書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

連想からの思い込み

 公園の横を通りかかったら、幼稚園児の女の子と男の子を見かけた。男の子が公園から外へ出ようとしていて、女の子がそれを止めようとしているのだ。女の子は、男の子にこう言っていた。

「外へ出たら怖いよ。お医者さんとか、車とか、バイクとかと、ぶつかるよ」

 お母さんが「公園の外→怖い所だから出ては駄目」と教えているのだと推測される。で、怖さの具体例として、「車やバイクにぶつかるから」と教えたのだろう。

 それが女の子の頭の中で、「怖い=お医者さん」と繋がってしまった。お母さんは絶対にそんな事は言っていないはずなのだけれど、お母さんから「公園の外=怖い」と言われた瞬間に、女の子の頭の中で、「怖い=お医者さん」と連想してしまい、そのまま「公園の外→怖い→お医者さんがいる」と思い込んでしまったのだろう。

 子供らしい、かわいらしい、とほっこりして聞いていたが、ふと大人である自分自身も、こういう連想からの思い込みを持っているのではないか、と気づく。

 思い込みだから、他人から指摘されるまで、自分では何がどうズレているのか、気づけない。他人から言われてはじめて、「え?本当に?私、ズレてた?」と気づく。指摘されずに(場合によっては、指摘されても尚)直せていない思い込みも、沢山あるのだろうなあと思う。

 例えば、過去に似たような人に会って嫌な経験をしたことから、同じタイプの人は深く知りもせずに頭から全て「嫌な人」と決めつけたり。逆にある行為の結果がうまくいったという経験を一度しただけなのに、その行為が絶対的普遍的な真実である、と決めつけたり。

 小さい子の思い込みはかわいらしいが、大人の頑固な思い込みは、時にはた迷惑になる事がある。コワイなあと思う。直せるものなら直したい。

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