毎年思うのですが、私は梅雨が好きです。年間を通し、初夏が一番好きなのですが、その中に梅雨のシーズンも入ってくるのです。
もうすぐ夏が来る、というぞくぞくした嬉しさが初夏にはあって、その上で雨の湿った冷たい空気が、懐かしいようなセピアな雰囲気を出してくれる梅雨の日々。雨に濡れた木々を見るのも落ち着くし、微かに途切れる事なく聞こえてくる雨音も好ましい。でも、肌の上をすべっていく冷たい風が何よりも好きです。家中の窓を開けて、風が吹き抜けるままにしておくと、どこかリゾートのプールサイドにいるような心地がします。
梅雨というのは6月、というイメージがありますが、実際は7月半ばまで続き、梅雨が終われば、カッと照りつける太陽のもと、真夏がやってきます。年の前半のフィナーレ、という感じで嬉しい。夏が終わってしまうと、あとは消化試合のような気合の抜けた月が続くだけな気がするのです。年が明けても、一月から三月までは、ただただ寒い忍耐の月。やっぱり、初夏から夏が一番気持ちが晴れ晴れして楽しいと思ってしまいます。
私は夏生まれなので、こう感じるのかもしれません。これは小さな頃から一貫して同じなので、きっと私の性分として、死ぬまで続くでしょう。どうせ死ぬなら、夏の終わりがいいなあ。もう思い残す事は何もない、と自然に思える気がします。
ああ、夏。。。昼下がりに飲む冷たいドリンクは最高の贅沢。。