書くしかできない

発達障害、神社仏閣、読書記録、日々のつぶやきを主に書いています。

決断の知らせ方

吉本の人気芸人さんが、唐突に「今年いっぱいで引退します」とSNSでつぶやいたそうだ。好きな芸人さんだったので、どういう事なのか気になって見てみたけれど、「今決まっている仕事は最後まで死にもの狂いでやります」という発言は探せたが、何故辞めるのか?その理由を語っているものは探せなかった。

 なんというか、、、、いや、分かるんです。「最後まで責任持ってやります」と宣言する事で筋を通しているおつもりなのだ、という事は。でも、ファンが聞きたいのはそういう事じゃなく、「何故辞めるのか?」その理由。理由は伏せておいて「最後まで死にもの狂いでやる」と言われても、なんかズルいなあ、という印象を持ってしまう。ファン心理というのは身勝手なもので申し訳ないが。聞きたいのは理由なんだよ、と思う。

 でもよくよく考えてみると、理由を公表したらしたで、「そんな理由で辞めるなんておかしい!」と否定してくる人は必ず出てくるから、面倒臭いのかもしれない。だから理由は伏せたままで、辞める意思だけを少し前に発表したのかもしれない。辞める意思をつぶやいておく事で、新しい仕事が入って来ないように手を打ちたい気持ちがあったのかも。事務所が引退に反対している場合は特に。

 まあ、現時点で引退発言は引っ込めたそうなので、本当のところどうなるのか分からないが。

 私自身の事を考えてみると、何か大きな決断をする時というのは、やはり前もって周囲にアナウンスしておくなあ、と思う。明日決行します、という直前ではなく、少し前に知らせておく派だ。じんわりと同意を得ておく派。

 知らせ方も、「こう決めました」というのではなく、「これとこれで迷っています」的な感じで言う。こういう言い方をすると、「じゃあ、こうしたら。ああしたら」といらぬアドバイスが来そうで面倒くさいのでは?と思われるかもしれないが、案外、そんな事はない。誰しも、人の重要な決断には関わりたくないものだ。下手に助言して、結果うまくいかなかった時に責任を押し付けられたら困る、という意識が働くからだと思う。