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書くしかできない

子供、夫、私。過ぎていく日々を書き留めています

発達障害児に勉強を教える~その④(英語)

 ではここから具体的に、息子にどのように勉強を教えていたのか、各教科ごとに書いていきたい。今日は英語について。

 以前にも少し書いたが、私は米国に住んでいた事もあり、日本では英会話講師をしていた事もあるので、英語は得意教科だ。英語を教えるのに大切なのは、生徒が沢山喋る事だ。とにかく沢山声に出す事。日本での英語教育は、まずアルファベットを書かせる所から入るけれども、あれは間違っていると経験上思う。何故ならば、アルファベットの大文字小文字を覚えて4本線の中に正確に書くという事は、英語を習い始めた子供にとって、かなり時間を要する作業なのだ。書く事に時間がかかり過ぎて、英語の勉強が間延びしてしまう。英語はテンポよく学ぶ事で、感覚的に身に付けるのが一番だし、子供にとっても負担が少ないと私は思っている。書く事でテンポが間延びすると、身に付きにくいし、かつ、子供にとって、無駄に負担感が大きく(しんどい、めんどくさい)、結果、英語嫌いになる危険がある。

 かといって、大人の英会話クラスのように、何も見ずに英文を作る事は子供には難しい。だから、英単語を書いたカードを用意し、それを組み合わせて英文を作らせる方法が、一番適している。目で見て単語のスペルを把握できるし、かつ、書く必要がないのでテンポよく勉強が進む。英語を教える時は、鉛筆を持たせる前にまず、カードを使って勉強させる方法が効率がいい、と私は思っている。

 

鉛筆を持つ前にやる6つの事

①カードを使って単語の読み(発音)、意味、を覚える。

②カードを使って、単語を品詞ごとに仕分ける。

③カードを使って、文を作る(日→英をカードでやる)。

④カード無しで、口頭で文を作る(日⇔英を口頭でやる)。

⑤その日覚えた文を使った、簡単な英会話を口頭でやる。

⑥教科書の該当ページを音読する。

 

①カードを使って単語の読み(発音)、意味、を覚える

カードはわざわざそれ用のを買わずとも、普通のコピー用紙を小さい長方形に切って作ったもののほうが使いやすい。コピー用紙を切る方法ならサイズが自由にできるし、品詞ごとに束ねる時もクリップで簡単に束ねられるから保存に場所をとらない。

単語は、教科書の該当ページ分(息子の場合、10ページ分くらい一気にやってしまう)を、私が前以てカードに書いておく(表に英単語、裏にその意味)。そして、フラッシュカードの用法で、カードを見せながら私が発音し、子供にリピートさせ、私が意味を言い、子供にリピートさせ、を繰り返し、機械的に単語を覚えさせていく。息子は機械的記憶力だけは良いので、一度に50単語くらいは一気に覚えてしまうし、忘れない。これは息子の発達障害の、良いほうの特徴だ。

 

②カードを使って、単語を品詞ごとに仕分ける。

 次に、名詞、動詞、形容詞、副詞、前置詞、冠詞、疑問詞の等の品詞に、覚えた単語カードを仕分ける。一つひとつ、どの品詞に入るのか、覚えるまで繰り返しやり、徹底させる。

 

③カードを使って、文を作る(英→英、日→英をカードでやる)。

 次に、品詞を組み合わせて文を作る方法を、子供に教える。いわゆる文法。教科書に出てくる順番に教えていく。カードを使って、基本的な英文を何通りも繰り返し作らせ、身に付けさせていく。

 例えば、第一文型(SV)をやる時なら、名詞・冠詞・代名詞とbe動詞・自動詞を使って、色んなパターンの英文を作らせる。最初は私が英文を言い、言われた通りの英文を子供がカードで作る。それに慣れたら、私が日本文を言い、子供が自分で英訳して、カードで英文を作る。これを文字で書かせていると、時間がかかって仕方ないが、カードを選ぶだけなので、手早くできるし、またカードは品詞ごとに分けてあるので、理解が容易。疑問文にする時は、動詞を前に移動させる、とか、否定文を作る時はnotを挿入する等も、カードを使うと子供は簡単に理解する。

 

④カード無しで、口頭で文を作る(日⇔英を口頭でやる)。

 更に、今度はカードなしで、演習していく。私が日本文を言い、子供が英訳して言う。逆に私が英文を言い、子供が和訳して言う。を何通りも繰り返しやり、文法を確実に身に付けさせる。

 

⑤その日覚えた文を使った、簡単な会話を口頭でやる。

 更に、簡単な英会話をする。子供が、その日習った英文を使って答えられるような質問を、私が英語で言って、子供に答えさせる。質問文は咄嗟にはそんなに浮かばないので、前もって沢山作って用意しておき、色んなパターンで質問を繰り出してやる。子供はこれをとても楽しむし、これをやっておくと、確実に定着する。親子なので照れもない。間違ってもいいので、とにかく沢山発音する事が大事。この時余裕があれば、発音を直してやったり、私の質問をゆっくりではなく、速目の速度で言ったりする。これがリスニングやスピーキングの練習になる。

 

⑥教科書の該当ページを音読する。

私が先に読み、子供にリピートさせる。その後、和訳させる。

 

以上が、鉛筆を持つ前にやる事だ。次に、鉛筆を持って、書く作業に入る。

 

鉛筆を持ってやる3つの作業

⑦教科書の該当ページの、単語・熟語・例文・本文の英⇔日を、練習ノートに書いてスペルや意味を確認し覚えていく。

⑧「教科書ガイド」をやる。

⑨「くわしい」シリーズの文法的に該当する問題をやる。

 

⑦教科書の該当ページの、単語・熟語・例文・本文の英⇔日を、練習ノートに書いてスペルや意味を確認し覚えていく。

 私が手製でドリルを作ってそれをやらせた。ドリルは、コピー用紙の中央に線を引き、左に英語、右に日本語、という形状にした。コピー用紙を使うのは、折りたたんで使用できるから。中央で縦二つ下りにし、英→日をやる時は、英語側を上にしてやる(日本語側は裏になるので見えない)。日→英は、日本語側を上にする。解答は練習用のノートに記入させ、最初の頃は、私が答え合わせをした。子供に答え合わせをさせると、アルファベットや英文の書き方の不備に気づかないから。

 

⑧「教科書ガイド」をやる。

 前回、紹介した教材。定期テスト前にもう一度、間違った所をやれるように、問題集に直接書き込むのではなく解答はノートに。間違った所は教科書ガイドにチェックを入れておく。

 

⑨「くわしい」シリーズの文法的に該当する問題をやる。

 前回、紹介した教材。時間的に余裕があれば、この「くわしい」シリーズの問題をどんどんやっていく。基本的には該当する文法問題だけをやっていたが、長期休暇の時は、長文読解をまとめてやって、読解力をつけた。

 

 以上が、英語の勉強方法だった。定期テスト前に、再度、⑦と⑧をやっておけば、平均点プラス10~20点は取れた。特に、⑦が大事で、教科書本文の英⇔日を完璧にやっておけば、どんな問題が出ても、大抵は答えられたようだ。

 

 余談になるが、実は英語に関しては、前回紹介した教材の「まるごと」シリーズは、あまり使わなかった。他の教科では「まるごと」は、まず私が勉強するのに使って、その後子供への導入と確認に使っていたのだが、英語に関しては、私自身が勉強する必要はなかったし、導入はカードでやったので、「まるごと」の出番が無かったのだ。英語の「まるごと」を開いたのは受験直前の確認作業の時初がめてで、問題自体が息子には簡単すぎ、あまり活用できなかった。「まるごと」は偏差値45~48ぐらいに合わせて作られているように思う。理科や社会の息子の偏差値は48ぐらいだったので、「まるごと」がちょうどよかったのだが、得意な英語や数学は50~55ぐらいだったので、「まるごと」より「くわしい」のほうが合った。こう書くと、息子がなんだか賢そうだが、安心して頂きたい。彼は国語が壊滅的にできない。余談が長くなってしまったが、とりあえず、英語については以上です。