そのストレス。

 言えば、悪感情をぶつけられるというストレスに耐えねばならない上に、夫が変わるかと言えば変わらない。ならば、言う意味があるのか、という事になる。

 とはいえ、私も、どうしても耐えられない事については、どれだけ夫の目の中に殺意が生じようとも、言う事にしている。例えば、「その香水だけはやめて欲しい」というような事だ。夫は香水好きで、あれこれ毎日つけるのだが、私は匂いに敏感なので、とても辛い。だがたいていは我慢できるが、中でもどうしても我慢できないたぐいの匂いがあり、吐き気と頭痛に襲われるので、その香水だけはやめてくれるように夫に頼んでいる。

 頼めば、当座はやめてくれるが、ほとぼりが冷めた頃に、しらーっとした顔でまたつけ始めるので、また「止めて欲しい」と言わねばならない。この繰り返しだ。

 何が言いたかったかというと、「我慢せずに言えばいいのに」というご意見に対しては、「言うべきことは言っているが、夫は変わらない。言った事によるストレスと、夫が改善してくれる事とを天秤にかけて、何を言うべきかを決めている」という事が、言いたかったのだ。

 長々とした愚痴をすみません。まあまあ、気が済みました(^_^.)。

f:id:oinor-i:20180409110339j:plain

 公平を期す為に、夫について、私が「良い所だな」と思っている面も書いておきます。 

 まず、私よりは遥かに善人だと思う。腹の底から誰かを憎み、呪い殺したいと考えるようなところは彼にはない。そこまで「思い」を煮詰めない。なので、時に私が彼を「呪い殺したい」と感じる事はあっても、彼が私を「呪い殺したい」と考える事はまずないと確信できる。これは、案外、気が休まることだ。

 また、彼は全く家事をしないわけではない。これが「家事」と言えるかどうかは微妙だが、頼んだものは買ってきてくれる。また、ゴミだしは彼の唯一の我が家での仕事で、これだけは毎日キッチリやってくれる。

 仕事については、真面目にやっているし、有能なようだ。ヘッドハンティングというか、引き抜きのような話も時々ある。生活できるだけのものは稼いで来てくれる。

 口ではいつも私のことを見下したような事を言うわけだが、実のところ、彼は私に一目置いているのが分かる。なんなら、私の事を尊敬しているのではないか、と思われる。特に、あの悲惨だった息子を、ここまで育て上げた事について、彼は私を凄いと思っているようだ。息子の子育てにおいて、彼と私は戦友であり、一級将校は私で自分は一兵隊に過ぎないと、彼は心の中で認めているようだ。

 私が離婚しない一番大きな理由は、息子の子育てにおける地獄を知っているのは、この世において、私以外なら、夫しかいないからだ。私達は、地獄を共有した、という部分で、離れられない縁だと私は思っている。

 発達障害児を育てる事において、社会は、味方のような顔をした敵なのだ。知恵と体力を振り絞って勝ち続けなければならない。たとえ一兵隊に過ぎないとはいえ、夫を手放せば、私はたった一人で、社会という敵と戦わねばならなくなる。今でさえギリギリなのだから、戦力を失うわけにはいかない。

 夫は、私の母を、大事にしてくれる。