書くしかできない

発達障害の息子、夫、私。過ぎていく日々を書き留めています

恋愛って何? by息子

 今朝、寝室を片づけていたら、窓から小鳥のさえずりが聞こえてきました。久しぶりです。冬の間は全く聞こえてこなかったから。寝室は、マンションの隣りの公園に面しているのです。小鳥の鳴声に、とうとう本格的に春がやって来たのだと実感しました。

 あたたかい日差しや空気に喜びを感じるのは、人間も小鳥も同じなのだなあ。小鳥が声高くさえずりたくなる気持ち、本当によく分かります。

 話は変わるのですが、先日、息子から、こんな質問をされました。それは、「お母さん、恋愛って何?」というもの。

 息子は、ネットで、ある高校(息子の高校ではない)のホームページを読んでいたのですが、そこの校則に「恋愛禁止というのがあったのだそうです。

 (ちなみにその高校は、偏差値が高く、かつ厳しい事で有名です。普通、偏差値が高い高校は校則はゆるいものなので、その高校はちょっと特殊なのです。)

 で、その「恋愛」という単語が息子にはよく分からなかったので、私に聞いてきたのです。いたって淡々と。

 高校生にもなって、こういう質問を親にするぐらいですから、彼がどれだけ幼いか分かって頂けるかと思います。

 私は、どう答えようかなあと考えて、とりあえず「誰かを好きになることだよ」と答えました。それからちょっと考えて、「多くは同性じゃなくて、異性をね」と付け加えました。それから、またちょっと考えて、「好きになるだけじゃ片思いで恋愛とは言わないから、お互い好きどうしになって、お付き合いする事を恋愛って言うと思うわ」と更に付け加えました。

 それから、だいぶ時間がたってから(3時間ほど)更に考えて、「恋愛のお付き合いっていうのは、一緒に遊んだり時間を過ごす事で、楽しいのよ」と付け加えました。

 息子は、「ああ、だから、あの高校は、恋愛禁止だったんだね」と、納得していました。「恋愛は勉強よりも楽しいから、恋愛すると勉強しなくなるから、禁止にしているんだね」と。いたって淡々と。

 発達障害の息子は、「結婚」については、随分前からしっかり理解できていました。結婚は制度だから、彼には分かりやすいのです。まだ、性については深く説明していませんが、性も「行為」という目に見えるものなので、理解は容易だと思います。

 彼にとって理解が難しいのは「見えないもの」について、です。「恋愛」などはその最たるもの。何をもって「恋愛」と定義するのか。普通の人には簡単に分かることが、彼にはもしかすると、一生分からないかもしれません。私の説明は、あくまでも「恋愛に関わる行為」について、に過ぎず、恋愛の本質は説明できていません。

 以前は、息子に対して、「見えないもの」の本質を説明できていないことに、片手落ち感を感じていましたが、今はもう、諦めました。諦めた、というか、考え方を変えました。彼に分かるカタチで説明してあげるほうがいいのだ、と思うようになったのです。

 私の今回の説明は「恋愛の一側面」に過ぎませんが、それでも、何も説明しないよりはマシだからです。そして、一側面に過ぎませんが、間違った側面ではありません。彼に分かるカタチで、彼に必要な情報を、つどつど、適宜、説明していくしか、ないのだ、という風に、考え方を変えてから、私はあまりこういう事について、悩まなくなりました。

 悩みだすとキリがないので。だって、恋愛を理解できなくて結婚ができるのか、とか考え出すと深みにはまってしまうのですよ。だから、今、説明できる事を説明できる範囲で、つどつど説明していくしかない、と割り切るようにしています。

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