書くしかできない

発達障害の息子、夫、私。過ぎていく日々を書き留めています

初夏の至福

 幸せを感じる一瞬というようなものが私にはある。といっても、ぼんやりと漂うような感覚で、ピリピリするような興奮は無いのだが。

例えばこんなとき。

初夏。特に6月。外気温と家の中の温度がほぼ同じで、窓を開けると少しだけひんやりと感じる風が、さーっと入ってくる。その風の中にもうすぐ夏が来るという嬉しさが含まれている。

朝。早い時間。一人でソファーに座っていて、他には何もしていない。手には汗をかいたアイスコーヒーのグラスを持っている。グラスの氷が溶けていくカランという音が聞こえるぐらい静か。

窓の外の空に適度に雲が浮かんでいて、風に流れているのを見るともなしに見ている。

風が素足を渡っていく時に、一瞬スッと肌の表面が冷えるような、爽やかともぞくぞくするとも言えない独特の触感を覚える。

ペディキュアの赤が鮮やか。

こういうような条件が、たまたま重なる一瞬に、私は至福を感じ、ああまだまだ私にはこんな感覚が残っているのだと少しだけホッとする。

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