書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

魔がさす時

 魔がさす時、というのがある。いつ、どういう時に魔がさす事が多いのか、色々読んだり聞いたりしたものをまとめると、こういう事になるようだ。

 つまり、何かに向かって集中して頑張り、それが成功した直後、が、「魔がさす時」なのだそうだ。例えて言うなら、富士山に頑張って登って頂上に達した時、とても感動し達成感に満たされる。それは良いのだけれど、感極まった感動と存分に満たされた達成感の直後というのは、「気がゆるみやすい」のだそうだ。そして、「魔がさす時」というのは、まさしくこの「気のゆるんだ瞬間」の事なのだそうだ。

 考えてみると、私自身が失策を犯した時、失言をしてしまった時、というのも、色んな意味で気がゆるんだ時だった気がする。「うまくいった」「私は優れている」「私は守られている」と慢心した直後が危ない。

 ところで、月の満ち欠けは、人間の精神や肉体に、ある程度影響する、という説がある。これは、満月の夜は出産ラッシュになって産科の医師がてんてこ舞いする、という事実から、正しいのではないかと個人的には思っている。その観点からいうと、満月の直後は「気がゆるみやすい」そうだ。欠けた状態からだんだんと満ちてきて満月に至る道筋は、人間の精神状態に「ゆるんだ状態から、少しづつ盛り上げていき、達成感に到達させる」という影響を与えるそうだ。満月の直後の人の精神状態というのは、一旦リセットが行われる、つまり、「一旦強制的にゆるむ」という事になる。

 気のゆるみがすなわち魔がさすという事になるのだとしたら、満月の直後というのは、魔が差しやすい精神状態になっている、という事になる。

 今夜は満月だ。という事は、今日は色んな意味で気が昂ぶり感動的になりやすい一日、というわけだし、明日は「気が緩んで魔がさしやすい」一日になるという事だ。とりあえずそういう風に思っておく事は、何かしらセーフティーネットにはなるかもしれないと思っている。