書くしかできない

発達障害の息子、夫、私。過ぎていく日々を書き留めています

学校の授業ってどうしてこうも息子の身に着かないのだろう。

 今日はひとつ愚痴を。

 私はずっと長いこと、息子に勉強を教え続けているのですが、いつも思う事があります。

 学校の授業って、どうしてこうも分かりにくいのか。

 息子は高校で一日過ごしてくるわけですが、授業ではほとんど何も学んできません。家に帰って、私と自宅学習して初めて、「ああ、そういうことか」と分かるという。息子が発達障害だという事を差し引いても、これはあんまり酷いんじゃないか、と毎回思ってしまいます。

 私は息子に、5教科全てを教えています。高校だと細かく分かれるので、10教科ですが(数学なら、数2と数Bとか。理科なら、化学、物理、生物とか)。

 一つの教科の一つの単元を教えるのに、参考書読んで、教科書読んで、問題集に目を通して、導入を考えます。それを一目でパッと見て分かるようにまとめます。「とにかく、今、何を学んでいるのか。その目的は何なのか。この話はどこに向かっているのか。結論は何なのか」という事を、極めてクリアに、最初の最初に提示します。

 息子がその単元の骨格をしっかり把握したのを確認してから、枝葉の部分を追加していきます。覚えるべきものは覚え、理解すべきものは理解し、考えるべきことは考えさせる。

 それから、問題集をやりますが、最初は一問づつやり、間違った場合は、同じ系統の問題を繰り返しやります。さらっとできるようになってからも、更に数問やって、定着させてから、次のパターンの問題に移ります。

 限られた自宅学習の時間で、ここまでやらねばならないので、効率よく出来る為の準備がとてつもなく時間がかかります。参考書も隅から隅まで読んで、私自身がまとめを作りますし、問題集も全問私が実際に解いてみて、息子にやらせる問題を選択し、やらせる順番を決めます。自宅学習は時間が無いので、息子を待たせず、次から次へとパッパッと進められるように準備せねばならないのです。

 本来この作業自体を、息子自身がやれば一番いいのですが、とてもそんな時間はありません。夕方6時に帰って来て、食事や宿題や小テスト勉強や課題やあれこれやって、自宅学習の時間は一日1時間取れるか取れないか、です。

 一日たったの1時間なのです。息子に、最初の最初、まとめる作業からさせたんでは、全然時間が足りないのです。本来は、そこから息子にさせるのが一番力がつくと分かってはいるのですが、現実的には不可能です。

 私がまとめ作業をやって事前準備をおぜん立てしておく必要があり、大変は大変ですが、この方法で教えると、息子は確実に理解するし出来るようになります。何故同じことを、学校でやってくれないのか、と思います。家でいちから教え直さないと出来るようにならないって、やっぱりおかしいと思ってしまうんです。

 うちの高校はあまり採用はしていないようですが、最近、アクティブラーニングという授業形態が流行っています。教師が生徒に教えるのではなく、生徒同志が自発的に会話しあう事で自立的に学んでいく、という形態だそうで、教師は生徒同志の会話をサポートする感じなのだそうです。

 自発性とか自立心とかコミュニケーション能力が、社会に出たら求められるので、学校にいる間から、それらを培う為に、このアクティブラーニングは導入され始めているそうです。

 何か短絡的だと感じてしまうのは、私だけでしょうか。

 私は、アメリカでも教育を受けていますが、あちらでは別に、アクティブラーニングなんてやってませんでした。彼らは生来、自発的で自立的な人種なんです。教育の結果育んだ能力ではないです。アメリカの授業で、日本ではあまり見ないのは、ディベート(討論会)です。あれは、自分の主張をどこまでも押し通す練習です。アクティブラーニングではありません。

 放っておいても出来る生徒さんなら、アクティブラーニング形式の授業でも問題ないでしょうが、うちの息子には無理です。正直、そんな余裕、ありません。普通の授業すら理解できないのに、そこに自発性や自立心やコミュニケーション能力の練習まで入ってきたら、二兎を追うもの一兎も得ずで、何も身に着かないどころか、不要なストレスまでのしかかって、大変なことになりそうです。

 もし息子が、バランスの良い性格で、能力の高い子供だったら、どんな授業でも大丈夫でしょう。今日書いた事は、僻みではなく、悲鳴に近いと自分では思っています。

 もし自宅学習で私が教えてすらも、息子が何にも理解できず、勉強ができるようにならないのであれば、私も諦める事ができます。この子には、アカデミックな方面の能力は無いのだと、理解する事ができます。

 でも実際には、自宅学習さえすれば出来るようになるので、どっちつかずなんですね。今回の中間テストも、全校生徒で一桁の順位でした。この子は賢いのか、賢くないのか、私には分かりません。

 

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